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「空間にも物が置けるだけで普通に腐るから、行き帰り考えて現地滞在できて二日。俺達も上手く空間魔法使いの滞在に合わせて行かないとこーんな大きな魔物の死体なんて1階まで持って来られないからね、大変だよ」
「私より大きい…」
ゴクリと唾を飲んで、ポーションを飲むとマイクさんにチョップを入れられた。
「トールさんが居ないからってポーションの飲むペースが早いですよ」
「はーい」
怒られたので渋々ゆっくり飲む。
初日のお腹タプタプ事件以来私はポーション摂取量を20本に制限されてるものの、順調にMPと空間を増やしていた。
そのペース、今までの倍である。
このペースで行けば今年中には私の部屋くらいの広さには拡張できそうだ。
「だから、優秀な空間魔法使いが荷物持ちとして仲間になって欲しいんだけどねえ…」
ムサシさんにじっと見られてぴゃっとなり
マイクさんがびっくりとムサシさんを見て空気が凍りついた。
か、勘弁して頂きたい。
「マリーロズさんを仲間に入れたらポーション代で破産しそうですよね」
「えっ!?」
「確かに!普通は破棄ポーションは市場にほぼ出ないから低級ポーションで代用するでしょ?そうなったらまいにち30000ロイかー」
間違いなく破産です。
今だってシスターに貰った10000ロイが毎日の昼食でどんどん目減りして言って、給料日まで持つかどうかハラハラしているのに…!
と言うかポーションそんなに高いものだったんだね…。
「く、空間魔法使いの冒険者は少ないんですか?」
ポーション瓶を握る力を込めながらそう言えば、私の緊張を見て二人は楽しそうにくすくすと笑いだした。
「ほぼ居ません。と言うか、マリーロズもわかってらっしゃると思いますが空間の拡張が本当にキツイので、実用可能なまで育て上げるのが本当にきついんですよ」
「マリィちゃんはMPが多いから廃棄ポーションでも回復効果が多いけど、普通の人は多くて30くらいしかないからね?くっそ不味い廃棄ポーションを飲みまくるのも、お高い正規ポーションをがぶ飲みできるのも超希少で、高位冒険者は迷宮産のマジックバッグで素材を運ぶって言うよ」
いえ、薬草の方がまずいです。
そしてクソマズ薬草を毎日食べてMP増やしましたが元はMP3ですとは、ちょっと言いづらい雰囲気だ。




