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振り向くと、ナガマサさんの隣にいた細いお兄さんだった。
「初めましてギルド職員のマイクです。お嬢さんが新しい職員候補のマリーロズさんでしょうか?」
「は、はい! マリーロズです。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします。早速仕事の説明なのですが、冒険者はここに魔物の死体を売りに来ます。それを私が査定して、貴女が空間に入れる。空間がいっぱいになったらマリーロズさんは護衛と共に一度ギルドに戻って、空間を空にしてここに戻ってくるだけです。もしMPが不足した場合はここにあるポーションを好きなだけ飲んでください。なにか質問は?」
「無いです」
「そうですか。ならば早速お客さんが来ましたよ」
そう言ってマイクさんが指を指すと、その方向から四人の冒険者さんがやってきた。
前衛二人弓使いと魔法使いのパーティのようだ。
前衛の二人が緑の私の半分くらいの生き物の死体を三体持ってきていた。
「買取お願いします」
「わかりました。ゴブリンが三体ですね。こちらにパーティ名をご記入ください」
「はい」
マイクさんとパーティリーダーさんがなにか書類を書いてる間に、買取机に置かれた死体をまじまじ見る。
刺傷、火傷があり血まみれのゴブリンの死体。
顔を見ると舌をダラっと出してちょっと怖かったけれど…………………
心配そうに見るハンナさんトールさん、さらに持ってきたパーティの人には悪いけれど。
思ったより平気だった。
と言うか孤児院で鳥を捌いたりしたこともあるからね。
思ったよりもそういう耐性があったんだなと密かに思いつつ、ゴブリンの死体を観察する。
「はい、承りました。明日の朝にはパーティ口座の方に入金させていただきます。マリーロズさん、収納して結構ですよ」
「あ、はい」
言われて血がつかないようにゴブリンに触れて収納する。
「ありがとうございました」
「……これ、あげる」
パーティの去り際、弓使いのお姉さんが何かをくれた。
それは『ちょこれえと』だった。
今まで一度しか食べたことの無い高級品に目を見開いて見上げれば、お姉さんはニコッと笑って頭を撫でてくれた。
「頑張ってね」
「ありがとうございます!!」




