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2度目の結婚は貴方と  作者: 朧霧
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僕の家族(ルーク)

 僕の名前はルーク、12歳になったばかりだ。弟のシークと妹のルナがいる。


僕は15歳になったら王都に行って騎士団の試験を受ける予定だ。

この前、騎士団長のジル叔父さんが来たときに話しをした。お父さんもお母さんも僕が選んだことなら反対はしないけど、ちゃんと責任を持てと言っていた。


騎士団に入ることを決めてからはお父さんに剣術を教わったり、身体を鍛えている。お父さんは騎士団長だったから強くて敵わない。


シークとルナはいつも勉強をしているから僕とは正反対だ。勉強はお母さんが教えてくれて嫌いじゃないけど体を動かす方が好き。


でも知っていることが多いと役に立つし、知らないのは損するから知識がある方が良いとお母さんが言っていた。


お母さんは不思議な人。孤児だったみたいだけど勉強もできてミシェルおばさんやリイベルおじさんともやり取りをしている。商会の会長さん達と何を話しているのかは知らないけどお金を稼いでいるらしい。


何を話したりしているのかが気になってお母さんの日記を見たことがあるけど内容はよくわからなかった。でも、シークは日記をよく読んでいるみたい。


お父さんは貴族だったみたいでテオ叔父さんの手伝いもしている。お母さんがマララ商会とサハリー商会から仕入れた農作物の種や苗をお父さんとテオ叔父さんは育てている。


芽も出なければ育ちもしないものもあってとにかく失敗が多いんだ。

でもお母さんは植える時期や育て方が分かる物もあるみたいでたまたま成功することもある。


何で分かるのがあるのか聞いてみたら小さい頃に学園で好きな野菜をみんなで育てる勉強をしたんだって。孤児院の子供でも学園に通えるくらいに小さい頃から勉強ができたのかな?


お母さんはできたものをみて「似ていると思ってたけどやっぱりこれだったわね。」と言ってた。なんで知っているんだろう?


何でそんなにたくさんの農作物を育てているの? とお母さんに聞いたら「だってたくさん食べられるものが増えた方が困らなくていいのよ」と言っていた。


お母さんも一人で色々実験しているのだけどあまり上手くいかないんだ。色々な野菜や果物をお日様で干したりして不思議なんだ。美味しそうじゃないしお腹をこわすから僕達は食べないけどなんだかお母さんを見ていると楽しい。


それに、不作のときに領民が困ったりしないようにお父さんとテオ叔父さんにとても大きな物置を作ってもらったんだって。その中には日持ちする食料とかランプのオイルとか色々な物が入っているからいつか見てみたい。でもお母さんが干している食べ物は入れないで欲しいな。


お母さんはたくさん失敗もするけれどみんなのことをよく考えている。だから実験が大切なんだって言ってた。


テオ叔父さんの領地は潤っていて豊かな暮らしができるんだ。近くの川に家族みんなで釣りに行ったり、動物の世話をしたり、お父さんと洞窟探検をしたりしてとにかく王都より楽しい。このまま領地で暮らしてもいいんだけどやっぱり僕は騎士になりたい。家族と離れるけど近いから帰って来られるしね。


お父さんとお母さんは結婚していないみたいだけどとても仲が良い。結婚してなくてもお父さんとお母さんには変わりがないから僕達は気にしていない。

結婚をするのとしないのでは家族の何が違うんだろう…。よく分からないけど僕達は何も変わらないと思う。


でもおじいちゃんには二人とも会わない。僕達にはとっても優しくしてくれるけど昔、色々あったらしい。

何だろう? 誰も教えてくれなかったから分からない。


この前、おじいちゃんが謝っていたからお母さんに伝えておいた。僕が王都に行く前に仲良くなれたらいいけど。


シークは王都の学園に通いたいと言っていた。勉強が好きだしミシェルおばさんの商会で働きたいみたいだ。新しいことを知ったり、物を作ったり研究したいらしい。


ルナは王子様のお嫁さんになりたいと言ったらお父さんがとても怖い顔になってルナが泣いた。お母さんがお父さんを叱っていたら悲しい顔をしていたけどね。


お父さんだってお母さんを口説いた? と周りの人達が言ったら黙っていたからお父さんも何かしたらしい。


仲の良い家族に囲まれて僕は大好きな家族と一緒で楽しいし幸せだと思う。


ここまでお読みになっていただきありがとうございます。

残り数話の予定となりますがよろしくお願いします!

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