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晴嵐高校に通う柊木史人16歳
一般家庭で三人兄弟の末っ子の彼は学校で虐めに会って居た。
昨今珍しくもないオタク 容姿が悪い訳ではないが、人と距離を置くその性格
の為か、あるいは過去に家族から受けた出来事が原因か、塞ぎがちな性格であった。
夏休みが迫ったある日、教室でいつもどおりの虐めに耐えていると突然、教室全体が
蒼い光に包まれ、クラス全員・・・31名が忽然と姿を消す。
光が収まり、目を開けると、そこは白亜に彩られた厳かな宮殿内
見目麗しい女性がクラス全員に語りかける
「突然の召喚失礼致しました。救世の勇者様方。」
パニックに陥るクラスメイトや柊木史人を余所に事態は進んで行く。
虐められていた事やその塞ぎがちな性格や不幸が重なり、史人はこの異世界で
過酷な仕打ちに会う。
もはや身も心も満身創痍になった果て、走馬灯を見ながら史人は呟く
「生きたい・・・勇者なんてクソ喰らえだ」
ただ生きるための、復讐劇が今、始まりを告げた。