エピローグ
西暦22××年
「見て下さい、この美しい地上を。新人類は今、新しい星に一歩を踏み出すことが出来ました。那珂湊比呂志氏があの時、人間を進化させていなければ他の惑星でなど生きていくことが出来たでしょうか?ここにある菌はタンパク質を恐るべき速さで分解してしまいます。しかし、新人類はその様な菌も受け付けません。しかも、長い長い宇宙旅行があろうとも、不老不死にはなんら影響しません。きっと、この一歩は宇宙の端へと続く歩みなのでしょう。新人類が宇宙の果てへと行くときは、時間との戦いだけなのです」
対病原菌遺伝子改造治療ゲキメツダーの投与という一歩を踏み出した人類は、箍が外れたかのように遺伝子治療の壁を壊した。
それは、人間が人間ではなくなるほどに等しい進化だった。
西暦21××年
人間と区別するため『新人類』と分類された。
自らの手で進化していく生物として人間は新しい生き物となった。
終わり
一ヶ月間お付き合い、ありがとうございました。
この物語はここで完結いたします。
引き続き本能寺から始める信長との天下統一をお楽しみください。