第45話 マスコミの反応
厚生労働大臣となった小山英俊と、疫病対策担当大臣の珂湊比呂志は厚生労働大臣のホームページに『対病原菌遺伝子改造治療薬ゲキメツダー』の説明を載せた。
【従来のワクチンとは全く異なる薬です。これは遺伝子の一部を書き換える物で、全ての病原菌に感染しなくなる薬です。また、感染している患者は体内の病原菌を無効化する薬です。人間としての遺伝子を改造する技術であることを承知して下さい。今、現在流行中の新型強毒性インフルエンザの治療また、感染予防にはこれしかありません。今までの『人間』と、言う概念のまま感染に怯えて暮らし、死を選ぶか、遺伝子を改造した『新人類』になるかは個人の自由です。しっかりと考えて下さい。その上で摂取を行って下さい】
と言う内容を詳しい科学的論文と共に掲載した。
マスコミはどう取り扱って良いか苦慮していた。
しかし、報道しないわけにはいかず、『自称遺伝子研究専門家』『自粛遺伝子治療専門家』『自称ウイルス治療専門家』などの医師や科学者を呼んで、報道番組をしていた。
とある番組で自称専門家は、
『今まで『神の領域』として否定してきた技術なのは間違いないでしょう。『人間』として死を選ぶか、『新人類』となって生きることを選ぶか、それは私達が言う事ではないですね。個人個人が決める事だと思います』
「では、先生はどのように?」
と、司会者が聞くと、
『私は、私は家族とともに、・・・・・・子供達の成長を見たい・・・・・・ですから、使います』
と、涙を堪えながら言っていた。
そして、とある番組では、やはり自粛専門家が
『私は間違っていると思います。踏み入れてはいけない領域だ。私は感染して死が訪れようとも人間として死にたい』
と、顔を真っ赤にして訴えていた。
そして、とある番組では
『人間が手に入れてしまった技術、それは那珂湊教授が言うように『神の領域』ではないのかもしれません。神は乗り越えられない試練は与えません。神は今この技術で乗り越えよ!と言っているのではないでしょうか』
と、宗教家が言っている。
そして、とある番組では、
『遺伝子を弄るなど絶対にあってはならない。神は地球を良いように支配してきた人間に罰を与えて下さったのだ。なら、この罰を受け入れなければならない』
と、また別の宗教家が言っていた。
賛否両論の嵐が湧きあがっていた。
今までの倫理観を壊すのだから当然巻き起こる議論。
答えを早急に出さないとならない現状からも大混乱となっていた。
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