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第26話 絶望

 とある国の最新設備と最高峰の科学者、医学者が集められた研究所兼病院で、人間と病原菌の生死を賭けた戦いが行われていた。


「駄目だ、この薬も効かない」


『いや、Xバースター、一応は効果はあるぞ』


【こっちでは駄目だ】


[インゼツメツがこっちには効くが、こっちでは効かないぞ]


《なにかおかしくないか?この病原菌》


科学者達は新薬開発と、ワクチン研究をひたすらしていた。

それは最早、製薬会社や国の枠を超えた世界プロジェクトとして。

ノーベル賞を受賞したような、また、これから受賞に名前が出るような科学者達。

そこには各地から様々な情報も届いていた。

だが、既存の病原菌のように決定打が見つからなかった。


《この病原菌は、もしかして常に進化をし続けているのではないか?病原菌として安定していない可能性があるのではないか?》


[・・・・・・ありえる。ほんの些細な遺伝子配列がズレる。今だけでも30種類は確認できている。となれば薬が見つかってもすぐに耐性病原菌が出てくるぞ]


【だったら、ワクチンは完成したときには遅れた物でしかないじゃないか?】


『今、空気感染はしないが、もし進化を続けたら空気感染も?』


《そうなっては、世界は・・・・・・人類は消える》


そこにいた研究者達は、絶望の世界が見えていた。


死体が積み重なる光景。


次々と街で人間が倒れる光景。


中世ヨーロッパでのペストの蔓延を描いた絵のような地獄の世界。


人間が消え去る地球の光景を想像した者。


文明が作り上げた都市が崩れていく光景が見えた者。


一人は膝から崩れ落ち、一人は神に祈り、一人は自分の机にしまってあった酒を飲み、一人は家族が写っている写真を抱いている者もいた。


科学が敗北を宣言しようとしていた。


「今までの技術の常識では駄目なんだ」


「ならどうする?」


「悪魔に魂を売った者に力を借りるしかないのかもしれない」


「那珂湊か・・・・・・」

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