第24話 生物の進化
【 地球がおかしい?
そんな事をよく耳にする現代。
温暖化、氷河消滅、大気汚染、豪雨、少雨、干ばつ、熱波、火山噴火、地震、豪雪、異常気象、異常生物大量発生。
しかし、それは本当におかしいことなのだろうか?
異常なのだろうか?
人間が観測してきた地球の歴史は高々数千年分しかない。
数十億年の地球の歴史の中で、ほんの一握りでしかない。
握ったと思っていた物は、本当はごま粒一粒くらいなのかもしれない。
平安時代でさえ今よりも温暖だった。
江戸時代は寒冷化でテムズ川凍った。
そんな事を忘れたかのように声高高に『異常気象だ』『地球温暖化は人間が出した温室効果ガスのせいだ』と、叫ぶ活動家。
気候変動、大陸移動、生物の進化、それは数え切れない回数を積み重ねてきている。
そして、今、目にしている生き物達。
それは本当に進化は止まったのだろうか?
人間は人間、キリンはキリン、象は象、猿は猿、豚は豚、バッタはバッタ、蟻は蟻。
当たり前と思っている生物、それは止まったと誰が言える?
マンモスが象なったように、猿が人間になったように、進化はいつかはくる。
今までが、たまたま安定していただけで、様々な要因が積み重なった今、進化の鍵が開いたのではないか?
扉は万物全てに開いたのではないか?
しかし、人間はそれを拒んだ?
滅びの道を選ぼうとしているのかもしれない。
北京原人やネアンデルタール人が滅び、ホモサピエンスが栄えたように、今の人類は次の進化をするべき時ではないのか?
もしかしたら、地球が人間を滅ぼす決断をしたのかもしれない。
それを誰が否定できようか?
なら、人間が自ら鍵を開け扉を開かねば、一歩が踏み出せなくなるのではないだろうか?
閉ざされた扉には『倫理』『道徳』『神の領域』と言う三つの南京錠が付いているだけ。
鍵がないなら誰かがハンマーでたたき壊せば良いのではないか。
自らが新たな世界の一歩を踏み出さねば、人間は滅んできた生物達と同じ道を進むしかないのではないか?
このままなら数万年先、ホモサピエンスは化石として掘り出される対象になっているのではないだろうか。
地球の次の支配者に『絶滅した種』として、博物館に展示される対象にされるのではないだろうか?
なぜ歩みを止める?
なぜ拒む?
なぜ次のステップを踏み出さない。
なにを恐れている。】
那珂湊教授は、差し入れのノートにそう書いていた。
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