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第23話 第二の悪魔

 世界が滅亡するとき、天地は揺れ、疫病は拡がり、食糧もなくなる。


天地の揺れは自然災害。

疫病はウイルスの蔓延。

食糧難は自然環境の変化、そして食害。


ヨハネの黙示録に出てくるくらい、古くからの害とされてきた『蝗害』。


それが突如として発生した。


アフリカ大陸を中心に発生したサバクトビバッタ、およそ4000兆匹が各地の農作物に甚大な被害を出していた。


人間は勿論、その対処法も心得ていた。


殺虫剤の散布を広くすれば良い。


他の有益な虫まで殺してしまう結果になるが、食害を食い止めるには、その方法を用いなければならなかった。


しかし、サバクトビバッタも進化が止まった生き物ではなかった。

長年使われてきた殺虫剤に対して生き残ったサバクトビバッタが卵を産み残す。

それが行く年も行く年も続けられてきたならどうなる?


殺虫剤耐性サバクトビバッタへと進化する。


それが大発生すれば、人間には手を打つことが出来なくなる。


それはさまざまな病気に対して抗生物質を使い続けてきた人間で置き換えることも出来る。


様々な病気を抗生物質で押さえ込んできた人間。


しかし、生き残る病原菌がいれば、行く年もの長い年月をかけて耐性を持つ抗生物質耐性病原菌が発生する。


その蔓延が発生したときどうなるだろうか?


実際、多剤耐性結核菌は確認されている。

蔓延は確認されていないが、それが流行したとき人類には打つ手はないだろう。


そして、インフルエンザもそう。

耐性を持つ新型強毒性インフルエンザが誕生するなら。


人間は殺虫剤耐性化したサバクトビバッタと新型強毒性インフルエンザの戦いの時となっていた。


全ての生き物が、進化を始めた可能性に目を向けないとならない時なのかもしれない。


人間の技術に対しての進化、気候変動に対応するための進化、宇宙から降り注ぐ宇宙線により遺伝子になんらかの影響がもたらされての進化、長い年月同じ遺伝子をコピーしてきたことでの不具合からの突然変異の進化。


有りと有らゆる側面に目を向けないとならない時だったのかもしれない。


それが、病原菌だけに集中してしまう。


人類にとっては大変危険な事だった。

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