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第17話 悪魔の羽音

202x年1月3日


宇都宮秀男は取り調べを三が日は取りやめ、家で情報収集をしていた。

毎日毎日、那珂湊教授を取り調べしても話は聞き出せず、仕切り直しとばかりに流石に休みとした。


厚生労働省の上からは緊急招集外とされ引き続き那珂湊教授の取り調べを続けよと命令されていた。


那珂湊教授の少ない物的証拠を見落としはないか、確認しながらニュースサイトを開き一息入れるためにコーヒーを飲んでいた。


「くっ、今更だが、グローバル社会ってのは本当は脆弱な物だったんだな」


と、パソコンを開きながらテレビを音を小さくして点けていた。


テレビは正月だというのに報道番組を流している所も現れだしていた。


正月と言えば、年末撮りだめしたようなお笑い番組や、神社など若手芸人が中継して初詣を映しているのが多い中、珍しく報道番組に差し替えられているところもあるくらいだった。


事はそれだけ深刻になりだしていた。


『陽華人民共和国の第三都市の龍々を中心に広まった新型インフルエンザと思われる重症性化風邪は、世界に飛び火しています。現在確認されているだけで死亡者1万人を超えています』


「・・・・・・新型インフルエンザウイルスか・・・・・・違うな」


一人言をパソコンに向かって言っていると、


《新型インフルエンザと確認された。これより世界保健連盟事務総長アルテロが緊急発表をする》


と、厚生労働省職員メールが届いた。

宇都宮秀男は公共放送にチャンネルを変えると、色黒の銀髪パンチパーマの男が登壇したところだった。


同時通訳で放送された。


【全世界の皆様に本日お伝えしなければならない事があります。

新型インフルエンザが確認されました。この病原菌は初期症状は今までのインフルエンザとさほど変わりません。ただ、ごく一部の糖尿病や高血圧などの既往症や高齢者が重傷化しやすいと言う病原菌です。その方々は十分に注意すれば、今までの生活を続けてもなんら問題ない物です。どうか。冷静に行動して下さい】


と、新型インフルエンザの発生を伝えるだけだった。


「なんだ?この緊急発表は?こちらの入ってきている情報だと、陽華人民共和国の都市龍々の住民の八割は感染して、四割の致死率だと入ってきているのに・・・・・・あ~世界保健連盟事務総長アルテロの出身国は陽華人民共和国から多額の財政支援受けていたいたな・・・・・・流行ったな~最近・・・・・・『忖度』って言葉・・・・・・忖度もグローバル化か?」


と、タバコを吹かして冷めたコーヒーをゴクリと飲んだ。


「こりゃ~だめだな」


そう呟かざるを得なかった。


対策は後手後手に大流行するだろうと宇都宮秀男はこの時思っていた。


冷めたコーヒーはより冷ややかな物と感じるほどだった。

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