表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/51

プロローグ

小説投稿サイト・アルファポリス第3回ライト文芸大賞コンテスト参加中のため、そちらで先行公開中です。

『人間とはなんだ!』


人間と言う定義は、なんなのであろうか?


ホモサピエンス、知性を獲得した猿?


人間は地球上で一番繁栄し、地球を支配している生物ではあるが、進化は止まったのだろうか?


いや、自ら進化することを捨てた存在なのではないか?


拒否をしているのではないか?


人間は幾年の歳月をかけ、あらゆる技術を進化させてきた。


それは医療においてもだ。


古代は呪術、呪い(まじない)の類いだった医療に、自然の動植物から得た力、漢方などと呼ばれる物を摂取するようになり、カビから作られる抗生物質の発見によりウイルス・菌に打ち勝つ医療的・技術的進化を成し遂げてきた。


外科的医療にも、切除、移植技術の進歩を手に入れ、中には機械を体に埋め込むことで病気に打ち勝つ事ができるようになった。


そのおかげで人間は長寿を手に入れた。


そして、現在、人類は新たなる技術、遺伝子治療の技術を手に入れた。


しかし、それを使う事を断固として阻む者共がいる。


その者どもは『倫理』『神の領域』『神への冒涜』などと言う、あたかも大義名分であるかのように声高々に主張して。


なら、開腹手術は倫理的に許される行為なのか?


肉体を傷付け臓器を取り出す事は『神の領域』ではないのか?


機械を体に埋め込むことは、生物学的『倫理』として許される行為なのか?


脳死判定と言う曖昧な『死』の名のもとに、まだ息をしている人間から臓器を取り出す事は、それこそが『神の領域』を侵している行為なのではないのか?


異常になっている遺伝子を修正することがなぜにいけない?


様々な病気を根絶するために遺伝子を改造することがなぜにいけない?


老化をとめる技術すら手に入れたのに、なぜに老化を受け入れ、死をまたなければならない?


人間が、人類が、遺伝子に手を加える技術を手にしてしまったとき、それは最早、『神の領域』ではない。


人間が獲た技術でしかない。


俺は、この技術を使う。


新たなる治療技術確率への一歩を踏み出すのだ。


人間が次への一歩を踏み出すときなのだ。


神よ、それが神の領域と言うなら我を罰せよ。


これが人間が得るべくして獲た力なら我に助けを与えよ。


人間の進化を拒んでみせよ。


悪魔に魂を売ったと罵られようと私は踏み出す。


新たな世界の一歩を。

気に入っていただければ、アルファポリス第3回ライト文芸大賞コンテストで投票していただけると、嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ