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[主人公s]始まり  作者: 雪宮紫月
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テスト投稿兼紹介用

ここはセルネアス王国。

自然と人工物が織り成す美しい景色が世界的にも有名な国だ。

昔ながらのレンガ造りの家。全面をガラスで覆った高層ビル。

様々な人工物が次々と目に飛び込んでくる。

その中でも一際目立つ建物。

この国の王が住む城。


「なんで……なんで私ではいけないのです!」

「ブリアンナ!見苦しいぞ!これは我が決めたことだ。国王の座はカミラに継がせる」

「カミラ……彼女はお父さんの血を継いで……」

「血の繋がりなど関係ない。才能があるかないかなのだ。話は終わりだ。早く部屋から出なさい」

そう言われるとブリアンナは部屋から出ていく。


私では駄目なのですか……私では力不足なのですか……

どんなに悔しいか。カミラには分からないでしょうね。本当に……絶対……許さない!




セルネアス王国の外れにある一軒家。

その入口にその少女は居た。

「よし、置き手紙もしたしこれでしばらくは帰らなくても大丈夫でしょ!」

さて、まずはどこに行こう?

普段はお姉ちゃんが隣に居て私のことをこれでもかと過保護にしてくれている。

それが嫌だった。

だから、私は家を離れて一人で過ごしたい。

「そうだ!ギルドの建物へ行こう!狩りをしてみたかったのよ!」

街の中央へ行く道はもう何度も歩いた。

まだ、空は暗く月明かりだけが頼りだ。

さあ、新しい人生の始まり。狩り人としての人生を歩むんだ!




「ねえ?もし異世界に行けるとしたら……どうする?」

「はあ?異世界?有り得ねえよ!そんなの」

「だから、もしなんだよ!」

「まあ、行けるなら……この世界よりも発展した科学があって魔法も呪術もある世界がいいな」

その願い、確かに聞き入れた。

「ん?」

「どうした?気持ち悪い顔して」

「一言余計だ。いや、今なんか聞こえなかった?」

「え?どんなの?鬼先生の怒号?」

「それはいつも聞こえるだろ。じゃなくてえーっと……その願い、確かに聞き入れた。見たいな?」

「厨二病は未だに健在なんだな」

「いや、まじなんだよ!」

「はいはい」

目の前にいる友人は笑って真面目には聞いてくれそうにない。

後ろで扉が開く音がした。

「さて、今日も部活を始めようか!イカれた街の時間だ!」

一体なんだったのだろう。友人には聞こえてなかったようだし……でも、あのタイミングは間違いなく偶然なんかではない。

まさかな。




「我々は元は争っていた者同士だ!だが、今の魔王に変わりそれは過去へとなった!」

今日も歴史の授業は魔物と人の過去の話。

くだらないわけではない。だが、もう何回も聞いた。




「画面の前のみなさーん?こんにちはー!さて、今日は火龍の肉を使ったおつまみを作っていきましょう!」


撮影を終えて編集前の一休み中。我しか居ない部屋でゆっくりと紅茶を飲み干した。

我は一体何をしている。楽しいけども、楽しいけども……なぜ動画投稿者をしている!

世界は平和で我がやる事といえば最近流行りだした料理動画の投稿だけだ。

ひとつの趣味でもなりつつあるが……

そうだ!娘達の顔を見に行こう。最後に会ったのはもう半年も前になるのか。

向こうに着いたら二人とも好きだった私の作ったオムライスでも作ってやろうかな。

とりあえずは編集作業をするか。




「あの、本当にお礼をさせて下さい!」

「いえ、これだけで十分ですよ。私は特別なにもしていませんから」

「で、でも……やっぱり」

「では、私はこれで」

「あ、ありがとうございました!探偵さん!」

依頼人の女性は私が見えなくなるまで何度も頭を下げ続けていた。




街の中央。飲み屋街から一本裏に入った場所にその店はある。

名もないバーで知る人ぞ知るという店だ。

「その様子だとまた仕事の報酬を自ら少なく貰ったな?」

「アンさんは流石だな。その通りだよ。あー……やってしまった」

「もう探偵の仕事をやめたら?ジュナさん」

「そう言ってもこれ以外にな……」

「そういえばマスター?」

マスターはグラスを丁寧に拭きあげながらこちらへ僅かに顔を向けた。

「この店って今バイト探してなかった?」

マスターは何も言わずに一回だけ踵を鳴らした。

すると、奥から白と黒の店の制服を着た少し背の高い女性が出てきた。

「ジュナさん、残念だったな。先客ありだな」

アンさんは笑いながら肩を叩いた。

「もう今日は帰ることにするよ」

「今日は俺の奢りにしておくよ」

「アンさんありがと」




街の中を流れる大きな運河。

そのすぐそばに建てられた巨大市場。

世界中の様々な食材、家具、骨董品まで多くの物が集まるこの場所にその人は居た。

青いシャツを肘まで捲し上げている姿はいつ見ても少し美しさを感じる。

「すみません、このトマトってあと少し安くなりませんか?」

「ん?ああ、そりゃ無理な話だよ。今はトマトの入荷量減ってるからな」

「そうですか。なら……1年間契約で購入するなら?」

「……そこまで言われたらやるしかないじゃないか。3ゼネアでいいよ」

「ありがとうございます!」

大きく口を開けて笑顔を作る。右頬に笑窪が出来る。




「あ、お兄ちゃんおかえり!食材は買えた?」

「ああ、トマトを何とか入手してきたよ」

「それは最高だね!」

さて、下準備を始めよう。




ハルス渓谷。

昔は地獄の入口なんて呼び名もあるほど危険な場所と言われ、立入禁止と言われていた。

実際は昔の技術と新しい技術などが合わさっているとても高度な場所だ。

今は祭りが大変有名になっている。

魔法の見た目が美しく多くの人が魅了されてきた。

また、失われたと思われていた古代魔法の書が発見されるなどとても歴史的にも有名な場所だ。

「明日は祭りか……」

「ノア様、もう寝なくては大丈夫ですか?」

「そうですね。私は祭りのメイン。魔法演舞の主役ですからね」

「芸術的魔法の技術では誰一人ノア様に勝る方はいませんから」

「ありがとう、そう言って貰えると嬉しいよ」




朝。空気は冷えている。

船着き場で出航の準備をしている。

「さて、今日も行きますか」

いつもの漁師仲間が向こうから歩いてくるのが見えた。

「お?今日はどの辺まで?」

「そうだな。数キロ先にこの前見つけた魚群地があるからそこまでかな」

「おう、頑張ってこいよ!」




「さて、場所はこの辺りだったな。網を下ろすか」

日は少し登っており暖かさを感じられるようになってきた。

網をゆっくりと下ろして獲物を待つ。

海の中を覗いて待つ。これが俺のやり方だ。

10分くらいだろうか?

網を引き上げようとするとなにかに引っかかったようで全く上がってこない。

船を動かしてみると直ぐに外れたようで上がってきた。

「ん?なんだ?人影のようなものが見えるが……おいおい!?本当に人が浮かんできてるじゃねぇか!」

魚と一緒に網にかかっていたのはとても綺麗な少女だった。

いや、少女ではない。これはアンドロイドだ。

何かと聞きたいこともある。とりあえずは充電してみることにした。




紫の月は人に呪いをかける。だが、その呪いを受けたものは人々に様々な幸せを運ぶとされている。


ワタシの夢?そんなの「猫になりたい」以外ありえないでしょ!

真っ白な毛並みの猫になれるならワタシは王座も要らない。

でも、ワタシはこの檻の外から出ることなんて出来やしない。

だから、せめて今だけは自由に遊んで回りたい。

明日は街に出かけよう。そして、いっぱい色んなものを見て回りたい!

そして……お姉ちゃんの笑顔がまた見れるようになにかおみやげを買っていこう!

お姉ちゃん。また、昔みたいに一緒に笑って過ごせるかな?

「カミラ様。御食事の時間です」

「はーい!今行きまーす!」

今夜の月は怪しげな紫色だ。




昔の日記だ。


妹と私は人の学校に入学した。

最初こそあまり馴染めなかったけど私も妹もすぐに仲のいい友人が出来た。

「ねえ、お姉ちゃん!」

「どうしたの?」

「私ね!今日先輩と友達になれたの!」

「そうなの?どんな先輩なの?」

「えっとね、ブリアンナ先輩って名前で私と同じ年齢の妹もいるんだって!」

「そうなの?なら、その妹ちゃんとも仲良くなりたいね」

「うん!でも、お姉ちゃんが一番好き!」

やっぱり私の妹が一番可愛いのでは?

思い切り叫びたい思いをぐっと堪えて2人で夕暮れに染まる道を帰る。

ずっとこんな日々が続くといいな。


懐かしい。最近は妹とはあまり話せていない。

最近はよく遊びに出ているようだ。友達ともとても仲が良いらしくたまに楽しそうに話してくれる。

さて、休憩は終わり。研究を進めよう。




新しい人生が動き出す気がするな、


全てはここから始まる

今回は多数の作品の中からこの作品を選んで下さり大変ありがとうございます。

まだまだ至らない点が多くありますがこれからも改良し投稿していくつもりなので是非とも応援の程、お願い致します!

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