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Lightning! 1.稲妻  作者: 木魂 歌哉
4/5

(4)“借り物”

4話目です。どうぞお楽しみください(^_^)

 因みに、ダニエルさん宅に行くには車で1()0()()かかる距離を通らねばならない。時間がない。方法は、()()だけだ。


「如何するの!?」

私が云っても改人からの反応はない。

「…自転車。」

「え?」

「自転車なら間に合う!早く()()()()!」

「わっ、解った!」

慌てて外に出る。自転車?車でも10分かかるのに?戸惑い乍らも掌を向かいあわせる。

 

 私の“借り物”「創造(そうぞう)」は掌を向かいあわせ、創りたいものを頭の中で正確に思い描くことで発動する。よって、しっかり構造が解っていなければ創ることが出来ない。


 ハンドル、ボディ、サドル、ペダル、タイヤ、チェーン、ギア、ライト、反射板…

 パーツを思い浮かべ、頭の中で組み立ててゆく。私の手に光が集まり、思い浮かべた通りに出来上がっていく。

「…完成。」

 私の目の前に自転車が現れた。時間を省く為、真っ黒のデザインとなったシンプルな自転車。その直後、後ろでガチャリと玄関のドアが開く音がした。改人も準備が終わったみたいだ。

「お、流石(さすが)は葉月。もうできたのか。」

改人(あなた)が早くしろって云ったのよ!


 怒らせてしまった。


 改人はサドルに、私は後ろのところに座る。

「…飛ばすよ。」

「え?」

「しっかり掴まってないと振り落とされることになるからね。」

 と、笑いながら改人(かれ)は云った。そして、自分の腰の部分を指す。此処に掴まれ、と云う事だろうか。とりあえず掴まる。

「…じゃ、行きますか。」

 そして()()()()()()。青く光る()()()が足元を駆け巡るのを見た。

「“身体強化”。」

 次の瞬間、とてつもないスピードで自転車が走り出した。あまりのスピードに振り落とされそうになる。なるほど、彼の云う通り。此のスピードであれば、ダニエル宅まで15分もかからない。

「ん?」

 突然、前に大量の車が見え始めた。この村ではこんなに在るのは珍しい。矢張り、事件のせいか。

「よりにもよってこんな時に…!」

 改人が忌々しそうに前の車を眺める。私も同感。

「…なぁ葉月。」

「なに?」

一寸(ちょっと)()()()()。」

 ゾクッと寒気が来た。なんだか非常にイヤな予感がするのだけど…

「…浮け!」

 その刹那、本当に私たちの乗った自転車が()()()


 改人(かれ)の“借り物”は「静電気」。私が思うに、この世界で最も()()()()()能力だ。

次はアクションシーンあり…かも?

お楽しみにー

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