(3)突然のピンチ
いつも読んでくださってありがとうございます。
3話目です。
パンを齧り乍らパソコンを見入ってみた。やはりダニエル夫妻のところから以外からはメールは来ていないようだ。内容は…
改人が依頼を確認している間、私は家事らしきものをやっている。この家は実質シェアハウス状態で、改人は村の人々との交流担当で、私は家の中を保全する担当、みたいな感じ。今は、ゴミを出すついでに新聞を取りに来たところ。ん?なんだか大きい見出しが見えたような気がする。これは地方紙だから村の情報が載っているはず。なにか凄い事件でも起きたのかな…
「「え…ええええええ!?」」
扉を勢いよく開け放つ音とともに葉月が駆け込んで来た。なにかにものすごく驚いた顔をしている。きっと僕も、こんな顔をしているんだろう。
「大変だよ! ダニエルさん捕まったって!」
知ってる!
「え」
メールにも書いてあったから。
服を着替えながら云う。何時もならぱっと通ってくれる服の袖が今日はやけに引っかかる気がする。
「きっと依頼ってこれのことだよね。」
多分ね。
「多分ね?メールに載ってなかったの?」
佳いから、早く着替えて。
「如何したの?先刻からそんなに急いで」
面会だよ! 7:20からのね!
「7:20から?…」
葉月の顔が青くなった。事態の深刻さが解ったらしい。
「あと5分しかないじゃない!」
まずいことになった。
やっぱり小説書くのは大変ですね…