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(2) もう一人の主人公
やっと2話目です…
「お早うー。…何処見て喋ってるの…?」
そうだ、紹介し忘れていた。迂闊だった。
「迂闊だった、で忘れられたくないんだけど。」
ごめんごめん。(多分今僕は冷や汗でだくだくになって居るだろう…)
彼女は葉月 麻矢。此方も同じく元現世の住民だ。短めの黒髪の普通の中学生だが、中々の頭脳の持ち主で、頭がきれる。そしてだいぶと気が強い人だ(事実、今もずっと此方を睨んできている。僕の冷や汗は暫く止まりそうにない。)。故に時々痛い指摘を受ける。
「なんか、変なこと考えてない?」
いえ、ナニモカンガエテナイデス…
「朝食作るよ。ところで、依頼来てた?」
ああ…なんかダニエルさんとこからなんかメールきてたな。なんでも、あそこの旦那さんになにか在ったらしいけど。
「へー…」
そうそう、云い忘れていたが僕らは自分たちで建てたこの家で、探偵事務所を開いて居る。色々あって、この村の人たちや外の人たちの依頼を受けたりして暮らしているのだ。
ダニエル夫妻はこの村一番の富豪である。そんな人たちに何が在ったのだろうか?
まだまだ続きますよー