(1)前座
どうも初めまして。木魂 歌哉と申す者です。この小説が初投稿なのですが、楽しんでいただけたら幸いです。
此処は何処か、現世につながる別の世界線。
所謂「異世界」と呼ばれる場所だ。
これはそんな世界で起こった物語…
1.前座
xxxx年5月30日 ウェザー村
7:00、目覚まし時計のなる音に目が冴えた。
「今日も眠いな、朝は…。」
思わず欠伸が漏れる。
僕の名前は戸田 改人。これを呼んでいる貴方がたと同じ世界を生きていた者だ(もっとも、この日記を誰かに見せる事はないと思うけども)。まあまあ平凡な名前で申し訳ないけれど、この日記を読むのならば頑張って覚えてほしい。
まず、これを見ている人にこの世界の簡単な説明を。この世界は何処かで必ず貴方がたが居る現世とつながっている。何故このように云いきるか気になる人も居るだろう。理由は単純且つ明確。俺らが其処から来たからだ(逆にこのような説明しか出来ないってのもある)。そして、この世界を語るうえで欠かせないのが、借り物と独特の生態系。
まず借り物について。こんな呼び方をしているが、簡単に云うと「特殊能力」って感じだ。一人一つずつ必ず持って居る。中には同じような能力を持つ人も少なからず居るらしい。
独特の生態系と云ったが、イメージで云うとまぁ貴方がたの世界(云いにくいのでこれからは「現世」と呼ばせていただく)の生き物たちが異常進化して所謂モンスターとなってしまったと云う事だ。こいつらは割と厄介な奴らで、いつも迷惑を被って居る。
さて、前置きが長くなってしまった。ぐだぐだと申し訳ない。それではお待ちかね、「異世界」の世界へと案内しようーーーーーーーーーーーーーー
…えっと、待ってた?
まだ前座ですが長くてすみません。次をお楽しみに。