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VRMMOでスライム転生  作者: Futonize
内容
16/19

第15話 竜化ポーション

 ログイン。


 たしか、ログアウトする前に常時錬金を行っていたはずだ。

 できるものはHPポーションLv17。

 さて、手に入ったかな?


 インベントリを確認してみる。


 ・HPポーションLv17(+2)×19:HPを12,600回復する。

 ・HPポーションLv17(+1)×28:HPを10,800回復する。

 ・HPポーションLv17×32:HPを9,000回復する。

 ・HPポーションLv17(-1)×27:HPを7,200回復する。

 ・HPポーションLv17(-2)×6:HPを5,400回復する。

 計112個。


 成功したようだ。

 あと、ジョブレベルも上がっている。


 ・錬金レベル342→361


 いい感じだ。

 では早速ポーションを飲んで、レベルを上げていこう。


 1杯目。

<レベルが42から45に上がりました>


 2杯目。

<レベルが45から48に上がりました>


 ……

 最後。

<レベルが105から106に上がりました>


 レベルは良い感じに上がってくれた。

 これで次の上位スライムへの進化が可能となった。



 進化前。

 もはや見慣れたステータスウィンドウを開く。



 ―――ステータスウィンドウ―――

 スカイ:Lv42→Lv106 ジョブ:錬金Lv342→Lv361 年齢:0 所持金:200,394C

 種族:ダークスライム(オールインスライムに進化可能)


 ステータス:

 HP:645/645→744/744

 MP:160/160→176/176

 攻撃:515→575

 防御:504→555

 俊敏:510→562

 器用:3,451→3,849


 魔法:

 酸弾(MP1)・炎化(MP0)・雷化(MP0)・擬態(MP0)・回復(MP1)・鈍呪(のろのろ)(MP0)

(説明略)


 スキル:水魔法Lv31・風魔法Lv11・火魔法Lv11・雷魔法Lv11・土魔法Lv11・光属性Lv1・闇属性Lv1


 インベントリ(153/∞)

 ・(略)


 ダークスライム:ランクB+

 ドロップアイテム……「ダークスライムジェル」「魔石・闇」


 高レベルフィールドなどにいるモンスター。

 高度な黒魔法を操る。彼らの魔法には当たらないように。

 戦闘などで経験値が入り、Lv20でスライムの上級種に進化できる。


 また、全7種の上級種スライムへの進化を終えているため、Lv100でオールインスライムへ進化できる。

 ―――――――――――――



<ダークスライムからオールインスライムに進化しますか?>


 はい。


<進化中……進化が完了しました>



 ―――ステータスウィンドウ―――

(変わっていないところは省略)

 スカイ:Lv106→Lv6 ジョブ:錬金Lv370 年齢:0 所持金:200,394C

 種族:オールインスライム


 ステータス:

 HP:744/744→844/844

 MP:176/176→236/236

 攻撃:575→675

 防御:555→655

 俊敏:562→662

 器用:3,849→4,549


 スキル:水魔法Lv31・風魔法Lv11→Lv21・火魔法Lv11→Lv21・

 雷魔法Lv11→Lv21・土魔法Lv11→Lv21・光属性Lv1→Lv11・闇属性Lv1→Lv11


 オールインスライム:ランクA+

 ドロップアイテム……「オールインスライムジェル」「魔石・虹」


 ダンジョンのボス。全7種類の魔法を操る。強いよ。

 ―――――――――――――



 体の色は幻想的になった。

 グラデーションの美しい色だ。

 虹色はもちろん、白や黒などの色も混ざっている。

 水彩絵の具で遊んだみたいな感じの色だ。


 ステータスも全体的に100くらい上がったようでいいね。


 あと、今回のスライム素材、オールインスライムジェルはしっかり手に入るかな?

<オールインスライムジェル×99を獲得しました>


 うむ。問題なさそうだ。



 次は「(よう)(りゅう)の妖気」の錬金を行った。


 ・(よう)(りゅう)の妖気×38

 この素材で。


 ・(よう)(りゅう)の妖気×10→ドラゴンの妖気

 これをやってみた。



 結果。やらかした。

<錬金成功。ドラゴンの妖気を獲得>

<錬金失敗×2>


 1回しか成功しなかったのだ。

 この勢いで、竜化ポーションを作り損ねたらアウトだ。

 不安が残る。



 だが、竜化ポーションを作る材料はそろった。


 ・スライムジェル+エリクサー+ドラゴンの妖気→竜化ポーション


 スライムジェルは体から出せばいい。

 エリクサーも作れる。

 ドラゴンの妖気も手に入れた。


 じゃあ。


 ・スライムジェル+エリクサー+ドラゴンの妖気→竜化ポーション


 これを作ってみましょー。

 錬金ウィンドウに素材を入れて、決定ボタンを押す。


<錬金成功。竜化ポーション[1分]☆を獲得しました>


 とったどー。

 ここにミスリルを混ぜて再錬金。


<錬金成功。竜化ポーション[1日]☆を獲得しました>


 もっと日付を伸ばそうかな……? 竜化は楽しそうだし。

 ミスリルをさらに追加していく。

 だって何となく失敗しなさそうだし。


<錬金成功。竜化ポーション[3日]☆を獲得しました>


 最終的に3日まで伸ばした。

 じゃあ飲んでみようか……?


 おっと、その前に。町から出ておこう。

 さもないと、「町でドラゴン出現」とかみたいな厄介なことになりそう。


 僕(スライム体型)くらいの大きさだったらまだいい。

 それなら、テイムモンスターのふりをすればまだ問題ない。


 だが、竜化して10m級ドラゴンとかになったら、僕はこの町を壊すだろう。


 この、僕が1日間宿屋に泊まった町。

 手作業での錬金の楽しさを学んだ町。

 こんなに愛情の深い、この町。


 そういえばこの町ってなんていう名前だっけ? まだ聞いたことがない。

 ……ゴホン、この名前すら聞いたことのないくらいに愛情の深い町。

 壊す訳にはいかないね。


 というわけで町を出る。

 町を出て適当な空間で竜化する、とするか。


 町を出た。

 前には道が開けている。

 この辺で飲んでみようか。



 ––竜化☆ 竜化する 残り3日––




 ……


 気がつくと、僕の視線はすごく高くなっていた。

 高さ5mくらいあるんじゃないかな? 恐竜レベルの大きさである。

 僕は、背の高いドラゴンへ竜化したらしい。


 体を見てみる。

 すごい輝きを放つ黒色の鱗が見える。


 いろいろとやりたいことがあるが、一旦は町から離れよう。

 町の目の前でポーションを飲んじゃったから、僕の目の前に町がある。

 町の前に立ちはだかる5m級のドラゴンって、完全に討伐対象だと思う。


 というか、何か変なことをして町を巻き添えにしたくないし。

 変な物事を起こしたくない。

 だから町から遠ざかろう。



 というわけで僕は道を歩き出した。

 だが、足跡が強くくっきりと残っている。

 うーん。足跡は残さないほうがいいかな?


 そうして僕が本能的に気がついたこと。

 僕、飛べそう。

 背中に翼がある。羽ばたかせてみた。

 体が浮遊していく。すごい。


 要するに僕は飛べるようだ。

 それを生かし、僕はとりあえず人里から離れるように進んでいった。




 ◇◇◇◇◇ 第三者目線 ◇◇◇◇◇


 この時点にて。

 ルマーズの町では、ちょっと騒ぎが起きていた。


 北の空に、漆黒の巨大ドラゴンが空を飛んでいるのが目撃されたのだ。

 β版と正式版を含め、これまでに発見されたことがない巨大ドラゴンだった。

 このドラゴンは色々な憶測を呼んだ。

「イベントの前兆か?」「後々出てくるレイドボスか?」


 だが、ドラゴンは町から遠ざかるように進んでいった。

 プレイヤーたちはネタがなくなり、話すことがなくなった。

 よって、騒ぎはなんとなく収まっていった。




 ◇◇◇◇◇ 主人公目線 ◇◇◇◇◇


 ふと周りを見渡す。

 すると、開けた草原を発見。僕はそこに着陸した。


 どすん。

 相変わらず足跡はできちゃうなー。

 この体って体重いくつかな? 何トンレベルとかなのは間違いない。


 というか、地面にちょっと亀裂も入っているんだけど!?

 まあ仕方ないか。



 さて、せっかく竜化したことだし、ステータスを見てみよう。



 ―――ステータスウィンドウ―――

 スカイ:Lv6 ジョブ:錬金Lv361 年齢:0 所持金:200,394C

 種族:ハイダークドラゴン(オールインスライム)


 ステータス:

 HP:844/844→1,688/1,688

 MP:236/236→472/472

 攻撃:675→1,350

 防御:655→1,310

 俊敏:662→1,334

 器用:4,549→454


 魔法:

 水銃(MP4):水を発射する。

 疾風(MP4):強力な風を送る。

 炎化(MP4):体を炎に染める。

 炎息(ブレス)(MP1):口から炎を出す。

 雷化(MP4):体を雷に染める。

 疾雷(しつらい)(MP2):雷を発射する。

 発起(MP4):地面を動かす。

 回復(MP1):HPを10回復する。

 状態異常回復(MP6):状態異常を全て治す。

 視界暗黒化(MP150):敵の視界を黒く染める。

 吸収(ドレイン)(MP0):敵のHPとMPを吸収する。

 擬人化(MP0):人になる。


 スキル:水魔法Lv31・風魔法Lv21・火魔法Lv21・雷魔法Lv21・土魔法Lv21・光属性Lv11・闇属性Lv11・無属性Lv0→Lv1


 ハイダークドラゴン:ランクS+

 ドロップアイテム……ドラゴンの鱗・血・妖気など


 ダンジョンの裏ボス。光属性の攻撃にちょっと弱い。

 漆黒の鱗は、強者の象徴を表す……と思われる。たぶん。

 また、高位なドラゴンであるため人化も可能。

 ―――――――――――――



 うーん。色々と突っ込みたいところが。



 まずステータス。


 ステータス:

 HP:844/844→1,688/1,688

 MP:236/236→472/472

 攻撃:675→1,350

 防御:655→1,310

 俊敏:662→1,334

 器用:4,549→454


 一言でいうと、上がりすぎだと思う。

 器用以外2倍ってうん、すごい。

 器用だけ10分の1になっているけど、許容範囲。


 まあ、スライム形態でもポーションを使えばこれぐらいいくと思うけど。

 それでも素のステータスがここまでいくってのは凄いと思う。



 あと、魔法も増えた。


 魔法:

 水銃(MP4):水を発射する。

 疾風(MP4):強力な風を送る。

 炎化(MP4):体を炎に染める。

 炎息(ブレス)(MP1):口から炎を出す。

 雷化(MP4):体を雷に染める。

 疾雷(しつらい)(MP2):雷を発射する。

 発起(MP4):地面を動かす。

 回復(MP1):HPを10回復する。

 状態異常回復(MP6):状態異常を全て治す。

 視界暗黒化(MP150):敵の視界を黒く染める。

 吸収(ドレイン)(MP0):敵のHPとMPを吸収する。

 擬人化(MP0):人になる。


 ちなみに、自分の種族は「ハイダークドラゴン」らしい。

 だから、本来は闇属性の魔法しか使えないはずだ。

 だが、これまでに水魔法等のスキルを獲得してきたためからか、その他の属性も使えるようだ。

 無属性がついた理由は不明だが、たぶん運がよかったんだろう。


 いっぱい新魔法が出てきたことだし、あとで全部試してみるかあ。



 ハイダークドラゴンという種族も面白い。


 ハイダークドラゴン:ランクS+

 ドロップアイテム……ドラゴンの鱗・血・妖気など


 ダンジョンの裏ボス。光属性の攻撃にちょっと弱い。

 漆黒の鱗は、強者の象徴を表す……と思われる。

 また、高位なドラゴンであるため人化も可能。



 ドロップアイテムがこんな感じに書いてある。

 だから、もしかしたらこの素材も取れそう。


<ドラゴンの妖気×99を獲得しました>


 ほら、取れた。

 血も取れないかな? ちょっと気味悪いけど……

 蚊がさりげなく血を吸い取っていくイメージをしてみた。


<ドラゴンの血×99を獲得しました>


 おっ、取れた。

 ……ちょっとかゆい。

 実際にさされた訳ではないんだけど、なぜか(かゆ)くなった。


 鱗はいらなさそうだしいいや。痛そうだし。




「また、高位なドラゴンであるため人化も可能とされている」

 とも書いてあるなあ。

 新しい魔法の体験と合わせてやってみたい。




 では、新しく使った魔法を使ってみよう。


 魔法(合計11つ):

 ・水銃(MP4):水を発射する。

 ・疾風(MP4):強力な風を送る。

 ・炎化(MP4):体を炎に染める。

 ・炎息(ブレス)(MP1):口から炎を出す。

 ・雷化(MP4):体を雷に染める。

 ・疾雷(しつらい)(MP2):雷を発射する。

 ・発起(MP4):地面を動かす。

 ・回復(MP1):HPを10回復する。

 ・視界暗黒化(MP150):敵の視界を黒く染める。

 ・吸収(ドレイン)(MP0):敵のHPとMPを吸収する。

 ・擬人化(MP0):人になる。



 まず、水銃。


 ・水銃(MP4):水を発射する。


 これを木に飛ばしてみる。

 近くにある木へ飛ばす。


 予想。

 この魔法は、チューって感じで水が飛んでいく感じだと思う。

 今使うのはMP4だけだ。

 魔法は多くMPを使うほど、威力が強くなる。

 だが、最低量のMP4だけでは、危険なことにはならないのではないか?

 使ってみた。


 結果。

 ザーって水が突っ込んできて、木がバキバキいって木の皮を剥がしていった。


<木の枝×9を獲得しました>

<木の葉×13を獲得しました>


 うん、絶対強すぎるよ。

 ちょっと魔力を使いすぎちゃったかな?


 MP:468/472


 MPは4減っている。健全だ。

 じゃあ、木が(もろ)かっただけ?

 ……ということもなさそう。バキバキ言っていたし。



 そういえば、魔法はたくさんあったしハイペースで進もう。



 ・疾風(MP4):強力な風を送る。

 さっきバキバキ言って倒れた木に使ってみる。

 結果、木が草原の奥に吹っ飛んでいった。

 えーと、飛び過ぎ。あと説明放棄。



 ・炎化(MP4):体を炎に染める。

 これも試してみたが、残念ながらスライム状態の時と同じ効果だった。

 普通に体が炎に包まれただけだった。

 地面の草が燃えたので水銃で消火しておいた。



 ・炎息(ブレス)(MP1):口から炎を出す。

 これは調整がしやすかった。

 火が出る角度と距離をちょっと調整できた。

 ちなみに、MP1での最高距離は30mくらいだと思う。うん、危険。

 こっちも綺麗に消火しておいた。



 ・雷化(MP4):体を雷に染める。

 発動した瞬間、僕がいた周りの草が焦げて跡形もなくなった。


 ・疾雷(しつらい)(MP2):雷を発射する。

 最初に倒した木に雷を発射してみると、ジュワっていって蒸発した。


 ・発起(MP4):地面を動かす。

 地面に向かって発動させると、そこが浮き上がった。

 また、近くに亀裂が入った。深さは3mくらい? エネルギー量がすごいことになっていそう。

 というか、これを使えば深い峡谷(きょうこく)ですらも作れそう……


 ・回復(MP1):HPを10回復する。

 これはそのままだった。省略。



 ・状態異常回復(MP6):状態異常を全て治す。

 ・視界暗黒化(MP150):敵の視界を黒く染める。

 これは合わせて使ってみよう。

 まず、自分に視界暗黒化をかけて、そこを状態異常回復で回復するという感じだ。


 視界暗黒化。

 自分の目がほぼ真っ暗になった。ちょっと怖い。

 状態異常回復。視界が明るくなった。ほっとした。



 ・吸収(ドレイン)(MP0):敵のHPとMPを吸収する。

 周りの木に使ってみた。


<MPを1回復しました>


 微妙。

 まあ、生物に使えばもう少し役立つかな?

 余談だが、自分自身には使えなかった。



 そして、最後。

 ・擬人化(MP0):人になる。


 凄く面白そう。

 だからこそ、あえて最後に取っておいたのだ。


 擬人化。

 5m級の身長は、気がつくと人の身長レベルまでに小さくなっていた。

 自分の前に自分の手をかざしてみる。

 これは人間の手だ。

 確かに人間だ。


 ただ、ちょっと手が白い気がする。

 あと、胸のあたりに違和感が……ちょっと重い。

 股のあたりも何か違和感がある。うーん?


 ステータスを見てみた。



 ―――ステータスウィンドウ―――

 スカイ:Lv6 ジョブ:錬金Lv361 年齢:0 所持金:200,394C

 種族:人間(ハイダークドラゴン(オールインスライム))

 性別:男→女


 ステータス:

 HP:1,688/1,688→562/562

 MP:472/472→157/157

 攻撃:1,350→450

 防御:1,310→436

 俊敏:1,334→444

 器用:454→908


 魔法:

 水銃(MP4):水を発射する。

 疾風(MP4):強力な風を送る。

 炎化(MP4):体を炎に染める。

 炎息(ブレス)(MP1):口から炎を出す。

 雷化(MP4):体を雷に染める。

 疾雷(しつらい)(MP2):雷を発射する。

 発起(MP4):地面を動かす。

 回復(MP1):HPを10回復する。

 状態異常回復(MP6):状態異常を全て治す。

 視界暗黒化(MP150):敵の視界を黒く染める。

 吸収(ドレイン)(MP0):敵のHPとMPを吸収する。

 擬人化(MP0):人になる。


 スキル:水魔法Lv31・風魔法Lv21・火魔法Lv21・雷魔法Lv21・土魔法Lv21・光属性Lv11・闇属性Lv11・無属性Lv1

 ―――――――――――――



 うん、性別が変わってるね。

 ・性別:男→女

 これが俗に言う、「ドラゴン娘」ですかね。


 女体化しちゃったわ♡

 あらやだ、うふふ♡

 ……じゃなくて、純粋に羞恥(しゅうち)(しん)満載でございます。


「あっ」


 (ボク)が口を開いて出てきた声も、女声だった。

 (ボク)は一時的に女になったということらしい。認めざるをえない。



 あと、一つ気がついたこと。

 男体型では「僕」という一人称を使っていた。読み方はもちろん「ぼく」である。


 だが、女体型になってから「(ボク)」になった。読み方は「ボク」である。

 何となく、これまでとイントネーションが変わってしまったのだ。


 それは、たぶん僕の男体型の特徴を、なるべく女体型でも再現してくれたということだと思う。

 つまり、男性では「ぼく」という一人称がある。

 一方、「ボクっ娘」というように、女性で「ボク」という一人称を使う存在がいる。

 この世界は、僕をその存在に近づけてくれたんだと思う。



 閑話休題。


 早速、人間体型で歩いてみる。

 ちょっと体に違和感がある。性別が違うからだ。

 だが、これはすぐに慣れそう。


 あと、ドラゴン体型と決定的に違うこと。

 地面に足跡をつけずに歩ける。

 ドラゴン体型では、足の力の制御ができず、どうしても地面に足跡が生まれていた。

 だが、人間体型の方が器用に足を動かせるので、地面に足跡が生まれないのだ。

 これは大きなメリットだ。

 体重が減ってスリムになったようだ。質量保存の法則? そんな法則は知らぬ。


 人間体型でも翼を出せた。しかも飛べた。ドラゴン体型と同じように飛べた。

 これも結構おもしろい。


 だが、一つ重大なデメリットがある。


 (ボク)は、自分の性別が違うという羞恥心には勝てないのである。

 あと、胸の違和感もすごい。

 よって、結局はドラゴン体型に戻っておきたい。



 という訳で戻っておいた。

 結論として、今のところはドラゴン体型の方が楽なのだ。




 ◇主人公のステータス


 ―――ステータスウィンドウ―――

 スカイ:Lv42→Lv6 ジョブ:錬金Lv361 年齢:0 所持金:200,394C

 種族:ダークスライム→ハイダークドラゴン(オールインスライム)


 ステータス(竜体型):

 HP:645/645→1,688/1,688

 MP:160/160→282/472

 攻撃:515→1,350

 防御:504→1,310

 俊敏:510→1,334

 器用:3,451→454


 ステータス(人間体型):

 HP:562/562

 MP:157/157

 攻撃:450

 防御:436

 俊敏:444

 器用:908



 魔法:

 水銃(MP4):水を発射する。

 疾風(MP4):強力な風を送る。

 炎化(MP4):体を炎に染める。

 炎息(ブレス)(MP1):口から炎を出す。

 雷化(MP4):体を雷に染める。

 疾雷(しつらい)(MP2):雷を発射する。

 発起(MP4):地面を動かす。

 回復(MP1):HPを10回復する。

 状態異常回復(MP6):状態異常を全て治す。

 視界暗黒化(MP150):敵の視界を黒く染める。

 吸収(ドレイン)(MP0):敵のHPとMPを吸収する。

 擬人化(MP0):人になる。


 スキル:水魔法Lv31・風魔法Lv21・火魔法Lv21・雷魔法Lv21・土魔法Lv21・光属性Lv11・闇属性Lv11・無属性Lv0→Lv1


 ジョブスキル:成功上昇(607P)・補正上昇(2P)・錬金瞑想(10P)・錬金予想(10P)・錬金判明(20P)・常時錬金(40P)


 インベントリ(153/∞)

 ・(略)

 ・火属性ポーション[1分]Lv3×3

 ・攻撃上昇ポーション[1分]Lv3

 ・跳躍ポーション[1分]Lv3

 ・最大HP上昇ポーション[1分]Lv3×2

 ・最大MP上昇ポーション[1分]Lv3(補正略)×4 3枠

 ・(略)


 ハイダークドラゴン:ランクS+

 ドロップアイテム……ドラゴンの鱗・血・妖気など


 ダンジョンの裏ボス。光属性の攻撃にちょっと弱い。

 漆黒の鱗は、強者の象徴を表す……と思われる。

 また、高位なドラゴンであるため人化も可能。

 ―――――――――――――

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