第三幕 王宮の舞踏会
前回の投稿から随分時間がたってしまいました。申し訳ありません・・・・。
『おはよう。あ、こんばんはがいい?』
オディールが好きなようにすればいいと思う。オディールの世界だし。
『・・・・どうしたの?君。なんか最近変だけど・・・。』
まぁ、ね・・・。
「元の世界に、戻ろっかな・・・・って思って・・・。」
あの日、ワイス・・・さんに会って、少し考えちゃったんだ。まだ、こっちの世界で過ごしたいけど、でも・・・いつまでも現実から目をそらしてるわけにもいかない。それに、あの子に会えないのも辛くなってきた・・・。だから・・・・
『・・・・ふーん。』
ごめん・・・。
『別に、まだいいんじゃない?』
「・・・・きっと、それが果てしなく続いちゃうから・・・・。」
『・・・・・・・・・。』
オディールに会えなくなるのは辛いし、この世界のことも好きだ。でも、もう・・・・戻ろう。いや、戻りたい。
『・・・君が自分に縛られてると知ったら、あの子も悲しむんじゃない?』
「それでも・・・。私は、あの子が一番だから・・・。悲しんだとしてもどうにも変えられない・・・。」
そう、あの子・・・・原因不明の病で眠り続ける、現実世界での私の双子、きそうが私にとっては・・・一番、大切だから・・・・。
『なにを言ってもだめな感じかな。』
「うん・・・・。」
『じゃ、僕と遊ぼ?』
「はっ?」
え、今、シリアスな感じの雰囲気でしたよね?
『もし、君が勝ったら君が現世に帰るのを許してあげるよ。でも、もし君が負けたら・・・・君を僕に頂戴。』
「いや、なにをいって・・・・
まえ、私が元の世界に戻りたいっていったら戻してくれるって・・・・。
『うーん、何をして遊ぼっか・・・・。」
オディールは幼子のように無邪気な笑みを浮かべ、顎に手をあてながら考え始めた。
『あ、隠れ鬼なんてどう?今回のことって、君が負けたら世間でいう神隠しって状態になるんだよね?なんか語感が似てるし・・・うん、そうしよう。じゃ、隠れ鬼ね。』
「なにを・・・・
『それじゃあ今から一時間。その間にどっかに逃げて。今から一日、逃げきれたら君の勝利ってことにしてあげるよ。』
・・・・・・。
「ねぇ、オディール。まえ、言ってたじゃん。私が望んだら、
『うん。約束したね。君がこっちの世界で暮らしても構わないって。』
「・・・・・・・。」
確かに・・・した・・・・。
『今のままだと、君がもとの世界に帰ることは不可能になるけど・・・いい?』
「・・・・わかったよ。勝負を受ける。」
そもそもオディールじゃないと私をもとの世界に戻せないし。
『じゃあ、君が勝ったら僕は君が現世に帰るのを許す、
「オディールが勝ったら私は私をオディールにあげる、
『「約束」』
お互いの小指を絡めあう
『ふふっ、これでお互い約束をたがえることはできないね。』
神との約束は破ろうとしても勝手に執行される。それは相手が神であろうが人間であろうが悪魔だろうが関係ない。これは昔からの伝承としてこの世界に伝わっているものだが、嘘ではない。
『ところで、逃げなくていいの?一時間って結構短いよねぇ。』
・・・・・どうやら勝負は約束した瞬間に始まっていたらしい。
* * * *
「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁ・・・。」
十分ほど走ったり歩いたりして、辿りついたのは・・・昔確か社会で習ったな・・・えっと・・・寝殿造か!の大きな屋敷。
・・・・・こんなもの、これまではあっただろうか?・・・・まぁ、いい。とりあえず、隠れるにはここがいいかもしれない。他に隠れられそうな場所なんてないし。
「失礼しまーす・・・・。」
誰もいないよね、うん。逆に誰かいたら怖いね。
ぺたぺたぺた
人気のない廊下をしばらく歩いていると、巻物のようなものがたくさん積まれている部屋を見つけた。
「・・・・・なんじゃこりゃ。」
一つ、巻物を手にとり、開いてみたが、さっぱり読めない。・・・・・恐らく、漢字とひらがななんだろうけど・・・・完全に草書体だから読めない・・・。多分かなりの達筆・・・なんだと思う。うん。
「って、こんなことしてる場合じゃないか。」
また廊下を歩いて、どこか隠れられそうな場所がないか探してみる。
「ないな・・・・・。」
どこの部屋もなにもない=どこにも隠れられそうな場所がない。仕方ない・・・庭にでもいってこの屋敷の全貌でも見るか・・・。
「はぁ・・・・。」
庭に出てみると、結構風が強かった。・・・というか・・・あれ?ここだけ普通の地面だな。ちゃんと土がある。屋敷の床は一応木でできてたけど、それ以外は全部睡蓮の浮いてる空中みたいな地面だったのに。
なんとなく、パジャマのポッケを漁るとなにかつるりとしたものに触れた。
「え?」
ポケットからつるりとした何かを取り出してみると・・・・・
「指輪(×2)・・・・。」
嘘ダァああああああ!!!昨日のは夢じゃなかったのかァあああああ!!!!!
そう、この緑色の宝石のついた指輪は昨日なんかよくわからない穴に落ちちゃった時に拾ってしまったのだ。暗闇の中でランタンが輝く不思議な場所にポトッと落ちていたのを発見してしまった。持ち主に届けようと思って拾っといたのはいいもののそのままうっかり持ってきてしまったようだ・・・・。・・・・・逮捕だぁあああああ!!!!!
ん、待てよ!?これが夢じゃなかったとすると・・・・
「エンダァアアアアアアアアアア!!!!」
私の人生が。
・・・・・・この銀色の宝石のついた腕輪は穴に落ちた時に発見してしまったものだ。これはずっと真っ黒い風が吹いている不気味な場所で発見した。ランタンのところでなんか素敵な気分になってたのでその光景を見て発狂した。ランタン持ってきといて良かった。・・・・・あれ、ランタンも盗んだことに・・・?いや、考えないようにしよう。あれは緊急事態だった。まぁ、しばらくしたらオディールが迎えにきてなんとか助かったんだけど・・・・。・・・・というかなんでアイツは消えてたんだ。
「綺麗・・・・・。」
時折雲の中から漏れ出る光を反射して、指輪に付いた大きな緑色の宝石と腕輪についた大きな銀色の宝石がきらきらと美しく輝く。もともとどちらについた宝石も本当にこの世のものなのかレベルで綺麗だったので、光を反射させるともはや危険物になる。・・・・・・売ったらいくらぐらいなんd
「げっ・・・・!」
指輪を地面に落とし・・・・てないよかったぁ・・・・。
「って、風に攫われてるし!!」
勝手に持ってきてなくすとかマジくずじゃん!!
「待てー!!!!」
指輪を追いかけ、走り出す。
【・・・・風?】
小さな声がした、と思った瞬間にあたりの風景を見えなくするほど強い風が吹いた。
【我コソハ四大精霊ノ風ヲ司リシ者。エメラルドナリ】
私の前には、風を纏う黄緑色の美しい蝶がいた。蝶なのに普通に私より大きい。
・・・・・あれ?さっき、よんだいせいれいって・・・四代聖霊とか?四代連続で神聖な魂宿ってます的な?
【・・・・・・?】
「・・・・・・・・。」
【・・・・・・・・・・】
私がビビっている間に、辺りは金色に染まった。そして、蝶の身体は末端の方から緑色の風でできた蝶へと変わっていった。その小さな蝶たちはやがて空気にとけて消えていき、辺りももとの色彩に戻った。そして、蝶が舞っていた場所には・・・・
「ごきげんよう。」
金色っぽく見えるけどよーく見たら緑色な髪と青緑色の瞳を持つ、メイクが独特すぎてなんとなく不審者感の漂う美少女?いや、美少年か?が脱帽して優雅に頭を下げていた。緑色を特徴的に使ったお洒落な服がその華奢な体を包んでいる。華奢ながら案外身長が高く、私よりも頭一つ分くらい大きい。しかも、シルクハットを被っている&なぜかぷかぷか浮いているのでさらに身長が高く見える。
「・・・・大丈夫か?」
「あ、ウィッス。」
なんだウィッスって。パニクってんのか私。・・・・そうだよ、パニクってるんだよ。
「ウィッスとはなんだ、ウィッスとは!僕にそんな口を聞くとは!!・・・・まぁ、目醒めさせてくれたことに免じて許してやろう。・・・・そのことについては、感謝していないこともない。」
随分高慢な言い方だな!・・・・まぁ、偶然だしいっか。ムカつくから偶然だったってことは黙っておこう。
「ところで、ここはどこなのだ?」
「ここは・・・・オディールの神域です・・・。」
「神域!?しかも黒鳥の!?」
「いや、黒鳥じゃなくてオディール・・・・。」
「それの別名だ!!」
「はぁ・・・。だったら・・・うん。黒鳥の神域。」
「・・・・今の状況を詳しく説明しろ。」
* * * *
「・・・・黒鳥も変わらんな。」
エメラルドさんは親身になって話を聞いてくれた。
「ところで、あなた、なにか指輪以外にもジュエリーを持っているだろう。」
「うん。」
「見せろ。」
「・・・・どうぞ。」
私が腕輪を差し出すと、それを見てなにやら考え込みだした。
「ダイヤモンドか・・・・。面倒だな。」
そして、突然足で土を掘り始めた。
「え、なにやって・・・・
「土を掘っている。」
「あ、はい。」
そらそうだろ。
「・・・・・・・・・。」
満足したらしく、足を止めると、腕輪を掘った穴の中に放りこんだ。
「放りこんだ!!!?」
え、なにやってんすかパイセン!ヤバいですよパイセン!!
「いや、やめたほうが、
私が止めているにも関わらず、腕輪を拾うどころか腕輪を埋め始めた。
「ええー・・・・・。」
マジか・・・・。
「これでいいだろう!」
よくねーよ。完璧に土に埋まっ
【・・・・土?】
・・・・・・・・・。
【土ダ・・・・。コレデ・・・コノ、地獄カラ・・・・解放、サレル・・・・】
小さな声とともに、辺りには一瞬にして土埃が舞った。そして、その土埃が晴れると、
【我コソハ四大精霊ノ土ヲ司リシ者。ダイヤモンドナリ】
砂を纏う、銀色の大きな美しい狼がいた。蝶もそうだったが、狼もかなりデカい・・・・。正直いって怖い・・・・。
「ごきげんよう。ダイヤモンド。」
【アラ、エメラルド】
辺りは銀色に染まった。そして、蝶の身体は末端の方から銀色の土でできた狼へと変わっていった。その狼たちはやがて空気にとけて消えていき、辺りももとの色彩に戻った。そして、大きな銀狼がいた場所には・・・
「久しぶりね、エメラルド。そして、はじめまして。名も知らぬ人の子ちゃん❤」
銀色のベリーショートぐらいの髪と赤と金のオッドアイを持つ美少女、いや、超綺麗な少年か?・・・とにかく綺麗な人がいた。銀色が特徴的に使われたお洒落ながらも独特な服を着ている。そして、私よりもやっぱり頭一つ分くらい身長が高い。
「ところで、一体なにが起きてるのかしら?」
「僕が特別に説明してやろう!」
* * * *
「・・・・まーた、神族の野郎どもの仕業ってことね。つまりは。」
呆れたような顔をしながら、ダイヤモンドさんはつぶやいた。
「そうだな。」
「僕たちが完璧な正義であるとは言わないけど・・・・神族の行動はかなり問題があるわよねぇ・・・。」
「なぜ神族に僕達がいつもいつも振り回されなくてはいけない!少なくとも、精霊族と神族は平等な立場のはず!」
えっと・・・・
「あのー、えっとー・・・・時間が・・・・・。」
「あっ、そうだったわね。隠れる時間は確か一時間だっけ?」
「はい。残り時間は・・・・あと、十分くらいかと・・・・。」
「げっ!それ大分マズイじゃない!」
うん。
「どうしようかしらねぇ・・・・。」
はぁ・・・。本当に私、これからどうしよう・・・・。
「って、エメラルド!あんたがいるじゃない!ほら、視なさいよ!未来!」
「その未来は暗いかもしれないぞ。」
「いいのよ!だってあくまで可能性でしょ?」
「・・・・あなたはどう思っているのだ?」
「・・・・・お願いします。」
エメラルドさんはどこからか取り出したカードを両手でそれぞれ半分ずつ持ち、扇形に広げると、カードを持ったまま手首をくるりと回した。すると、一枚のカードを残して、それ以外のカードは全て消えてしまった。
「ふん。」
エメラルドさんが投げたカードをダイヤモンドはパシッと掴み、そのカードを見た。・・・なんか、眉をしかめてますけど・・・・?大丈夫っすか・・・・?私の未来・・・・。
「・・・・・・これは・・・どう、受け取ればいいのかしら・・・。」
「・・・・見せて頂けますか?」
「・・・・・・見ない方が、いいかもしれないわよ?」
余計気になるわ!
「この人間は未來を視ても構わないといった。つまり覚悟があるということだろう。」
その言葉と同時にダイヤモンドさんの手からカードが勝手に離れた。
「あ、ちょっと!」
ふわりと浮いたそれはゆっくりと動き、私の前にくるとピタリと動きを止め、糸かなにかが切れたかのように落ちてきた。あわててカードを掴むと、なにやら絵が描いてあった。・・・・ずっとトランプかなんかだと思っていたが、絵柄から見るにどうやらタロットカードだったらしい。
・・・・え、ちょっと待って、この絵柄って・・・・
「死、神・・・・・。」
むかし、幼馴染がタロットにはまっていたからその絵が一体なんなのかぐらいはわかる。これは、死神だ。
「そうだ、死神。正位置の。」
今であればダイアモンドさんが眉を顰めたわけがよくわかる。この絵はあまりにも不吉だ。
「どういう意味なのよ?エメラルド!詳しく説明なさい!」
「簡単に言えば、変化、だろう。」
「変化・・・・どうとも受け取れるわね・・・・。」
「ふん。」
この状況を明るく変化させられるのか、暗く変化するということなのか・・・・。
「というか、あんただったらもうちょと細かく色々視られるでしょ?」
「これ以上は視ることはできても、教えることはできない。」
「いいじゃない!確かに未来を教えることはあんまりよくないけど、今回は緊急事態だし!」
そうだそうだ!
「ふん。」
・・・・・・どうやら、教えてくれる気はないらしい。
「未來など、変えようと思えばいくらでも変えられるのだ。未來のなかで一番可能性の高いものを知ったところでどうなる?」
変えるために、知りたいんだけどなぁ・・・・。
「そろそろ招かざる客人が来る。・・・・部屋に行くか。」
「・・・・・?」
「・・・・そうね。アイツがつくったものだと思うとあまり気が進まないけど・・・・入りましょうか。」
なんだなんだ?いったい・・・・・。
私がポカーンとしているうちに、エメラルドさんはすーっと近くの部屋に入ってしまった。
「ほら、あなたも行くわよ。」
ダイヤモンドさんに腕をつかまれ、エメラルドさんの入った部屋へと入った。
「さぁ、どうする?」
「僕が聞きたいわよ!」
「・・・・黒鳥はこの人間がどこにいるか、気づいているだろうな。」
「じゃあ、どうするのよ?」
「罠でも仕掛けるか?」
「時間がないわ。愚策かもしれないけど・・・・・ここは未来か過去のセカイに逃げるかしかないんじゃないかしら?」
「そうかもしれんな。人間はあまり長居できないが、一時凌ぎぐらいにはなるだろう。」
「じゃあ、未來のセカイに、
「断る!」
「はぁ・・・・。じゃ、過去のセカイに行くわよ!」
・・・・なんか、置いてけぼりダナー・・・・。
「っと、ごめんね。」
首の後ろに痛みが走り、その瞬間、私の視界は真っ暗になった。
* * * *
『はないちもんめ』
顔を狐面で覆い、童水干を着た四人の子供たちが前で一列に並んで手をつないでなにやら唄っている。
『かってうれしいはないちもんめ』
『まけてくやしいはないちもんめ』
すぐ横からも声がした。驚いて、左右を確認すると、私の隣にも同じような恰好をした子供たちがいた。右に二人、左に二人。
『となりのおばさんちょっときておくれ』
『おにがいるからいかれない』
『おかまかぶってちょっときておくれ』
『おかまかぶってちょっときておくれ』
『かまがないからいかれない』
『おふとんかぶってちょっときておくれ』
『おふとんびりびりいかれない』
あれ・・・・この唄なんだっけ・・・・?
『あのこがほしい』
『あのこじゃわからん』
『このこがほしい』
『このこじゃわからん』
『そうだんしよう そうしよう』
ああ、思い出した。はないちもんめだ。これから、相談して誰が欲しいか決めるんだっけ?
『『きまった』』
あれ、おかしいな。相談してないのに。
『僕は、』
相手側の真ん中にいつのまにかいた背の高い青年。他の少年と同じような恰好をしているが、水干と狐面が他の少年より豪華で、薄く半透明な布を頭から羽織っている。
『君が・・・菊花きそうが、欲しいなぁ』
* * * *
「起きて!!起きなさい!あなた!」
視界が明るくなった。
「うわあああああああああああああ!!!!!」
な、なんかめっちゃ怖かった!!!
「あなた、ずっと魘されてたわよ?どんな夢みてたわけ?」
「お、覚えてません・・・・。でも、なんか・・・めっちゃ怖かったです・・・。」
「・・・・まぁ、こんな状況じゃ仕方ないわよねぇ。・・・・あ、敬語じゃなくていいのよ?」
・・・・それもそうか。
「夢を覚えてたら、夢占いをできたかもなのに・・・そこに関してはちょっと口惜しいわね。」
夢占いとは・・・・乙女チック。
「あ、そういえばごめんなさいね。急に殴ったりなんかして。」
・・・・殴られてたのか、私・・・。どうりで首の後ろに痛みを・・・。
「急いでたし、それに過去のセカイみても大体落ち込むだけだから・・・過去のセカイ見せるよりは眠ってた方がいいかな、って思ったのよ。・・・・まぁ、嫌な夢をみたっていうし、あんまり変わらないかもだったけど。」
・・・・・・・・。
「さてと、僕たちは外にでも出て、戦力を上げるとしますか。」
「そうだな。外の風も土もなぜかあれだけは本物だった。まぁ、あれの力が満ちていて意識が朦朧としてはいたが。」
あ、外に出るのね。
* * * *
「エメラルド―!目覚めたわよ!土!」
・・・・・ダイヤモンドさんが土をずっと触ってるな、と思っていたらしばらくしていきなり喜びはじめた。エメラルドさんも同じことを風でやっていた。いや、風は見えないからなんか空に向かって手を伸ばしているようにしか見えなかったけど。
「そうか!風も丁度意識を取り戻したぞ!」
「よかったじゃない!」
なんか・・・・変わった・・・?まぁ、心なしか風は弱まった気がするけど・・・・。
「しばらくそこに居てちょうだい。力を蓄えてるから。」
はぁ・・・・。
「「それじゃあ、おやすみなさい!!」」
寝るんかーい!!!