第零話 或る一柱の自伝(?)
あー!あー!これでいいかな。力を込めれば、お!文章になってる!すげぇ!やっぱ自分で作るより頼んだ方が楽しいわね。よっし!始めるよ。
ごほんっ。
いつから在ったのかは覚えていない。
自分があってそれ以外がある。それだけだった。
それ以外がやってたことが面白くて、よく話すのが集まってヤマトと言われる国を立ち上げた。みんな好き勝手しながらやってて、いろんなものが産まれた。
中でも面白かったのが人間である。
いつのまにか猿が私らみたいに進化していったんだよね。だけどやっぱりどこか不完全なのよ。
愚かで哀れな存在なはずなのに、刹那の時間で極彩色の感情を現わにする。そいつらが生み出す人生って言われてる物語がなかなか面白くて見入ってしまうのだがね。
全てを見通すこの目が、ありとあらゆる感情を拾いきってしまうのだよ。そのせいで嫌というほど醜悪な側面も、愛情深い一面も、清濁で言い表せないくらいに流れ込んできた。
仲間?みたいなやつらにも、下の奴らもやめろって言われてたんだけど、もう無理なのさ。
この間まで棒切れ降ってた猿が、剣術なんての生み出してたり、馬じゃなくてカラクリ?って呼ばれてる箱で長距離移動してんのよ。面白すぎるでしょ。
まぁさ、他の命を蔑ろにしたり、うちらに近づこうなんてバカもいたりで滅ぼしてやろうかなって何度も何度も何度も思って怒り狂った、なんてこともあったけどね。
逆に愉快な存在だって笑い転げたこともあったんよ。ほんとに神なるのも出てきたのは最高面白かったわね。
ってかさ、人間のおかげか神のなりそこないがどんどん産まれて、神になるのも普通に出てきたんだよ。なんか自然から動物までなんでもありになってきたんですよね。そんで仕事を任せられるくらいに存在に至るのまで登場しちゃって、私たちがすることもなくなってきたんすよ。だからさ、少しぐらい抜けてもいいかなって、思ってね、上手く化けて一緒になって遊んだりもしたんだよねぇ。
けどやっぱり上手くいかないもんなんだよなぁ。
人間の寿命は短すぎるし、時間が経つのは早すぎる。約束も何度も破ってしまった。干渉できないからこそ、友と呼んでくれた者の死を眺めることしか出来なかった。あーあ!
ぬらりひょんの奴からは「あまり関わりすぎるな」って注意受けたっけ。あいつには言われたくねーわって話。無銭飲食デカハゲ頭隠居ジジイの癖に。ぬらりひょんって呼ばれるの嫌がってたから、今度そう言ってやろうかな?
あーもうダメダメ。ちゃんとした文章なんて書けん書けん。人間の真似は無理だな。所詮我らは神なのだから。人間の真似なんてできるわけがない。ってか?うっせー!
そもそも”意念通“で済むから言葉なんてうちらの間では産まれなかったんだよ。だからこそ人間の産み出した言葉は、最高の発明だと思ってる。ありがとうございます。って感じか?もうわかんね。全能って言われてはいるけど、だからこそ人間っていう不完全にはなれないとでもいうのだろうか。
ああ、なんか、疲れた、、
人間はいいなぁ、、
羨ましい、、
ん?
羨ましい??
そっか!
そうだ!そうだね!そうよ!!
私は羨ましかったんだ!!
あーもーどうしようっかなーー!!自覚したら止まんねーーーーー!!!
人間になってみたい!!!
人間になって、人間として、人間と関わってみたいものだ!そして、人間として生きるんだ。生きるってもやってみたい!人生という物語を私も描いてみたいのだ!
神としての役割はもういいはずだ!!
いいやんな?いいよね?
うん!
うん!!!もうわたしぁあ役割なんてほとんどないんだし!下の子らの方がしっかりしてるから!うんうん!
うん!よっっし!
なっっちゃお!
あはははは!




