あとがき
第三巻、最後までお読みいただきありがとうございました。
作者です。
今回の第三巻は、これまでの「個人の悩み」から一歩踏み込み、「弱者の復讐」という少し重たいテーマに挑戦しました。
最強の不良と言われた鬼道蓮が、暴力ではなく「空気」によって追い詰められていく様。そして、被害者という最強の盾を持った佐藤雄大の歪んだ復讐。
「弱者であること」が武器になる現代において、論理と暴力のどちらが勝つのか。
その答えとして、理人は自らの血を流すことで「対等な被害者」の立場を手に入れ、論理を通すという、彼らしい(そして狂気的な)解決策を選びました。
結果として、理人と鬼道、そして千夏と凛。
バラバラだった歯車が、血と泥にまみれながらもガッチリと噛み合ったのがこの第三巻だったと思います。
孤独だった獣が頭を下げることを覚え、傍観者だった少女が勇気を出して走り出す。
そんな「共犯者たち」の絆を感じていただけたら幸いです。
さて、次回の第四巻ですが。
物語の焦点は、ついにヒロイン――星野千夏へと戻ります。
鬼道の件は解決しましたが、教室にはまだ不穏な空気が残っています。
「聖女」の仮面を被り続けることに限界を感じ始めた千夏。そんな彼女に向けられる、女子グループからの陰湿な悪意と、仕組まれた「罠」。
孤立、ネットでの誹謗中傷、そして崩壊するメンタル。
絶体絶命のピンチに、論理の怪物はどう動くのか?
そして千夏は「本物」になれるのか?
『偽物聖女の覚醒』編、ぜひご期待ください。
最後にお願いがあります。
もし「面白かった」「続きが読みたい」「理人がかっこよかった」と思っていただけましたら、
下にある「★(星)」ボタンで評価、または応援コメントをいただけると、執筆の最大の励みになります!
皆様の応援が、理人たちの物語を紡ぐ原動力です。
それでは、また次の巻でお会いしましょう。




