プロローグ
「ふわあ」
もう朝。昨日も寝床は床だったな。身体中が痛い。
「スマラ!おはよう!」
にっこりと私に笑ってくれてるのは私の一人だけの友達、あいら。
「おはよう。」
私に話しかけて楽しいのかな…
「今日はミス.ルラーが怒ってるから夜まで掃除かもね。」
「うぇー最悪!それより、今日の掃除当番のパートナー見てみよう!」
私はこくりと頷いた。
あいらに手を引っ張られ、いつもの掲示板をチェックしにいった。
「やった!私とスマラ一緒だよ!」
「やった」
私これでも喜んでる方。
濡れ布巾をもらい、私とあいらは床掃除を始めた。
数時間後…
「ふう。おわった。」
「おつかれさま!って、ええ!?」
「?どうしたの?」
顔に何かついてるのかな…
「す、スマラ!目の色!変わってる!!」
「え」
「み、緑色。ミス.ルラーが嫌いな色…ば、バレないようにね。」
「うん」
ちょうど、仕事終わったし、戻るか。
私はアイラと寝床へ戻った。
「スマラは処分しなければ。」
影でミス.ルラーは呟いた。
「じゃ、寝ようか。」
「うん」
知らない人の古い服を着た私とあいらは床に寝っ転がった。
「おやすみ」
「おやすみ!」
真っ暗な部屋の中、私は目を瞑った.
子供たちが寝た後…
寝ている孤児院の子供たちの部屋にミス.ルラーは立っていた。
ミス.ルラーはスマラを見つけると、乱暴にスマラを持ち上げ、孤児院の外へ出た。そして、スマラを睨みつけた。
「灰色の髪に緑色の目、実に汚れている。」
そのまま森の中を進み、そこが見えないほどに深い穴の前に着くと、ミス.ルラーは立ち止まった。
そして再度、スマラを睨みつけた。
「これでお前みたいな汚子供とさようならできる。」
ミス.ルラーは最後につぶやくと、スマラを雑に深い穴の中へ放り投げた。
スマラが穴の中へ落ちるのも見ずに、孤児院へ戻った。
太陽が出てきた頃…
「う、うーん」
あれ。ここどこ? いつも通り床は硬い。でも孤児院より床が真っ茶色な気がする。
「まぶし。」
太陽の光があたってる気がする…
私は天井があるかを確かめるために天井を見た.
「え。」
天井はものすごーく高く、丸い穴が一つだけだった。
「もしかして。」
すてられた!?