12歳編の登場人物たち
【モーリス公爵家】
・レティシア
本作の主人公で、前世の大学生男性(黒須鉄路)の記憶を持つ12歳の少女。
モーリス公爵令嬢にしてモーリス商会会長。
幼女から少女に成長するにつれ、外見的には女性らしさが増してきた。
鉄道開業に向けて着実に協力者を増やし、いよいよ本格的な建設が始まろうとしている。
その一方で、自分自身の心の変化には気付いていないのか、あるいは気が付かないふりをしているのか……
・リュシアン
レティシアの兄。
学園を卒業したあとも、そのまま王都アクサレナに留まり騎士団に入った。
その実力から瞬く間に頭角を現し、現在は国王直属の近衛に所属している。
・アンリ
レティシアの父、モーリス公爵家当主。
領内の政治に辣腕をふるう一方で、娘の鉄道開発のサポートを積極的に行う。
そのため頻繁に自領と王都を行き来している。
娘には、もう少し年ごろの女の子らしくしてほしいと思う一方、もうそれも今更か……と、半ば諦めてもいる。
・アデリーヌ
レティシアの母。
元商家の経験を活かして、モーリス商会副会長としてレティシアの活動をサポートする。
リディーの有能さや人柄に触れ、娘の婚約者候補の一人として考え始める。
その一環なのか、副会長の座をリディーに譲る事を検討しているようだ。
【イスパル王家】
・ユリウス
イスパル王国国王。
その立場にもだいぶ慣れた様子で、国王としての威厳が感じられるようになった。
その一方で、技術開発品評会ではサプライズで新たな賞を発表してレティシアを驚かせようとするあたり、なかなかお茶目な御仁である。
・カーシャ
イスパル王国王妃。
夫とともにレティシアの鉄道開発を応援し、国政を担う者たちにも働きかけを行ったりしている。
【その他】
・リディー
モーリス商会魔導設計主任。
鉄道開発におけるレティシアの最大の理解者で、彼女のアイデアを即座に理解して細部を補う、良きパートナー。
少しずつ女性らしくなっていくレティシアを意識し始めている様子だが……
彼の名誉のために言っておくと、別にロ○コンというわけではない。
・エリーシャ
元、レティシア専属メイド。
現、モーリス商会会長付秘書。
護衛からスケジュール管理、各方面の調整ごとまでマルチにこなすスーパーレディ。
恋愛にはあまり興味がないらしい。
・パーシャ
エリーシャの従姉妹。
エリーシャに代わってレティシアの専属メイドとなる。
先輩たちの暴走を止めるためには、まだまだ経験が必要だろう。
・親方 (マルク)
モーリス商会研究開発室の製造責任者。
開発した技術の実践に無くてはならない人物。
試作機関車の運転もこなし、技術開発品評会では車両メンテナンスの他に、乗車体験の運転士としても大忙しであった。
・マティス
モーリス商会研究開発室の魔導アドバイザー。
技術開発品評会では久しぶりにアスティカントの知人友人たちと旧交を温めた。
鉄道開発に有益になりそうな研究については協力を打診するなど、しっかりと役割も果たしている。
・フランツ
Aランク冒険者の剣士。
落ち着きのある物腰、シブい武士のような雰囲気。
・ジャン
Bランク冒険者の重戦士。
2メートル近い巨漢で威圧感のある風貌だが、人懐こい性格。
・ウルスラ
Bランク冒険者の斥候。
サバサバした感じのカッコイイ系お姉さん。
・ライル
Bランク冒険者の魔導士。
結界や支援魔法が得意。
無口な美少年。
・ロミナ
Cランク冒険者の魔導士。
攻撃魔法が得意な元気な少女。
・ユーグ
アドレアン伯爵令息。
レティシアと同い年の少年で、彼女の初めてのダンスパートナーとなった。
想いを寄せる幼馴染がいるらしい。
・ダミアン
リグレ公爵家令息。
レティシアをブチ切れさせた数少ない人物の一人。
・フィリップ
イスパル王国の北隣、ヴァシュロン王国の第二王子。
リュシアンの学園時代の同級生。
19歳とのことだが、外見はレティシアより少し年上くらいにしか見えない。
ヴァシュロン王国の王族は、カルヴァード十二神の一柱である技巧神オーディマの印を受け継ぎ、彼は今代の継承者である。
レティシアの事を大いに気に入っている様子だが……




