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【完結】いせてつ 〜TS転生令嬢レティシアの異世界鉄道開拓記〜  作者: O.T.I
レティシア5歳 はじまり

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初めての友だち


「えっと…ルシェーラちゃん、何して遊ぼうか?」



 ブレーゼン侯爵家の面々を迎え、その日は歓迎のため晩餐が開かれることとなった。

 それまでの間、歳も近いということもあってレティシアとルシェーラは一緒に過ごすことになった。

 兄のリュシアンも保護者代わりについていてくれている。


 一先ずレティシアは、彼女の自室へと案内したのだが、小さい子供の相手などしたことがないレティシアは、さてどうしたものか……と、取りあえずルシェーラに話を振ってみたのだった。


 ……彼女自身も『小さな子供』だというのは、この際置いておく。



「う〜ん…う〜ん…」


 レティシアに問われたルシェーラは唸りながら一生懸命考えるが……如何せん彼女も同年代の女の子と遊んだ経験が無く、答えは出そうになかった。



 すると、二人で唸って考えている様子を見かねたリュシアンが苦笑しながら提案する。


「せっかく今日は天気が良いんだから、庭を散歩するのはどうだい?レティが案内してやるんだ」


「お散歩ね……どうかな、ルシェーラちゃん?」


「うん!レティシアさま、おにわを見せていただきたいですわ!」


「よし、じゃあ行こうか。…あ、私のことはレティシアとかレティとか、呼び捨てで良いよ」


「いえ!わたしのほうが『かかく』がひくいのでそのようなことはできませんわ!」


(『かかく』?……ああ、『家格』か。この子本当に3歳?)


 自分の事を棚に上げてそのような感想を抱くレティシア。

 だが、実際にルシェーラがその年齢よりも聡明なのは間違いないだろう。


「お友達なんだから、家格とか気にしないでも良いんだよ?」


「むむむ……では、レティシアさん、とお呼びします!」


「…まぁ、いいか。それじゃ、行こっか」














 そして、三人で庭を散策しながら色々な話をする。


 ルシェーラはレティシアが思った通り、年の割に聡明で色々な話を聞くことができた。

 そしてそれはルシェーラにとっても同じであり、それほど時間もかからずにかなり打ち解けることができたようだ。


「へえ〜…ルシェーラちゃんのお父様もお母様も強いんだね〜」


「はい!わたしもおとうさまやおかあさまのようにつよくなりたいとおもってます!」


「ふむ…ブレーゼン侯爵閣下のご活躍は父様から聞いたことがあるけど……一度手合わせをお願いしたいところだね」


 と、騎士志望のリュシアンがそんな事を言う。

 すると……


「おう、別に構わねぇぜ」


 当の本人が返事をした。


 どうやら庭木の影で死角になっていた四阿(ガゼボ)で公爵家、侯爵家の両夫妻が歓談していたようだ。


「あ……申し訳ありません、生意気なことを言ってしまいました」


 まさか聞かれていたとは思わなかったリュシアンは、バツの悪そうな表情で謝罪する。


「いやいや、それでこそイスパルの男子ってもんだ。別に構わねぇですよね、アンリ殿?」


「ああ、折角の機会だから息子に指導してやってくれるかな?」


「ははは!俺が指導できるほど実力差は無えでしょう。噂は聞いてますよ?」



(う〜ん……何だか凄く盛り上がってるなぁ?)


 あまり武術には興味が無いレティシアだったが…


「おとうさまとリュシアンさまが、てあわせするのですか?」


「おう。お前も見に来るか?ルシェーラ」


「はい!ぜひ!」


 目をキラキラさせて即答するルシェーラ。


「え?…ルシェーラちゃんは武術に興味があるの?」


「はい!」


 レティシアの問に答える様子からは、本気で武術が好きであることがうかがえた。


「レティシアさんは、ぶじゅつすきじゃないんですか?」


「え?…ん〜、そんなに興味はないかな…」


「そうですか…」


(ああ!?すごくションボリしてる!?)


「い、いや!私も見てみたいよ!兄さんが戦うところは興味があるかな〜…なんて」


「じゃあいっしょにけんがくさせてもらいましょう!」


「う、うん…」


 ルシェーラの勢いに飲まれ、レティシアはそう答えることしかできなかった。

鉄道の話が一向に進まない…

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