【番外編】レティの鉄道講座 ふぁいなる!
「は〜い!!ついに完結しました『いせてつ』です!!最後まで読んでくださってありがとうございます!!」
「レティ、おめでとう!!」
「ありがとう!!そしてこのコーナーもこれが最後!!レティの鉄道講座の最終回です!!」
「わ〜!!ぱちぱちぱち!!」
「ということで……最後のテーマは『鉄道の未来と、鉄道旅のススメ』だよ!!」
「お〜……最後を飾るのに相応しいね」
「そうでしょう!……私達の世界では、まだ鉄道は普及し始めたばかり。これからどんどん路線が作られて、今はひたすら前に進むだけ!なんだけど」
「私達の転生前の世界、日本ではどうなのかな?」
「そうだねぇ……個人的には、一言でいうと『選択と集中』の時代になった……って思ってる」
「ほうほう……それは?」
「少子化、長らくの経済停滞……様々な要因はあるけど、地方公共交通としての鉄道の役割は、残念ながら縮小傾向にあるのは言うまでもないよね?」
「そうだね……いつもどこかで廃線の話が取り沙汰されてるよね」
「そう。やっぱり鉄道が力を発揮するのは大量輸送にあるからね。昔は自動車もそれほど普及してなかったから鉄道は重要な交通機関だったけど……」
「地方はみんな車持ってるからね」
「そう。こればかりは仕方がないね。でも、高齢化社会のいま、自動車の運転が出来なくなる人も増えてるし、代替手段のバスだって運転手のなり手が減っている。だから、地方で乗客が少ないからすぐ廃止!……ってのも、それはそれで問題なんだよね」
「難しい問題だよね……」
「地方はそんな感じだけど、都市間輸送で鉄道が果たす役割は未だ大きく、新幹線なんかは今も新しい路線が開通したりしてるし、まだこれからってところもある。東京なんかの大都市近郊も、新規路線の計画はたくさんあるからね」
「なるほどね……だから『選択と集中』なんだね」
「そう。それが良いことかどうかは別の話だけど、自然な流れではあるよね」
「未来の鉄道はどうなってるのかな……」
「リニア新幹線も2027年開業の予定が延期になっちゃったし……そう考えると、私達の鉄道は凄く順調に開業にこぎつけたんだ……って思うね」
「レティ、がんばってたもんね」
「と、まあ……日本の鉄道の未来は明るい話題も暗い話題もそれぞれあるんだけど。乗り鉄としてはやっぱり、みんなにももっと鉄道に乗ってもらいたいって思うな」
「鉄道旅のススメ、だね」
「うん。私はさ、移動自体も旅って思ってるからね。鉄道に乗って車窓を眺める……それだけで旅になるって思ってるんだけど」
「私も、のんびり景色を眺めるのは好きだな」
「目的地で観光ってのももちろん良いものなんだけど、是非そこにいくまでの景色も、目に焼き付けてほしいね。なんの変哲もない日常の風景だって、そうやって見ると新たな発見があるものだよ」
「そうだね、そういうのが旅の醍醐味……っていうのは分かるな〜。レティのお勧めの路線ってどこなの」
「私のお勧めかぁ……う〜ん、迷うなぁ。けど、そうだね……まず感動したのは、篠ノ井線……姨捨から眺める善光寺平、かな」
「あ、前にクイズで出てきたところだね。日本三大車窓だっけ」
「そう。あと記憶に残ってるのは、山陽本線の岡山から広島にかけての山間部。赤茶色の瓦の民家が印象的だった」
「へえ〜」
「やっぱり北海道はどこも良かったよ。釧網本線の網走から知床斜里にかけての雄大な景色は忘れられないな……。北海道はどんどん廃線が進んでるのが残念だね……」
「もっと旅行者が増えてくれればいいんだけど。やっぱり普段から使う人がいないと、維持も難しいんだろうね……」
「予讃線の海を間近に眺めるのも素晴らしかったし……他にも、もっともっとたくさん日本には見どころのある路線はあるよ。だからみんな!週末は列車に乗ってお出かけしよう!」
「おー!」
「ということで、最後の番外編もおしまい!!」
「寂しくなるけど、さよなら〜!」
「またどこかでお会いしましょう!それではまた!!」




