表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】いせてつ 〜TS転生令嬢レティシアの異世界鉄道開拓記〜  作者: O.T.I
レティシア5歳 はじまり

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/190

設計

 動力については直ぐにどうこうできるわけではないので、文献はこれからも継続的に調査することとして…取り敢えずは実現できそうなところから着手していこう。

 そう、レティシアは考えた。




(動力もそうだけど、なにはともあれ「レール」と「車輪」が無いことには鉄道とは言えない。幸いにも金属加工の技術レベルはかなり期待できそうだから、先ずは試しに作ってもらうのが良いかも。ごくごく簡単なものなら設計もそんなに難しくないだろう)



「ねえ、エリーシャ…?」


「はい、何でございましょうか、お嬢様」


「何か書くもの…大きめの紙と鉛筆、製図…定規とかコンパスとかって無い?」


「(今度は何を始めるおつもりなのかしら?)…紙や筆記具でしたら、アンリ様にお願いすればおそらく…定規やコンパスなどは…工房の親方に聞いてみますか」


「工房?」


「はい。邸で使う金物や、衛兵の皆さんの装備など…色々製作したり、修繕したりしてくれるところですよ」


「へえ!そんなのがあったんだ〜」


(これは…良いことを聞いたぞ。設計が出来たら、そこに制作を依頼できるかも!)


 最終的に作るものから考えれば、公爵家付の工房程度では生産能力はたかが知れてるのだが…当面の目標は模型製作となるので、それくらいならお願いできるかも、と彼女は考えるのだった。


「では、借りてきますね」


「うん、お願いね」














「紙と筆記具?それは構わないけど…どうしたんだい?」


「お嬢様が使いたいと仰ってまして。あと、定規やコンパスも…とのことでしたので、これから工房の方にも行ってきます」


「…今度は何を始める気なんだ?」


「さぁ…私にもよく分からないのですが…特に問題は無いかと思い」


「ふむ。まあ、本を読み漁って何か興味が湧いたのだろうな。…読んでる本の内容が、5歳児とは思えぬのだが」



 レティシアは、当初こそ目立たぬように…などと考えていたが、最近では全く自重なしである。

 彼女は夢中になると周りが見えなくなる娘なのだ。














 エリーシャが借りてきてくれた諸々で、レティシアは製図を始めた。


(先ずはレールだけど……断面形状はアルファベットの「I」の字型に近いけど…下面の方が広く…車輪が接する頭頂面は角にRが付いていて………本当は応力のかかり方とか考えて最適な形状があるんだろうけど…そこは試行錯誤になるかな………よし、形状はこんな感じかな?)


 ある程度は記憶を頼りに、定規などを駆使してレールの断面形状を書き込む。


(寸法はどうしよう?模型って言っても…人を乗せられるくらいのサイズは欲しいところだね。ライブスチームみたいな感じで。う〜ん…正確な規格は覚えてないけど…まぁ、この世界では私がパイオニアなんだから決めちゃえばいいか。キリのいい数字で)


 模型に限らず、鉄道の規格…ゲージは鉄道発祥のイギリスで用いられていた単位である「インチ」を用いていたため、メートル法に換算すると半端な値になる。

 どうせ自分が1から作るのだから…と、ゲージについては分かりやすい数字にしようと考えたのだった。



(そう言えば本を読んでても気になったんだけど。度量衡…長さとか重さとかの単位が、地球と殆ど同じなのはどういうことなんだろ?……もしかして、過去に私と同じような転生者がいたのかな…?だったら今この世界にもいるかもしれない……な〜んて、そんな都合の良い話があるわけないか…)


 少しだけ…自分と同じ境遇の人がいる可能性があるかも知れない…とレティシアは思った。

 だが、あまり現実的でない期待をしても辛くなるだけだと、彼女は即座にその考えを振り払う。



(さて、次は車輪と……台車や車体は、取り敢えずはザックリ適当で良いや)


 そうして、設計作業に没頭していくのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 木道とか木に鉄を被せたレールから始めなくて鋳造とかそのあたりから始めそうなのは中々ハードル高そうな まあ人力鉄道とか鉄道馬車でなく機関車を目指しているのも既にハードル高いけれど
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ