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2回目 塩田輝夜の独白

参加者は、朝倉理科・伊藤ルキ・星名メア・緋色沙耶・塩田輝夜

どうもこの学校はおかしいと思う。有名な噂は「12人の少女」「〇×△ゲーム」「異能力鬼ごっこ」だ。


「12人の少女」は、選ばれた12人の生徒にいつの間にかスマートフォンが配布されていて、各自何かしらの能力を使えるようになるらしい。しかしそんなことがありえるのだろうか。自分が12人のうち1人だと自称するものがいるが、選ばれたことのない私にとっては真偽をつけることが出来ない。


「〇×△ゲーム」は、〇×△の3つの陣営に分かれて、何かしらのゲームをするらしい。これはまだ理解できるし、ありそうだなと思う。何人か集めて自分で開けそうだし。けど噂になるほどなのかな?


「異能力鬼ごっこ」は、鬼ごっこの時だけ異能力が使えるようになるというもの。

……は?どういうこと? 異能力?そういうのが欲しいかと言われたら欲しいと答えるがいくら何でもさすがにそんな物はないだろう。きっと鬼ごっこに何かしらのルールを追加してやっているのかなと思った。



どれもこれもまるで現実味がない。まぁ現実味がないから噂になるのかしら。そんなことはどうでもいいから美玖様を見てよう♪


宮永美玖


彼女は学校でも美人で有名だ。言葉遣いは丁寧だし、所作も美しく、誰にでも優しく接しているので、人気もある。この前、何か物思いに拭けているように見えたが、その悩む仕草もまた可愛らしい。


一度でいいから「輝夜」と名で呼ばれて、もしいけるなら二人でどこか遊びに行ってみたいけど…学校の有名人だと話しかけにくいものがあって…一度も話したことがない。クラスも違うし、話しかけるタイミングがあるとしたら、体育の合同授業くらいだろうか…。話しかけてもつまらないと思われたらどうしようと考えると足が竦んでしまう。


はぁー。溜息が止まらない。話しかけたいのに話しかけたくない。話しかけたくないけど、話しかけたい。見てほしいけど、見てほしくない。見てほしくないけど、見てほしい。


矛盾な気持ちが胸をグルグルと駆け回る。


そうやって悶々としていると、ある日スマートフォンに知らないアドレスからメールが来ていた。開くと「異能力鬼ごっこ」の招待状だ。


本当にあったのか。ぽつりと誰に言うわけでもなく呟いた。


招待を受けるかどうか…。どうみても詐欺にしか見えないが…。メールを良く見てみると「勝者になればなんでも願いが叶う」とあった。


矛盾した気持ちが積もり積もって判断能力を低下させていたのだろうか。参加する旨を返信してしまった。


押してしまった。やっぱりやめようと思って受信履歴を見ると先程のメールがなくなっていた。


………。疲れていたからありもしないメールを受け取ったと勘違いしたのかと思いこみ、その日は寝ることにした。



良ければブクマお願いします。

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