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1回目 伊藤ルキの独白 ゲーム進行

本当は本文に図形を差し込んでみようと思ったのですが、図形を差し込むことが出来なかったので、こちらが考えたフィールドを書きます。大きな長方形を書いてみてください。長方形の枠内の上の方に大きな障害物が左(1)・中央(2)・右(3)に一個ずつ、枠内の中央に上の障害物の左と中央の間に一つ(4)と中央と右の障害物の間に一つ(5)あり、枠内の下の方に上の方と同じ配置で(6)(7)(8)が設置されています。障害物というのは身を隠すことが出来る高い壁だと思ってください。

(1)と(5)は円形の壁 (2)(4)(6)(7)は△の壁(3)は五角形の壁 (8)は□の壁

という感じです。長方形は体育館くらいの広さだと思ってください。

・参加者(7名)

伊藤ルキ

采女由紀子

茅野亜李

朝倉理科

内野鮮花

星名メア

柊奈那子


・能力公開

A(1度だけ自分と対象の場所を入れ替える)

B(1度だけ対象と対象の場所を入れ替える)

C(1度だけ10秒透明になれるが足音が大きくなる)

D(1度だけ20秒鬼の姿になる。鬼の姿になってプレイヤーをタッチしても脱落にはならない)

E(1度だけ対象の能力をコピーして使える。コピーされた側の能力は失うわけではない)

F(1度だけ対象の能力の効果を一切受けない)

H(1度だけ20秒対象の姿に変装する)


~注意~

Hの能力で誰かに変装した状態でAかBの能力で飛ばされることはない

(例)HがDの姿に変装している状態で、Bが「CとD」を移動させた場合、実際に入れ替わるのは「CとD(本人。Hではない)」が入れ替わることになる。


~ルール~

・鬼は3体。広さは体育館程度。所々障害物(1~8)が置かれていて身を潜めることが出来る。

・制限時間は2分。プレイヤー同士でタッチしても牢屋に飛ばすことは出来ないが、残り30秒になるとプレイヤー同士でタッチして対象を牢屋に飛ばすことが出来る(鬼をタッチしても鬼を牢屋に入れることは出来ない)。

・鬼に捕まると牢屋に飛ばされる(ゲーム終了時に自分の家に戻れる)。

・報酬は最後まで生き残った1名のみ。(複数人生き残った場合、自分以外のプレイヤーの能力を多く言い当てることが出来た者が獲得できる。同率一位がいた場合、至近距離で鬼を避け続けた時間が多い方に優先される)

・報酬は何でも願いが一つ叶う(金・地位・名誉などなんでも叶う)

・脱落した者はこのゲームに関する記憶を失う


~伊藤ルキの独白~

昔の私は素行がお世辞にも良いとは言えず、喧嘩に明け暮れていた。


学校にも居場所がなくて、家に帰っても一人でいることが多くて、両親も中々帰ってこなかった。


そんなある日学校で理科がいじめられているところを目撃し、虐めっ子を殴り謹慎を受けてしまった。


謹慎中に理科が家にやってきてお礼を言ってきて少し話をしていると、お互いの趣味があったり好きな食べ物が一緒だったりと何かと馬が合った。


そうして少しずつ話すような関係になって初めて一緒にどこかに遊びに行こうということになり、目的地に向かう途中、友達になったばっかりの理科を冗談で突き飛ばすと、理科は後ろにあった長い下り階段に転げ落ちてしまい酷い大怪我を負わせてしまった。


後日病院にお見舞いに行ってもリカ自身に会うことを拒否された。何度も会いに行こうとしたが、理科の両親にも会うことを拒否された。


もう二度と一緒に遊びに行けないと思った時にこのイベントに参加することになった。このイベントを最後まで生き残ってもう一度理科と一緒に遊びに行きたい。それが私の願いだ。


ルキ「さてさてっと…」


ルキが今回使える能力はB(1度だけ対象と対象の場所を入れ替える)だった。


ルキ「使い勝手良さそうだ」


ルキの目的は報酬で「理科と一緒に遊びに行く」ことだ。もう一度この鬼ごっこに招待されるかどうか分からないので、ルキとしては全力で勝者になりたいと思っている。


ルキは8の障害物に回り込んで辺りの様子を見る。3の障害物に星名が、5に采女・内野が、7に理科が隠れている所が見える。他のプレイヤーの姿は場所的に見えない。鬼が2匹5と7の方に向かっている。内野はその場にとどまり、采女は3の方に、朝倉は6の方に移動するのが見えた。3にいる星名は迷惑そうに采女を見ている。


ルキ(そろそろ来るか?)

1と6の方からドタバタとは走っている音が聞こえる。姿が見えていない茅野と柊だろうか。高みの見物をしているとさっきまで8の障害物で隠れていたのに、いつの間にか4の障害物に移動していた。


ルキ「っち!」


鬼が一匹すぐこちらに迫って手が肩に伸ばされるのを見た瞬間、転がって直ぐに立ち上がり1の方に向かって走り出す。後ろを見ると、鬼は諦めておらずルキを追いかける。


ルキ「っはっは」


1の周りをグルグルと回っていると鬼が諦めたのか6の方に走っていった。6の方を見ると自分と同じ姿をした誰かが鬼2匹に挟み撃ちされてタッチされていた。


GM「1名脱落」


1にいるルキが見渡せる2と4の障害物を見ると、2にルキに背中を見せている朝倉が、4に茅野が見えた。


ルキ(能力を使うか)


ルキは理科と茅野の姿を思い浮かべて能力を発動する。


しかし何も起きなかった。


ルキ(…バグ?いや、理科と茅野どっちかがF持ちか?)


結局ルキは能力を使えなかった。7から6に向かってやけに大きな足音がするが姿が全く見えなかった。その音に引きつかれたのか6の方に鬼3匹が向かっている。挟み撃ちの形だ。


GM「1名脱落」


残り人数は自分を入れて5人。能力はもう使えない。もしA持ちがいたらと思うとゾッとする。


二匹が7の方に向かって歩き出し、一匹がまたルキに向かってきた。鬼に見つかりルキの方に走り出す。2の方に逃げるとフェイントをかけると、4を経由して2の方に鬼は走りだす。


引き付けて6の方に走ると、2の方に理科がいるのが見える。3の方から鬼が一匹理科に向かって走り出す仕草をすると、その動きに騙された理科がルキの誘導した鬼の方に自ら身体を寄せてしまい、鬼にタッチされて理科の姿がなくなった。


ルキ(理科ごめん)


GM「1名脱落」


GM「残り30秒。プレイヤー同士のタッチを認める」


ルキが6から7と8の方を見ると、8の方に柊が隠れているのが見える。


ルキ(こっちからタッチしてもいいけど、リスクが高いよな…)


2と5の隙間から見える3の一部に内野がいたのが見えた。さっきリ朝倉を捕まえた鬼がそのまま3の方に向かっている。茅野と采女の姿を確認できたが、采女の姿が見える。


3の方に向かった鬼が走り出すのが見えた。3と5の間から采女が、柊のいる8の方に走っている、采女が見えた。采女の姿を見た2匹の鬼が走り出す。采女は2から1と4の間を通り抜けて6の方に向かってくる。采女はニヤッとした表情でルキの方に走り出す。


ルキ(…私をタッチする気か)


迎撃しようとも考えたが後ろから鬼が迫ってきているので下手したら自滅する。ルキは4と7の間の方向に走り1の方に移動する。


GM「1名脱落しました」


GM「1名脱落しました」


残りはルキと采女。


采女の方を見ると3の方にいて隅っこに寄っている。壁に寄りかかって息をしていることから疲労が溜まっているのだろう。3匹の鬼がセラの方に走り出す。


ルキ「勝った!」


勝利を確信したルキが両手を広げて喜びを表現していると、いつの間に隅っこの方に寄りかかっていて、正面左右から3人の鬼が向かってきた。真正面を見ると、こっちをニヤァと嘲笑うように口を開いている采女の姿があった。


GM「1名脱落。ゲーム終了」


GM「勝者 采女由紀子」



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