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心魂と魔法と剣の世界 〜やがて世界を守る龍騎士へ〜  作者: 澪
第1章 少年期〜青年期冒険編
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〜秘密基地2〜


その日から俺たちはお互いの時間が合う日を見つけては、秘密基地へと赴いていた。お互い貴族の子ということもあり、色々な勉強や教育を受けているため、頻度としては1週間に1日ぐらいだろう。エメリアはあの日以来、お嬢様的な服装をやめ、動きやすい服装に変えてきている。ただ、木剣ーー彼女の家には探した限り木剣がなかったらしく、俺が使っていたものをプレゼントしたーーを家から持ってくると、いらない勘繰りがあるかもしれないので、毎回俺が持参した物を使っている。


「今日は天気が良くて、風も気持ちいいね!」

「そうだね」

「ちょっと休憩しな〜い?」

「・・・わかった」



ほんとはもうちょっと魔法を撃っていたかったが、言葉にせず、了承の返事をした。


ちなみにあれから何回かここへ訪れ、大体の魔力量を測る、という事に挑戦したが、中々「魔力が切れる」という状態にならない為、俺の魔力はかなり多いんじゃないか、という結論に至った。


今の俺は初級の火、水、土、風、雷の攻撃魔法を習得し、火だけは中級までできている。やはり自分の憧れの父の姿が重なるのか、火だけは特別な思い入れがあるようにも思う。


彼女は流石に魔法の名家のお嬢様と言うべきか、水と風に至っては上級まで習得しているとのことだ。魔法士としては上級が使えるかどうか、というのが一人前の基準であるらしく、そういった意味で言えば彼女はもう一人前だ。


2人してダラダラしている中、彼女が質問してくる。


「『心魂来臨』の練習はどう?」

「・・・正直行き詰まってる」

「私はもう少し大きくなってからって言われてるからわからないけど、そんなに難しいものなんだね?」

「うん。俺の場合は姿も見えないから、どうしたらいいのかわかんなくて」

「そうなんだ〜、大変なんだね」


彼女は、魔法はこんなに順調なのにね、と苦笑しながら続けた。実際魔法の習得は順調に進んでいるかな?と思う。初級は魔力さえ足りていれば出来る事が多いが、中級からは魔力に加えて、「イメージする力」も大切になってくる。詠唱によってそれを補助されるようにはなっているが、魔力を練り上げ、属性を変換し、出来上がるイメージを明確に持つ事が重要らしい。「中級がすぐ出来るなんてすごいよ!」と、彼女は褒めてくれた。



貴族としての教養、剣と魔法の鍛錬、そして心魂の力の引き出し。やることは多いが毎日充実している。



こんばんは、マイペースでがんばります。

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