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〜異変〜


エメリアとユーリはあの裏路地から一番近くの宿をとった。

サラとフッキも一緒の部屋に泊めて、先程サラも含め3人で風呂に入ったところだ。

ちなみにフッキはまだ意識が戻っていない。


サラは最初、心配そうにしていて元気がなかったが、風呂に入ってスッキリしたらまたお腹が減ったようで、ぐぅ、とお腹を鳴らしたので可愛くて笑ってしまった。

また三人でご飯を食べて、この街はどんな様子か、冒険者ギルドはどうか、新しい王はどうか、なんて他愛のない話をしていると、

その雰囲気を壊すような大きな鐘の音が突然街を襲った。


「カンカンカンカンカン!」


街中の全員に響くように作られたそれは、何か危険なことが起こっていることを、自分たちに知らせたのだった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




エメリアはその音を聞いて、即座に宿の外に出た。ユーリを残したのはサラとフッキの護衛のため。危ないと感じたら2人を連れてすぐ『転移』するように言ってきた。心配はないだろう。

街を見ると何事か、と家や宿屋から顔を出している人々が見えた。皆異変が起こっているとは分かっても、何が起こっているかまでは分かっていないようだった。

そこに城壁の守備か見張りを任されているであろう騎士風の鎧をつけた兵士が走りながら叫ぶ。


「伝令!この街に向けて魔物の群れが襲来!

多方向からの()()を確認!

唯一確認されていない南東方向の門からの市民全員撤退を!!

動ける者から早く!」


そう繰り返しながら街中を駆け抜けていく。

今の情報によると、魔物がきていないのは南東のみ。それは自分たちがこの国にきてから通ってきた道を戻る方向で、ここ、『黄金都市ベルガ』の前に寄った街の方向である。


グレンからあの二人のことを任されている。あの二人に手を出されるわけにはいかない。

そもそもなぜ魔物が一斉に攻めてくるなんてことが起こるのか。

よりにもよってグレンのいないこんな時に・・・。


・・・いやそんな考えではダメだ。グレンに守られる人間は卒業したはずだ。

自分達の力で切り抜けるんだ。


エメリアはすぐ宿屋の中に戻り、ユーリに指示を出す。


「二人を連れて『転移』を使って、一つ前の町「ベルーガ」に戻りなさい。

私はここから逃げる人たちを援護します。

あなたは二人を安全な場所に置いて、ベルーガの街の偉い人に掛け合って、防衛線を敷いてもらいなさい。

私は護衛しながらそこまで連れて行きます。」


「そんなっ!僕も一緒に・・・」


そう言いかけたユーリをエメリアが制す。


「私たちはグレンから二人のことを任されているのよ。それを放棄して自分がしたいことをするの?

目を覚まさないフッキさんも、子どものサラも連れていけるのはあなただけ。

そしてその行動によって、ベルーガに危機を知らせることができるわ。

あなたの行動で戦況が大きく変わる。

グレンの期待に応えて一緒に戦いたいのはわかる。・・・でもすぐに行きなさい!

それも彼の頼んだことよ。」


「・・・わかりました!すぐに飛んで知らせてくるのです!」


「よろしくお願いね」


「任せてください・・・エメリア姉も無理だけはしないで欲しいのです・・・」


「分かってるわ!」


その言葉を聞いたユーリは『転移』を発動させたのだった。




ここから3面展開です。

また明日更新します。

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