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〜巌砂山〜


「さていくか」


俺は人目のつかない場所から空の色と同化しやすい氷の翼を選び生やす。そしてすぐに巌砂山へ向かって飛び立った。

この黄金都市ベルタからこの山の姿は見えているのである。


遠くに見えるだけなので、距離的にはそこそこある。ラクダでは1日では着かないだろう。しかし飛んでいければだいぶ短縮して着くはずだ。

街のことはあの2人に任せてきたので、安心していける。

もしも悪魔が出てきた場合は叩き潰してやろう。

そのための半年間だ。


街のこと、襲撃者と彼の容体については、エメリアとユーリがいれば問題なく対処できるはずだ。そのために2人を置いてきた。

今やエメリアは龍と殴り合える実力があるし、ユーリはいざとなったら、力のない人を集めて『転移』で逃げることができるのだ。うちの嫁たちは本当に頼りになる。


止まる事なく約6時間ほど飛びながら、変わり映えしない砂漠の様子を見ている。

道中でも遭遇した魔物や動物がちらほら。特に変わった様子はない。・・・いや、多少魔物の数が多いか?

まあ気にするようなことでもないだろう。


そうしているともうほぼ目の前になってきた『山』をみる。

近くまでくると、山というよりもほぼ崖だな。山頂だけ平らになっている崖、という感じか。


俺はその()にぶつかる目の前で、軌道を急速に真上に変更し、地面からみて垂直に、上昇していく。


そうして何分かすると、山頂に到着した。そのまま空から周りを見て特に何もないのを確認して着地する。龍は・・・いないな。

歩き出した。歩いて30分ほどで一周できそうな広さの山上。その中央に、木や枝が敷き詰められた、何かの巣のような場所のみがある。あとはゴツゴツとした山肌があるのみである。


その何かの巣、のような場所を軽く探索するが・・・困ったことに何もない。

この山頂には全くない木や枝を使って作られるあたり、意図して作られたものであるのは間違いない。

この大きい巣を作るぐらいだ。ここを縄張りにしているモノは龍である確率が高いだろう。


今たまたまいないだけか・・・?


とりあえずこの巣のような場所で待つことにした。




ここからそれぞれの視点で進めます。

少し遅く進んでいきますが、お付き合いください。

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