〜新王とヴェルダ〜
『悪魔公ヴェルダ』
そう名乗った目の前の者は圧倒的なプレッシャーを放ちながらこう言った
『お前の恨みは中々に心地よかった。
そのおかげで我はこの世界に幻界できたことだしな
何か望みを言え、叶えてやろう』
「俺の望みはできる限りの苦しみをもって父親を殺すことだ。」
迷わずジャジャは即答した。
『ガハハ、お前は欲のないやつだな。我を幻界させられるほどの恨みをもちながらそれだけで満足か
では我が殺してやろう』
ヴェルダはそう言い、父親に向けて手のひらをかざした。
『悪夢の輪廻』
そういうと、最近は意識も朦朧としていた父親が苦しみ出した。
「グガガガガガ・・・・ァァァ・・・」
『これを食らったものは、寿命が続く限りの苦しみの連鎖を与えられる
こんな雑魚に逃れる術はないぞ。
これで満足か?』
ひさしぶりに耳に届いた父親の叫び。それをまた聞け、これが続くだけでジャジャには十分だった。
「ありがとう。これで俺の欲は満たされる。
これからはこいつの苦しむ姿を見続けて生きていくさ。」
『・・・それだけの人生ならば我に協力しろ。
これから力を蓄え、人間を殺す。お前はそれをどうとも思わないだろう?
そうであるならば我に力を貸せ。』
「・・・いいだろう」
少しは考えた。が・・・この国はどうせ死んでいる。誰も助けてくれなかったこの国も、人間も、全員死んでしまえばいいさ。
俺の大切な者はもういない。誰が死のうが今更どうでもいい。
そうして協力関係を築いた両者は、その半年後、クーデターを成功させる。
ジャジャが表舞台に立ち、ヴェルダは裏方。裏で色々とやっているようだがジャジャにとってはどうでもいいことだった。
クーデター中に出会った当時の王の護衛には、『心魂』の力を使える人間は2人しかいなかった。それも強いとはお世辞にも言えない力だったが。
その二人もヴェルダの腕の一振りで上半身と下半身がお別れしていた。
王の首を取ったジャジャは、悪王として首を見せものとすると同時に、
準備期間の半年の間にヴェルダの協力によって調べ上げた黄金の眠る場所を公表することにより、新王としての地位を確固たるものにしたのだった。
ラ=ジャジャを王とし、着々と人々を主都に集めているヴェルダは、その人の賑わいを見て微笑むのだった。
キリが良かったので今日は4話投稿しました。笑
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