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心魂と魔法と剣の世界 〜やがて世界を守る龍騎士へ〜  作者: 澪
第1章 少年期〜青年期冒険編
36/82

〜龍霊峰〜


「なかなかいいペースだな」


俺たちは今山の中腹あたりでキャンプのような真似をしながら軽い食事をとっている。

この2年で、じっくりとランクを上げつつ、魔物と戦うのに慣れたのが良かったのかもしれない。

今のところ、挑戦は順調であると言えた。


今のところ順調だが、前情報通り、上に登るにつれて少しずつ魔物が強くなっているので楽観視しているわけではない。

中腹以降は魔物の情報が全くないからな。

油断は禁物だ。


「ここからあまり情報がない。気をつけて進もう。」

「うん!」

「はいなのです!」


休憩を終えた俺たちはゆっくりと立ち上がった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



登るにつれて魔物が強くなる。

群れる魔物は多くはなく、シンプルに単体で強い魔物が多い。

Aランク以上の魔物しかいないのではないだろうか。

しかし俺とエメリアの2人の連携、

あとはたまに彼女の心魂(アニマ)を使うことでほとんど対応できた。



ここにきて違和感があるのは、縄張りをうまいこと分け合って住んでいる感じがすることだ。

強者と強者が隣り合っていながら、争いを起こさないようにしているように思える。

魔物にそんな知恵があるのかはわからないが、うまいこと争わずに共存している感じがする。



嫌な感じだ。



そしてその後上層をある程度登っていくと、魔物が全く存在しなくなった。



周りは静かになっていくのに、それと反比例するようにドクンドクンと心臓が煩く脈を打ち始めた。


『何か』が俺の『心魂(アニマ)』と共鳴している。


誘われるように、俺の足は山の頂へと加速していた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




山頂に到達した。

だが達成感はない。

何かが呼んでいる。

俺を呼んでいる。

だんだん小走りになる。

気づけば俺は心魂(アニマ)を纏っていた。





『我を卸しうるものよ。力を見せよ。』


凍えるような低い声。


そこに顕現せしは


この山の支配者


魔物さえ恐れるモノ


観ただけで畏怖を刻むモノ


目線のみで人を殺せしモノ


大気を震わすそのモノは


400年前とは異なる恐怖


氷を纏いし蒼き龍



白狐龍(ヒュノスティエラ)



今日はこれで終わります。

明日また更新します。

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