〜決闘1〜
決闘はすぐに行われることとなった。
人目につかないように南の森奥の湖へ向かう。
人数は俺たち3人と向こうは、ラストアおじさんとその従者の騎士、2人。
6人で向かう。結構な距離のある道なのだが、彼女は父親と話そうとはせず、俺にくっついている。
余計に睨まれることになった道中であった。
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俺たちの決闘は20m程度の距離を置き、始まることとなった。
向かい合う俺たち。
ルールは魔法も剣もなんでもあり。降参させれば負け、戦闘不能でも負け。
決闘はエメリアの合図によって開始された。
「・・・始めっ!!」
始めの合図とともに相手が身体強化を発動、さらに距離を取ろうと下がりながら魔法を放つ。
『風仭』
いきなり詠唱破棄の簡単な魔法の連発で俺の接近を阻む。
俺も身体強化を使い剣を抜いて距離を詰めようとしたが、俺が進みたい方向に魔法を置かれ、うまく接近できない。
少しずつ距離を取られていく。対人戦の慣れが違うな。
そんなことを考えていると、十分距離を取ったと考えたのか、今までと違う行動に出た。
『我が魔力よ、
呼び起こすは、天からの裁き、吹き荒れる風よ、竜巻を起こし、
全てを巻き込む暴風となりて敵を引き裂けーー暴風嵐』
風の超級魔法・・・!!さすがに魔法の名家の当主、いきなり超級をぶつけてくるなんて・・・!!
しかも悔しいことにそこに至る流れは完璧だった。
いきなり切り札を使わされるとは。
『心魂来臨、塗り潰せーー黒龍神』
力の顕現と共に、目の前にまで迫った災害とも見間違える暴風へ向かって剣を振る。
『黒焔一閃』
俺の一閃で超級魔法は消し飛び、飛ぶ斬撃はそのままの勢いに相手へと迫る。
魔法を消されるのも想定していたようだ。
『泥土障壁』
土の中級魔法まで無詠唱か。だが・・・
目の前を覆った土壁に亀裂が入った。
「何っ!!」
俺の黒い斬撃はそのまま土壁を破り、さらに迫った。
ラストアは発動してあった身体強化によってなんとか逃れる。
が、逃れた先には回り込んだ俺がいた。
「ふっ!」軽く息を吐きながら斬撃を繰り出す。この距離はもう剣士の距離だ。もう逃がさない。
次にラストアが取った手は自爆のようなものだった。
近距離での無詠唱の火の初級魔法。
『爆炎』
近距離で魔法が爆発した。俺は構わず踏み込むが、起こった爆発によって彼だけが吹っ飛び、剣を当てられなかった。
また距離を取られたか・・・魔法の使い方がほんとにうまいな。
『心魂来臨、鷹よ吹き下ろせーー風鷹狩』
ここからが本番のようだ。
本日1話目です。




