〜急展開〜
「エメリア!あぁほんとに・・・エメリアなんだな。この2年何をしていたんだ・・・みんな心配している。帰ろう」
びっくりしている俺たちを尻目に矢継ぎ早に言葉を続けた。
「そいつは忌み子だ。そんな奴と一緒にいてはいけない
唆されて一緒にいただけなんだろう?父さんがきたからもう大丈夫だからな」
エメリアを安心させるような声でそう言った。
俺としては気に入らない言い方だが、実際にエメリアが帰りたいならそうした方がいいと思う。
彼女には帰る場所があるし、待っている人がいる。
そう考えると俺はなんだか申し訳ない気分になった。
「なぁエメリア・・・」
俺が言いかけるとそれを遮るように声が響いた。
「お父様!勝手に押しかけてきてグレンを侮辱することは許しません!
・・・確かに何も言わず出ていったことは申し訳ないと思っています。しかし、私はグレンに唆されたわけではありません。
彼と一緒にいたいからそうしただけなのです。」
凛とした声が響く。
空間は一瞬静寂に支配された。
「・・・どう言っても帰らないつもりか?みんな心配しているんだぞ?」
「なんと言われても帰りません」
「俺たちの国ではその男は生きていけないぞ」
「ここはお父様の住む国ではありませんから」
「同じことだ。山を隔てて西側には、400年前の出来事は伝わっている。
身分の高い人間になればなるほど、な。
名前が売れれば売れるほど人の目は多く、厳しくなるんだぞ」
「どうあってもです。これから何があってもグレンと共に生きていきます、一年前、命を救われたばかりですしね。
彼の力は確かに巨大です。その厄災に似ているのかもしれません。だけどとても優しいものなのです。
『力とは誰が使うのか』なのだと思っていますから」
そのやりとりを聞いていた俺はとても感動していた。彼女の言葉一つ一つが心を潤してくれた。
「・・・・・・そうか
・・・だがそう簡単には娘は渡さん」
今度は俺へと矛が向く。
「小僧、私と決闘しろ。私を倒せれば娘を連れていくがいい。
だが私が勝てば娘は返してもらう。」
俺は考え、言葉を紡ぐ。
「エメリア、さっきの言葉、本気で受け取ってもいいのか?」
「もちろん。ずっと一緒にいるわ!」
負ける気がしないな。
「わかった。
ラストアおじさん、決闘を受けようと思います」
俺たちは決闘をすることになった。
本日これで更新終わります。
また明日更新します。




