〜新しい仲間〜
ギルドに戻ってきた俺たちはまず依頼達成のため、魔石を提出した。討伐証明には魔物の一部ーー今回で言うと牛馬獣のツノーーが必要なのであるが、今回は冷静さを失った行動によってツノごと粉々に吹き飛ばしてしまったのである。
そのため魔石を提出し、確かに牛馬獣の魔石か、いつ狩られたものか、を調べてもらった。
特に鮮度については、新しいものに限るが、数時間単位で詳しくわかるため、それで判別してもらったのだ。
結果は、「依頼達成」
だがいつもうまくわかるわけではないため、気をつけてください。とのことであった。
依頼報酬を受け取ると、俺たち3人で別の話題に移った。
「魔伐戦士団」についての報告、である。
3人でことの顛末を話していくと、いつも笑顔しか見たことがなかった、受付嬢リルティの顔が徐々に険しくなった。
「かしこまりました。そちらの件については事実確認をした上で、厳正な処分をお約束します。」
「よろしくお願いします」
そう言って去ろうとすると、エメリアが話し出した。
「あ、あとユーリを私たちのパーティに入れるので、その手続きもお願いします!」
「・・・え?」
俺は驚いた。帰り道にたくさん話をしていて、仲良くなっていたのは知っていたーー女子会ですといった雰囲気で入れる余地がないほどだったーーがパーティに誘うほど気に入っていたとは・・・
「・・・ユーリはそれでいいのか?」
「はい!!僕からお願いしたんです!足を引っ張るかもしれないですが・・・」
「私たちが守ればいいんだもの!いいわよね?アルス!!」
「・・・わかったよ、これからよろしくな、ユーリ」
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俺たちがずっと使ってきた定宿、「春来亭」へ戻ってきた俺たちは、宿屋を営む両親の娘で、看板娘であるリリへ早速部屋を変えてもらえるように頼んだ。
例によって一悶着あり、3人部屋1部屋になってしまった。
ちょうどいい機会だし、俺は年頃の女の子なのだから部屋を分けようと言ったが、2人に拒否されたのだ。
そんなこんなで俺は今、2人の風呂が終わるのを待っている状態だ。
ガチャ、と扉が開かれる。
出てきた人を見て俺は顔を赤くした。
ユーリだ。
土だらけで汚れていて気づかなかったが、かなりの美形であり、サファイアブルーともいえる髪の毛も、風呂上がりの湯気を纏い、美しい輝きを放っている。
目のやり場に困った俺はさっと目を逸らした。
そんなことをしていると、俺の前まで来たエメリアから顔面に鉄拳が飛んできた。
「この浮気者ー!!!」
俺はその日、頬の痛みを抱えたまま眠りにつくことになった。
2話目です。夜にもう1話あげると思います。




