〜危機〜
今俺たちは南の森のその先にある湖のほとりの手前まで来ている。今日はここまでくるのに、別の魔物に結構遭遇した。
俺たちのB、Cランクの魔物は襲われるようなら倒してここまできた。それより下は極力無視している。新人の獲物を取らないようにするためである。
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「なんか不気味ね・・・」
俺たちが湖に着くとやけに静かであった。霧も少しかかっていて、なんだか不気味な感じがする。
が、依頼は達成しなければならない。
俺たちは目標を探す。
しばらくそうしていると、奥からバリバリバリ、という電撃音と共に女の子の悲鳴が聞こえた。
目を合わせた俺たちは身体強化を施し、急いで向かう。
湖の外周に沿って悲鳴の方へ向かうと、俺たちの目標である「牛馬獣」と倒れ込む青色の髪の女の子が見えた。
と、その時牛馬獣は青色の髪の女へ向かって、ツノを突き出して走り出した。
「まずいな!」
『心魂来臨、風王逆巻けーー風妖女王』
エメリアは『心魂』を出した。このままでは間に合わないと思ったのだろう。どれほどの攻撃力があるかわからない、危険だ。
「焦るな!」
「先に行くわ!!」
「待て!」
エメリアは話を聞かず、牛馬獣と青髪の女の間に向かって飛び込んだ。
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結論から言うと、今は最悪の状態にある。
牛馬獣は突進を始めて、エメリアが青髪の女の目の前に守りに入った瞬間、俺もないと思っていた短い間隔の雷撃、それをツノ辺りに纏うようにして突進を継続した。
スピードが十分に乗った重すぎる攻撃を、青髪の女守るため正面から迎え撃ったエメリアだったが、『心魂』を纏った防御ごと彼女は吹き飛ばされた。彼女の得意分野は、正面で火力勝負という訳ではないのである。それを分かっていても守りに入ったのである。彼女は吹き飛ばされたが、それと相打ちになるような形で突進は止められた。
・・・彼女が吹き飛ばされる場面がスローで俺の目に焼き付く。
討伐依頼はもちろん危険はある。今までも多少のケガをする事自体はあった。
今までそれは軽症の範囲であったし、危険が少ないようにできるだけの準備をした上で臨んでいた。
だが今回はここに来てイレギュラーだ。
彼女は無事か。
彼女がなぜこんな目に。
怪我はどれ程だ。
誰のせいだ。
青髪の女がいなければ。
いや違う・・・止められなかった俺のせいだ。
ぶつけられない怒りが湧き上がってくる。
「オマエヲコロス」
『心魂来臨、塗り潰せーー黒龍神』
もしかしたらもう1話上げるかもしれません。お願いします。




