〜冒険者登録〜
俺たちは安全に整備された街道を、馬車に乗って向かっている。馬車に乗って1日の距離らしい。400年前にはなかった道も、今は貿易ルートとして綺麗に整備されている。この馬車はお金を払えば乗れる定期便で、1人銀貨2枚である。
やっとよくない乗り心地にも慣れてきて、やっと少しリラックスできるようになってきたところで、「そろそろ到着しますよ」と声をかけられた。
間も無く馬車は停まった。
着いた国はタリビアン商業国。「国」と言う名が付いているが、ここ以外に町や村などは存在していないため、そんなに大きな国ではない。が、貿易の中継地として素晴らしい立地にあるため、商人が多く行き来する。森に囲まれているため、森の恵みも受けることができるが、その分魔物の危険も多い。そう言った理由で冒険者ギルドも栄えているらしい。
そんな名前の通り、降りた先で真っ先に目に見えたのは大きな商店街。どこまで続いているのかわからないほど広く、長く伸びている。
その先に一際大きく聳え立つ、歴史のありそうな建物がおそらく、冒険者ギルドであろう。
「・・・ギ、ギルドへ向かいましょう・・・・・・」
俺の隣でげっそりとしたミイラが喋る。
・・・いや彼女はひどい馬車酔いを起こしたエメリアなのであるが。
ベンチで少し休憩してからいくことにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
冒険者ギルドに到着した俺たちは真っ先に登録に向かった。
ギルドに入りちらっと掲示板を見た俺は、目立つようにだろうか。大々的に貼られた、1つの張り紙を見つけた。
捜索願
カルバンシア帝国出身
エメリア=シルフィーデン
女
エメラルドグリーン色の髪の毛
風魔法を得意としている
エメリアという名を聞いたら報告を。
また、グレンという黒髪の男と一緒の可能性もあり。
と書かれていた。ぶっと吹き出しそうになった。・・・捜索願か。じゃあ俺は誘拐犯になってしまうのか。
アイコンタクトで張り紙を教えると彼女もびっくりしていた。
どうしようか・・・そう考えながら歩いていると受付に着いてしまっていた。
「今日はどんな御用ですか?」
「・・・2人冒険者登録をお願いします」
「かしこまりました」
どうするか。・・・捜索願が出ている以上は名前は出せないな。
「一人ずつお名前をお願いします」
「・・・アルスです」
「私はエリーゼ」
「かしこまりました」
受付嬢が何かを操作する。そうするとギルドカードに刻印がされた。
アルス
男
Eランク
エリーゼ
女
Eランク
俺たちのギルドカードが出来上がったのだった。
こんにちは、今日1話目です。




