〜仲間〜
彼女は12歳になったエメリア=シルフィーデン。美しい緑色の髪を靡かせ、白を基調とした軽装のパンツスタイルで、バンッと扉を開け放った彼女は、とてつもなく注目の的だ。
彼女はこの6年間で元々元気であった性格が、さらに活発になっている。とても元気なお嬢様という感じだ。家でも剣を練習したいという思いから、元々彼女に甘かった「剣嫌い」の祖父母まで説き伏せ、家で剣の練習をする許可まで取った。魔法の練習も疎かにしない、という条件付きではあったが。
そんな甲斐もあり、彼女は剣の能力も格段に伸びている。それには彼女の『心魂』も関わってくるのであるが、これについてはまた後日にしよう。・・・それよりも。
「なんでここにいる!?」
「家を追い出されたと聞いたからです!」
「確かにそうだが・・・あのお父さんがよくここまでくるのを許したな・・・?」
彼女がニタッと笑った。・・・嫌な予感がする。
ドヤ顔で続けた。
「内緒できましたからね!」
「・・・内緒で来ちゃダメだろ。・・・俺も顔は見たかったし見送りはありがたいけどさ」
俺は後半になるにつれて徐々にボリュームを下げながらそういった。
「私はついていくに決まってるでしょ?」
「・・・え?」
惚けている俺を尻目に彼女は当たり前のように続ける。
「え?って。ついていくに決まってるじゃない!私には家を継ぐっていう義務もないしね!」
確かにそうだ。貴族の家の相続は基本的に男のみが行う。子供が女の場合は、より良い家のお嫁に行かせたり、家の名が傷つかない程度に自由に結婚させたり、家によって様々である。
だがエメリアは祖父母、両親ともにとてつもなく可愛がられており、かなり自由にしてはいるが、簡単に家を出ることは許さないだろう。ましてや家を追い出された俺と一緒に行くのは・・・などと考えていると、彼女はまたこう言った。
「私はなんと言われてもついていきますからね!グレンがいない生活なんてつまらないもの。」
どうしたらいいか・・・なんて考えていると、真後ろから声が聞こえた。
「あのー、登録はどうしますか??」
あ、びっくりしすぎて、ギルドに来ていたの忘れてた。
こんばんは、今日の1話目です




