〜冒険者ギルド〜
家を出て俺はその足で、冒険者ギルドへと向かう。父は「明日まで」に出て行けと言った。
その日のうちに家を出たから今日一日ぐらいはこの町に滞在しても大丈夫だろう。その間にできるだけ情報を集めなければならない。まずギルドへ行き、冒険者としてやっていけるかの確認をするのだ。
ギルドの木製の扉を開ける。ギィィと言う音とともに扉が開かれた。入ってくるのは酒場がメインであるのではないかというほどの酒の匂いと、それと同じぐらい充満する男臭さであった。
俺は辺りを見回して、受付を探し向かう。
「すみません。冒険者になりたいのですが、初心者なので色々わからず、教えてもらえるでしょうか?」
「はい、かしこまりました」
ギルドの受付嬢は12歳という、ギルドの依頼を受けられる最低年齢の俺にも丁寧に説明してくれた。
曰く、
ギルドの登録は12歳から可能。
銀貨1枚で登録、及びギルドカードの発行
冒険者ギルドはさまざまな国にあるため、一箇所で登録すると同じギルドカードで依頼を受けることができる。
冒険者のランクはEランクからSSランクまで。
初登録の人間はEランクからスタートする。
ランクが高くなるほど、「戦闘」や「隠密」、「護衛」など重要な仕事が増える。
ソロではなく、デュオ以上のパーティを組む場合は、そのパーティの最大ランク者の1つ上のランクまで受けることが可能(ただしE〜Bランクまで)
Aランクより上は同じランクか自分のランク以下の依頼を受けることができる。
昇級については、基本的にBランクまでは依頼数と依頼人の満足度をギルドが評価し上げていく。
Aランクへの昇格からはギルドが指定した依頼ーーこの場合はほぼ討伐依頼。隠密を得意とする人間だとしても高ランクにはある程度の戦闘力が求められるためーーを受け達成することで、昇格する。
主にこんな感じだった。
「ありがとうございます」
「本日登録なさいますか?」
お願いします、とそう口から出そうとした時、ギルドの扉がバンッと開け放たれた。
「グレン!!!私を置いていくなんてどう言うことですか!!」
そこには子供の頃よりも長く伸びた、美しいエメラルドグリーンの髪を靡かせた幼馴染がいた。
本日2話目です。




