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心魂と魔法と剣の世界 〜やがて世界を守る龍騎士へ〜  作者: 澪
第1章 少年期〜青年期冒険編
15/82

〜拒絶〜


「・・・・・・・・・・・・」


父が見たこともないほど驚いた顔をしている。


「・・・父上、これが俺の心魂の力です。実は前から使えるようにはなっていたのですが、父上やグラド達、そして一族のものと違うので、中々言い出せませんでした。黙っていて申し訳ありませんでした。」



父上は固まっている。何も言ってはくれない。



「・・・父上?」



「・・・すまん。家から出ていってほしい」





・・・父上が絞り出すように出した言葉は、俺が想定していた中で最も最悪の言葉だった。



「聞き間違いではないのですよね・・・すみません。一応理由を聞いてもいいでしょうか?・・・確かに一族とは違う力ではありますが、俺のも()ではありますし、剣も弟ほど才能はありませんが努力してきました。ある程度はできるつもりですし、足りないならさらに努力もします・・・」



「違う!!その忌々しい力は私たちとは似ても似つかぬものだ!!

・・・すまないが我が家はもうお前を息子とは認識できない」



・・・完全な拒絶だった。何がそんなにいけなかったのか。この力がなんなのか。聞きたいことは山ほどある。何から言えばいいか迷っていると、父は後ろを向いて歩き始めてしまった。



「・・・父上!!」


「・・・お前、髪の一部が白く染まり始めているぞ。自分で気づいているか」


「・・・それがどうかしたんですか?」


「もういい。このことに関しては口にも出したくない。明日には出ていってくれ。

もう今日からお前はラストリア家の人間ではない」



拒絶され、もう何も口にできなかった。



3話目です。また明日更新します。

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