僕は普通の男の子だよ。
僕は、普通の男の子だよ。
ごくごく普通の、何処にでもいるような男の子なんだ!
・・・だけどね?
僕の身近で大切な人達は、何か? 僕に隠している事があるみたいなんだ!
___例えば?
僕の家族、お父さんお母さん、お兄ちゃんと弟、、、それとね?
僕のおじいちゃん。
僕の親戚の人たちも、クラスの子や先生たちも、みんな僕に何か?
隠しているように感じるんだ!
・・・まあ、気のせいだと想うんだけどね?
家族や親戚までなら、分かるけど、、、?
クラスの子や先生たちも、僕に何か? 隠しているなんて! 有り得ない
話だよね!
・・・それに、一人ぐらい!
僕に、話してもいいと思うんだ、、、!
▼
___その頃、町では皆、、、?
『___おーい! みんな集まったか? まあ、みんなじゃないが、話を
はじめるぞ! 【増野 理央斗】10歳、小学5年生の男の子。元気で
しっかり者の男の子だ! 彼には、“特殊能力”があるんだが、本人は全く
気づいていないんだよ! それは、彼が “ストレスを感じると彼の中から
彼にだけ聞こえない! 爆音が町中に鳴り響くんだよ!” それを聞いた者
は、吐き気や体調不良になり、何日か寝込むんだよ! 熱も40度と高く
魘されるらしいんだ! 3日~5日続き、治る者と治らない者に分かれる
らしい! 治ったとしてもガンになる者もいるとか。 だから! 彼に
ストレスを感じない生活をさせる事が我々の仕事なんだ! 頼む! みんな
俺たちに協力してほしい! それと? “決して! 彼にこの事を知られて
はいけない!” いいな! 町中のみんなで協力し合って頑張ろう!』
【はい!】
*
___それでも?
何故か? 僕の事が嫌いなのか? 近づいてこない子達もいるよ。
・・・僕が、どうして? 僕の事が嫌いなのと聞くとね?
その子達は、何も言わずに、、、。
___僕の傍から離れて行ってしまうんだよ。
何故か? 僕を見る目が、、、怯えているように感じているんだ!
▽
___町のみんなが、僕に気を遣って生活しているように感じるんだよ。
それは? 家族ですらそう思うんだ!
『ねえ、お父さん、お母さん!』
『なーに? どうしたの? 学校で嫌な事でもあったの?』
『なんかあったら? 直ぐに、お父さんやお母さんに言うんだぞ!』
『・・・大丈夫だよ! 別に、何もないよ!』
『そう? それならいいんだけど、、、。』
『お父さんもお母さんも、理央斗の味方だからな!』
『うん!』
*
___学校ではね?
『理央斗! 何かあったら? 直ぐにお兄ちゃんに言うんだぞ!』
『ぼくも、お兄ちゃんの味方だよ!』
『・・・ありがとう! お兄ちゃんとタクト!』
『あぁ!』
『うん!』
▼
___みんなが、僕の顔色ばかり見ているんだ!
僕の事をそこまで、考えて心配してくれていると想うと、、、。
何も言えないのだけど、、、?
・・・それにしても、心配し過ぎのように感じる。
*
___僕は、今日も違和感を感じながら、、、。
何時もの日常生活を送っている。
・・・その頃、僕が知らないだけで。
町のみんなが、僕に気を遣って生活をしているんだ!
『今日も1日、理央斗にストレスを感じさせないように頑張ろう!』
【おーう!】
最後までお読みいただきありがとうございます。