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『208話 商会会長』

『208話 商会会長』



 魔鑑定魔導書は冒険者にも好評に感じられました。

 お客は鑑定魔法は覚えてはいるが、魔鑑定の方が安心できるし、何よりも低価格であるとも言っていた。

 売上げが上がるようなら、製本の増産とする予定です。

 

「ダンジョンドラゴンの肉美味えーーーー」

「俺にも一つ頼む。見ているだけじゃ我慢できないぜ!」

「マツシマの店は魔導書も凄いが、肉だよな!」


 それは喜んでいいのか。

 俺的にはお客には魔導書を喜んで欲しいのですが、お客は肉料理を目当てに来る客も増えてきています。

 リオンさんが恐ろしく忙しくなっているから、感謝してます。

 エテルナとザラスさんも手伝うはめになり、メイド制服に着替える。

 胸やお尻がさらりと見えてます。

 見えても関係なしに着替えて、仕事に。

 呪いは解けたし、新たな魔鑑定魔導書も売り出せて、大いに満足しています。

 満足している最中に新たな来店があった。

 

「すまんが、マツシマ店主はいるかい?」

「俺が店主ですけど、何かようですか」


 来店したお客は防具は付けておらず、筋肉もなかった。

 年齢も高くかなりの年よりに思える。

 年齢はおおよそ60代くらいの男性。

 冒険者にしてはちょっと年齢が高いが。


「話があるがいいだろ。私は王都にある魔導書店商会の会長パイロだ。知っているだろ」

「知りません」

「知らないのか!」


 本当に知らなかった。

 パイロ会長が俺に何の用事だろうか。


「俺に何の話があるのです?」

「最近になって問題となっている件だ」

「問題?!」


 問題とは?

 俺と関係あるのか。

 

「大ありだ。まだ魔導書店を出店して間もないのにこれだけお客が来て繁盛しているのは不自然だ。王都の他の魔導書店の売り上げが落ち込んでいるのだよ。それはマツシマ魔導書店が出来てからじゃないかと話がなった。見たこともない魔導書を作り出しては販売しているとか。どれどれ……なんだこの魔導書は!! 賢者が作った魔導書じゃないだろう。魔導書店主は賢者がお作りした魔導書を仕入れて販売するもの。それが知らない魔導書を販売して儲けているのは違法だ。直ちにお店を撤去してもらうぞ」

「ええっ! 撤去! それは無理でしょ!」


 いきなりの撤去話でエテルナがパイロ会長に突っかかる。


「無理じゃない。もう決まったことだ。みんなそうだろ……」


 パイロ会長が振り向いて言ったらそこへぞろぞろと人が来て、


「撤去しろ!」

「今すぐに撤去だ!」

「違法な店だ!」


 俺の魔導書店にやって来て、暴言しまくり。

 なんだこの人たちは、五人はいる……。

 やたらと俺に対して敵意むき出しですが……。


「凄い圧力だ。なぜか怒っているにゃ〜」

「あなた達は誰です?」

「俺たち五人は、王都の魔導書店店主だ。魔導書店商会の会員だ」

「マツシマも会員なのかい?」

「会員なんて知らない」


 初めて聞いた話です。


「会員にもならず違法に利益を出しまくり、許せない!」

「マツシマは商業ギルドから許可を得ているわ。商会の許可は要らないはずにゃ〜」

「商業ギルドとは別だ。許せないのだよ。撤去しないなら、ギルドに言って撤去させる。私にはそれだけの力があるのを先に言っておこう。歯向かわない方が身のためだ。どうするよ、撤去しな」

「待ってくださいパイロ会長。俺はあなた達と争うつもりはない!」

「お客さんが満足していたらそれでいいだろ、わた〜しはそう思うぞ」

「なんだと、歯向かう気か……」

「パイロ会長……今のはリスグラですが……」

「何?!」


 リスグラさんが反論した。

 パイロ会長は誰かも知らずににらめつけた後にリスグラさんだと知り怖がる。


「王都には何店舗魔導書店はあるのかな。プリモは多いと思う」

「反対している者は五人だけだろう。他の魔導書店主はマツシマに反対していないのではないか」

「なんだと!!」

「パイロ会長、あの人は賢者ジェニアです」

「まさか! なんだこの店は。誰がいようが関係ない、マツシマには撤去してもらうか、条件付きで開店するかだ」

「条件付きとは……教えてください」


 今度は条件付きと言い出してきた。

 悪質な条件なら嫌だが。

 例えば、商会に多額のお金を毎月支払うとか。


「条件は、魔封石を持ってくることだ」


 魔封石?

 なんだそれ?


「なんですか魔封石とは。俺は知らない」

「私も知らないな……」


 エテルナも俺と同じく知らないようだ。

 顔からしてザラスさんも同じだろう。


「魔封石とは、魔族に対して照らすと、魔族の魔力を吸い取る石だ。つまりは魔族の力を弱める石。これを持ってこい。我がサートル国は魔族に怯えているのは知っておろう。国も恐れる魔族が弱まれば国王も喜ぶのは間違いない」

「俺に魔封石を……」


 魔族てのはアークデーモンとかか。

 確かに強い相手なのは戦った俺がわかる。


「魔封石……なんてどこにあるのかもわからないのに難しいにゃ〜」

「魔封石がある場所は聞いた」

「ジェニア本当か、どこだ?」


 リスグラさんが詳しく訊くと、


「サートル国の氷山に一つあると聞いた。昔だが氷山の中から取り出した時に魔族を弱めたとし、魔族に奪われないよう再び氷山の中に埋めたと。氷山はとても硬く魔族にも壊せない氷山らしい」


 ジェニアさんは知ってる話を聞かせてくれた。

 氷山の中にあるのか。

 寒そうだな……。

 俺は寒いの苦手なんだが。


「ふふふ、さすがは賢者だ、よくご存知だ。氷山てのはアストーム氷山のことだ。極寒の地にある氷山の中にあると伝説になっている」

「魔封石をマツシマに取りに行かせ、持って来れば撤去をしなくていいのね」

「そういうことだ。話がわかるなお嬢さん」

「やる必要ない、ない、プリモは必要ないと思う」

「パイロ会長なんて無視していいわよ」


 スカーレットさんは無視してと。


「マツシマの魔導書は素晴らしい。魔導書店が閉店したら、お客が困るでしょう。だから会長よりもお客を優先すべきよ」


 プレミアさんも従わないようにと。

 俺の立場を心配して言ったのは伝わった。

 ありがとうと言いたい。


「どうするの?」


 エテルナは俺に確認を求めてきたが、俺の答えは決まっています。


「やりましょう条件付きで!」

「おお、条件付きを受け入れるのだな。そしたら魔封石が見れるのを楽しみにしているぞ! あははははは!」

「あはははは!」


 パイロ会長と五人の魔導書店主は笑いながらお店を去っていった。

 余裕ある感じの笑いだった。

 つまりは俺が失敗するのが当然て思っているわけで、俺はそれが腹がたっていた。

 だから断るのが嫌だし、逆に魔封石を持ち帰り、会長を黙らせたい! 

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