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『201話 姫と城に』

『201話 姫と城に』



 冒険者ギルドで報酬を頂く。

 大量の部位だったのもあり、報酬は破格の額となった。

 エテルナは飛び上がりつつ、


「報酬の金!」

「私がもらう。アイテム袋は私のだからにゃ〜!」

「ズルい! 独り占めするな猫!」

「君たちだと危ないから、アイテム袋にしまっておく。勝手に出すのは禁止とする」

「はい……」

「はいにゃ〜」


 アイテム袋に報酬を入れておいた。

 持てる金額ではないから、エテルナも目を輝かせていた。

 

「ジャンダル家なのに、金にはセコいな」

「セコくない。好きなだけ!」

「報酬は済んだ。城に行くのだろ。早くしろ。先に行く」

「ジェニアさん、待って!」


 報酬に興味ないジェニアさんが城に行ったのを追いかける。


「そう言えばマツシマの呪いは大丈夫か?」

「大丈夫じゃない。ヒールアップをする」


 歩く度に体力が減少するとか。

 体力が減って危なくなったら自分にヒールアップしている。

 体力がゼロになったら死ぬからだ。

 面倒な呪いにかかったものだ。

 歩かないで移動したいです。


「呪いになるのも苦労だ」

「人ごとみたいに言う!」

「人ごとだもん!」

「おいっ!」


 城はギルドから見える位置にあった。

 ひときわ高い高台の上に建てられてある。

 城からなら、王都を見下ろせるだろうな。

 






 城まで来ると、兵士が門前にいた。

 俺達を通さないとばかりに前に来て、


「誰だお前達は。城への許可を得ているか?」

「得ていないが」

「許可が無い者は城に入れない。かえりなさい」


 許可証をみせろと。

 俺も持っていないし、城にはアポ無しだから無理らしい。


「アホか、あなた達は彼女を誰だか知ってて言ってるの?」

「誰だか知らない」

「知らない」


 スカーレットさんが兵士に言った。

 兵士達は顔をお互いに合わせて首を振ってないて、わからないみたい。

 

「リスグラだぞ」

「リスグラなんて知らん。帰れ!」

「待てよ……リスグラ……まさかリスグラ姫!」

「えっ! 姫でしたか、大変に失礼しました!」


 名前を聞いた後に、思い出したのかリスグラさんに敬礼をした。


「通ってよいか」

「どうぞ!」


 敬礼する兵士の前を通って門を通過した。

 姫ともなれば兵士も敬礼しちゃう。

 普通なら通れないのだろう。

 二人の兵士に引率されて城に。

 

「簡単に城に入ったわね」

「プリモは城好きです!」


 城に興味あるのかプリモさんはルンルンだ。


「父に会いたい」

「アヴァロン国王とスマート王女ですね、お伝えします」


 少し待たされてリスグラさんの父親と会うのが認められた。

 アヴァロン国王とスマート王女が両親らしい。

 父親は国王なので緊張する。

 俺なんかの平民が会える人ではないでしょうし、失礼のないようにしたい。

 国王のいる間に通された。

 室内は正に国王の使う一室といった雰囲気だった。


「わぁ……」


 豪華だな……。

 俺は思わず溜め息でちゃう。

 

「豪華だこと!」


 エテルナは俺以上に驚いたか。


「おお、エテルナよ、国に帰ったか。帰るなら連絡しても良かったのに」


 国王が最初にリスグラさんを出迎えた。

 俺達は国王の前なので頭を深く下げ、敬意を表した。

 

「帰る予定はなかった。帰る必要に迫られて帰った。スカーレットと会った。そこで友達が呪いになったと言われて。友達のプレミアは治った」

「友達のプレミアを助けに来たのか。理由はなんであれ、会えて嬉しいぞ」

「戦った相手から呪いを解けて、相手はアンデッドドラゴンとダンジョンドラゴンだった」

「そうかアンデッドドラゴンか……なにっ!アンデッドドラゴンは確か、立ち入り禁止区域の魔物なはずだが……あれを倒したのか。無事で良かったぞ」


 おおお!!

 護衛兵士から驚きの声だろうか。

 アンデッドドラゴンを倒した話が聞こえたからだった。

 ギルドでも同じだったが、アンデッドドラゴンは難易度の高い相手だったことが伺えた。

 アヴァロン国王は娘に久しぶりに会えたからか嬉しいとしたが、アンデッドドラゴンの名を聞いたら、顔色は一変して驚いていた。

 アヴァロン国王は、とても威厳ある風格をしている。

 周りには兵士が護衛。

 いかにも強そうな護衛だ。


「ただしわた〜しが倒したわけじゃない。ここにいるマツシマがアンデッドドラゴンを倒した。彼がいなければ困難だった。彼の功績です」

「マツシマよ、ありがとう! アンデッドドラゴンには困っていたのだ。素晴らしい功績だ」


 アヴァロン国王は俺を褒めてくれた。


「俺だけの力ではありません。みんなで力を合わせたからです」

「それ程の力を持っているなら、さぞかし有名な冒険者なのだろう。ぜひとも我がナーリア国の騎士団長にならないか。そなたが希望すればすぐに国家最高騎士団長に任命するぞ!」

「そんな、俺にはもったいないお言葉です。俺は生産職をしていますので、騎士団長の件はお断りします」


 騎士団長とは名誉なことなのだろうが、製本の生産が仕事だし断るとした。


「もったいないにゃ〜」

「騎士団長なんて俺には無理だよ」


 国王から絶賛され、横にいる方が王女だろう。

 リスグラさんに似ていて美人だった。

 

「リスグラ、元気そうで何よりだわよ」

「母さんこそ、元気そうで良かった。ここにわた〜しといるのは一緒に冒険した仲間だ。今日は城に宿泊してもいいでしょう?」

「客室を用意するから使いなさい」

「ありがとう」


 どうやら城に宿泊してもいいらしい。

 宿屋に宿泊するよりは断然に城がいい。

 まず部屋が違う。

 料理も美味しいだろう。

 これはラッキーな日になりそうだ。

 エテルナも顔をみると、微笑んでいたから同じ気持ちなのが伝わる。

 

「城に宿泊なんて嬉しい!」

「リスグラのおかげですにゃ〜!」

「俺も宿泊できますよね?」

「マツシマは別室だな。男性だからな」

「嘘!!」


 男性は別室とは厳しいな。


「プリモは別室で安心して寝れる」

「俺がいると寝れないの?」

「マツシマがいたらすぐに触りたがる」

「触るだけ胸は大きくないにゃ〜」

「なんですかと! プリモだってあるもん!」

「ないにゃ〜」

「なによ、猫人はベッドじゃなく床で寝なさい!」

「床で! ベッドで寝るにゃ〜」


 なぜかザラスさんともみ合いになると、城のメイドさんに案内されて部屋に。

 廊下は広くて、立派だった。

 メイドから、


「こちらがリスグラ姫とお仲間のお部屋です。それとコチラマツシマさんのお部屋になります。どうぞごゆっくりと」

「ありがとう」

「マツシマは別室だから、また明日の朝ね」

「独りで寝ます。ちょっと寂しいけど」

「呪いあるから、ヒールアップしときな!」

「わかってます!」


 リスグラさんに手を振られて別れることとなった。

 エテルナはくすくすと笑っていた。

 俺が独りなのが、おかしいのだろう。

 寂しいが独りでいるのも気楽と考えたらいい。

 ダンジョンに行き色々とあった。

 疲れもあるから、静かに寝ようかな。 体力が減少したらヒールアップもと、忙しいぞ。

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