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『182話 魔剣ネクロマンサー』

『182話 魔剣ネクロマンサー』



 プレミアがとてつもない魔剣に触れたと判明した。

 ジェニアさんが言うのだから、ほぼ間違いなしだ。

 こうなると依頼を達成するのは難しく聞こえるが、目の前に寝ているプレミアさんを見たら、逃げ出したくはない。


「魔剣ネクロマンサー……だったなんて、私もドジだわ。リスグラとせっかく会えたのに残念」


 ネクロマンサーと聞いてショックを受けたのだろう。

 酷く暗い顔をした。


「大丈夫だ。わた〜しが呪いを解く力になる。それに賢者ジェニアもいるしな」

「えええ! やはりあの賢者ジェニアですか。名前を聞いた時にまさかあの賢者なのかと思ったけど、本物なの!」

「本物だ。偽物がいるのか」

「リスグラと一緒に行動してくれるの」

「手伝おう。私の協力で力になるのなら」

「ありがとう。それに他の皆さんもありがとう!」

「いいえ、俺はマツシマです。スカーレットさんから依頼された魔導書を作る者ですが、必ず呪いの解き方を解読できる鑑定魔法を作りますよ」

「ありがとうマツシマ」

「私はジャンダル家のエテルナ、力になる」

「ジャンダル家? あの貴族ジャンダル家の方……ありがとう」


 ナーリアからでも有名なのかジャンダル家てのは。


「猫人アリアイン国の姫、ザラスもさんかしますにゃ〜」

「アリアイン国の姫も居るの、お願いします!」


 姫と知って驚いたプレミアさん。

 軽く自己紹介して協力すると約束をした。

 約束したからには、いい報告はしたい。

 

「みんな、プレミアの為にありがとう」

「俺は依頼を達成したいだけですよ」

「みんなにまだ報告していないことがあります。実は私の父にも協力をお願いした。父は元々は冒険者で、今は引退したけど、現役時代は名のある冒険者だった。そこで今回は娘の友達プレミアのために、立ち上がってくれたの」

「父親が?」


 スカーレットさんの父親まで参加らしい。

 冒険者と言っていたから、腕はある人なのだろう。


「父のブィブロです……」


 スカーレットさんが名前を呼ぶと奥から姿を現して、


「ブィブロです、よろしく。歳をとり冒険者業を引退したが、プレミアの力になるなら現役復帰しようと思った。皆さん、よろしく」


 父親は、見た目は50代くらいの男性だった。

 頭に白髪見えるが、体つきは筋肉がたっぷりとついており、現役なのではと思わせる。

 いい体してるな。

 戦闘タイプって感じだ。


「こちらこそよろしく」


 エテルナが代表して挨拶した。

 

「それと、昔一緒に冒険者パーティーを組んでいた仲間に説明したら、今回の件に参加してくれるとなった方がいる。どうぞ来てくれ……」


 ブィブロさんが仲間の人を呼んだ。

 もう一人仲間がいて、協力すると。

 メンバーは多い方がいいので、出てくるのを待った。


「……………………また会ったわねマツシマ」

「えっ!」

「えええ!」


 俺だけでなくエテルナも意表をつかれて言った。

 なぜならブィブロさんに呼ばれた人は知ってる人だったから。


「ライラックさん!!」

「まさかまたここで会うとはね。私もびっくりよ。娘のグローリーは元気かしら」

「元気ですし、薬草の栽培も順調ですから、大変に助かってます」


 なんと出てきた人はエルフ族のライラックさんだった。

 温泉宿きら星の女将さんだ。

 娘のグローリーさんは、薬草を栽培してもらって、魔導書の素材になっている。

 とても助かっていた。


「良かった、マツシマ達に迷惑していたらと思った」

「それより、ブィブロさんの昔の冒険者仲間とは?」

「若い頃は冒険者してたの。ブィブロとは一緒のパーティーでね。引退してから温泉宿を始めたってわけ」


 クスッと笑ってみせたライラックさんだった。

 人はみかけによらず、わからないもので、まさかって感じ。


「それじゃライラック、父と一緒によろしく」

「はい、リスグラ」


 プレミアさんの呪いを解く。

 メンバーは増えて、始めると決まった。

 あとは、ジェニアさんと話し合って魔導書を作っているいくわけだが、どうやって作るかだな。

 鑑定魔法よりも強く効果の高い魔法が必要だ。

 この話は俺は知識が少なくて賢者に頼りっぱなしだな。

 

「鑑定魔法でも呪いの鑑定が不能だった。失礼ですがジェニアは呪いの解ける魔導書を作れる発想がおありなのかい?」


 ブィブロさんが確認するようにジェニアに。


「普通の呪いならば鑑定魔法で解き方は判明できます。しかし不能となる呪いを解くのは非常に困難だ」

「ジェニアが無理なら、この話は先に進まないぞ」

「リスグラさんの言うとおり、プリモも不安」

「魔導書の元となる魔導インクの素材がいる。呪いを解く能力を持つ魔物がいると可能性はあるのだが」


 困ったジェニアさんは腕を組んで悩み顔になった。


「………………呪いを解く能力か……聞いたことないな」

「スカーレットが知らないとなると難しいか」

「あることはある。ナーリア国の南部にある森にいる魔物が確かいた……ブィブロは覚えてる?」

「南部の森にか……昔のことだが、そう言えばいた。確か……アンデッドドラゴン……」


 アンデッドドラゴン!

 ドラゴンは強そうな感じしますが。

 ブィブロさんは戦った経験があるのかな。


「アンデッドドラゴンか……」

「リスグラは知ってるなら話してくれ」

「ジェニアが知らないかもだが、このナーリア国にはアンデッドドラゴンがいるとされてるの。わた〜しは戦ったことはない。猛烈な攻撃力を持ち、吐く息には人を状態異常の沈黙にするとも。沈黙の状態になると魔法は使えないし、攻撃も出来ない」

「攻撃出来ないなら、アンデッドドラゴンの攻撃を受け続けるだけだわ」

「ゆっくり死んでいくしかない」

「冒険者ギルドでは、私の現役時代の時から南部の森には立ち入り禁止されていた。今も変わらないだろう」


 ブィブロさんが言うのだから間違いないとして、ギルドが会わせたくない魔物と俺にも伝わった。

 まさかアンデッドドラゴンを倒しに行くとかないよな。

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