『110話 騎士団の一団に加わる』
『110話 騎士団の一団に加わる』
リオンさんのバーガーは他のお客さんも刺激したようで、売り上げに大きく貢献する。
注文が増えてザラスさんも手伝いだした。
「騎士団の遠征に向かう。依頼した魔導書を発揮したい。遠征ではイフリートと戦うだろうがこの盾で活躍する」
「頑張って!」
「待て、イフリートは強い魔物だぞ」
カイザーがお店から出ようとしたら、そこへ別のお客が来てカイザーを止める。
しかも自分も参加すると……。
「リスグラ〜〜〜〜」
「リスグラさん! 今の話を聞いていたのですか?」
「話は聞こえた。イフリートの討伐の話は冒険者ギルドからもあった。騎士団だけでは難しいからだろう。高ランク冒険者にも討伐依の話が来た。破格の報酬が国から出るそうだ」
お店に来店したのはリスグラさんだった。
Aランクの冒険者だけあってリスグラさんにも話はきたよう。
リスグラさんが必要となるとイフリートは手強い相手なのは用意に想像できる。
「破格の報酬ですか……どうするマツシマ?」
「まぁ、リスグラさんが一緒に居るなら安心だし参加してもいいかな」
報酬が出るなら行きたいです。
「勘違いしてる。リスグラさんは行かないの」
横から声がした。
こがらなプリモさんの声だった。
行かないって聞こえたけど……。
「イフリートとは戦わないの?」
「冒険者ギルドからは王都に居て王都を守るのが大事だと。リスグラさんと王都にてイフリートが現れても守る。プリモも守る」
プリモさんはリスグラさんと王都に待機らしい。
「イフリートが王都に来たら大変だ。リスグラを防衛に当てたのだろう〜〜〜」
「それだけ危険性があるてことね。カイザー頑張ってね!」
「ええっと、マツシマは来ないの?」
突然にカイザーが言い出した。
イフリートの今の流れからするとかなり危険な魔物らしい。
俺も王都に待機しているのが安全だろう。
「俺も王都に居て王都を守るよ」
「しかしだ。この盾に付与魔導書を施したのを確認したくないのか。作った本人なんだから盾の強度なども確認したらどう?」
「盾の強度や魔法が効果を確認するか。確かに俺が実際に見ないことにはわからないな」
カイザーに言われてみるともっともな意見だった。
付与魔導書の効果は確認したい。
しかしイフリートは危険だ。
確認したい気持ちと安全さをどちらを優先するかだ。
俺の考えは決まっていた。
魔導書店を構える以上は安全さよりも刺激的に魔導書を製本したい。
イフリートの現れると予想される遠征に行く。
「決めたよ。少し悩んだけど、イフリートの現れる地点に向かう。エテルナとザラスさんも同行だ」
「えっ、私も?!」
声を上ずって言った。
「当然だよ、エテルナの首飾りだって付与魔導書なんだからな」
「私は、ほら貴族だから、イフリートは騎士団に任せる」
「ひとりでも多い方がいい! 貴族だろうが農民だろうが!」
カイザーが大いにエテルナを誘う。
「適当!」
「私もか! そう言えば新しい商売取り引きがあって行けない。残念にゃ〜」
「一緒だよ」
「にゃ〜!」
イフリート戦でも俺の魔導書が活躍するか楽しみでもあるし、行くと決めた。
エテルナとザラスさんは不安がっているが、付与魔導書の効果で何とかなると思う。
こうなると今まではお店は閉店していたが、新たに母親のリオンさんが働くことになったから、任せればいいかな。
「そう言うことなんで、リオンさん、またお店をお願いします」
「いいわよ、マツちゃん! エテルナも頑張れ!」
エプロン姿で娘に手を振るう。
「死んだらどうする!」
「プリモも応援してる。イフリートは相当ヤバイとだけ言っておく。すでに町を壊滅させてる。騎士団もそうとうに犠牲者出てる」
「余計な情報ありがとうにゃ〜!」
イフリートは相当な強さなのはプリモさんの情報で知る。
カイザーと一緒に旅をすることにして、お店には付与魔導書の新商品を並べた。
俺的には売れてることを祈ろう。
ランホーさんはご機嫌なのはいつものことか。
特に一緒にいくとは言っていないので、王都に残るようです。
無理に一緒に行っても逆に困ったりもするから、誰も誘わないのが難だろう。
♢
「じゃあリオンさん、行ってきます!」
「お母さん、じゃあね!」
「ハンバーガー後で食べたいにゃ〜!」
「イフリートになんか負けるな!」
リオンさんは手を振って見送りしてくれる。
エプロン姿に通りすがりの男達はくぎ付けになっている。
大丈夫かな、襲われたりしないか。
「王都からも騎士団は出発するのかな?」
「します、ちょうど今日は出発する一団があるらしいですから、一緒に出発すれば目的地に到着します」
「偶然にも今日なんて、ラッキーだね」
「ラッキーで言うかな……」
カイザーと馬車で出発することにした。
王都の一団がいる地に行くと、すでに多くの騎士団が待機しており、出発を前に意気込んでいた。
「凄い数の一団! きっとイフリートに対して国は威信をかけているのだわ。必ず倒すと」
「そうだろうな。しかし生き残れるかはわからない旅になる。僕だって怖いけど勇気を出して出発すると決めた」
カイザーの顔には笑いはなかった。
騎士団が集まる中央に男が現れた。
お床は騎士団のリーダー格か、全員が黙ってしまう。
「今日はみんな集まってくれてお礼を言う。イフリートは強敵だ。これ以上に町を破壊して被害を出すのは許せない。必ずや討伐する!」
「おおおおお!」
リーダー格の掛け声で、いっせいに超えの波となった。
イフリートに対してある恐怖を一掃した感じでしょう。
その後は馬車や騎馬隊が走りだす。
俺達も乗せてもらいたい。
「エテルナ、乗せてもらうおう!」
「お願い、乗せて?」
エテルナから近くにいた馬車にお願いしてもらった。
「いいぜ!! 早く乗りな!」
「どうもです!」
大きめの馬車に乗せてもらった。
これでイフリートの居る地点まで問題なく行けます。
「1つ知りたかったんだけどさ……マツシマの彼女なの、エテルナとザラス?」
「彼女てことにしてもいいけど……」
「おいおい!」
「胸は触られたにゃ〜」
「ここで言う!」




