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18話 帰還

 


 風舞




 目を覚ますとおっぱいだった。


 この世界に来て異常なほどにおっぱいを経験して来た俺には分かる。

 この柔らかさ、この温もりは間違いなくおっぱいである。

 しっかりと呼吸を出来る様に口元は塞がずに目元を中心におっぱいで覆う辺り、このおっぱいの持ち主はかなりの技と凄まじい優しさを兼ね備えた、素晴らしい女性である事は間違いない。


 あぁ、おっぱいに感謝。


 さて、軽く頬ずりをしながらおっぱいを堪能している俺ではあるが、問題はこのおっぱいが誰のものかという事だ。

 このおっぱいのハリと柔らかさにはどこか覚えがある気がするが果たして……



「ふふ。ご主人様は甘えん坊ですわね」



 おっぱいの主がそう良いながら俺の頭を優しく撫で始める。

 俺のことを主人と呼ぶ人物はそこまで多くはない。

 となるとこのおっぱいの重量から推測するに、これはアンでもシルビアでもなくエルセーヌのおっぱいである事になるのだが、エルセーヌにしては少し話し方が……?



「構いませんわ。ご主人様にならわたしの全てを差し上げますの」



 なんて言われてしまった日には、もうおっぱいの事なんてどうでも良かった。

 俺はムクリと体を起こし、覆い被さっていた女性を抱き締める。



「ご、ご主人様?」



 いつもとは微妙に違う話し方でも、ドリルヘアではなく太ももまで伸びる艶やかなロングヘアでも、俺は彼女が彼女である事が瞬時に分かった。

 左手に伝わるこの暖かい温もりは間違いなく、俺の大切な従者エルセーヌのものだったから……。



「お帰りエルセーヌ。無事でよかった」

「……オホホ。ただいま……ですわ」



 俺は涙を流し抱きつき返してくるエルセーヌの頭を撫でながら、この大切な従者を失わなかった事に心から安堵したのであった。


 と、ここまでは心温まるホットウォーミングストーリー。

 問題はここから先であった。



「エリス。行商からいくつか果物を仕入れて来まし……って、何をやっているのですかエリス!!」



 裸で抱き合う俺とエルセーヌを見て、貧乳吸血鬼さんが折角買ってきた果物を投げながらエルセーヌを叱りつける。

 どうやら俺の目を覚ました場所は小さな宿屋か何かの一室らしく、いつものドレスから町娘の様な格好に着替えたフレンダさんはエルセーヌに留守を任せて買い出しに出かけていたらしい。

 おやおや、トップコスプレイヤーのフレンダさんは町娘のコスプレもお上手ですね。



「オホホホ。お帰りなさいませお母様。あまり怒鳴り散らしていては、お隣に迷惑ですわよ?」

「調子に乗るんじゃありません! まったく、お前はそうやってすぐに調子に乗って…」



 なんて口で言いながらも、エルセーヌにかまってもらって満更でもなさそうなフレンダさん。

 相変わらずのチョロい吸血鬼さんっぷりだった。

 これはもう、敬意を評してチョロ吸と呼ぶべきだろうか。



「ちゃっす。フレンダさん。いつの間に肉体を取り戻したんですか? 折角魂の入ってないフレンダさんの肉体を俺が取り戻して好き放題しようと思ってたのに…」

「目を覚まして最初に私にいうセリフがそれですか?」

「だってフレンダさんは俺が助けたかったんですもん」

「オホホホ。そう落ち込まずとも、ご主人様は(わたくし)の声を聞き届けてこの私を救ってくださいましたわ。それだけでご主人様は私の中で最高ですの」

「エルセーヌは良い子だな。ご主人様感激」

「オホホホ。そうですわ! お母様なんて放っておいて、この私から報酬をいただくのはいかがですの? オホホホ。弾みに弾まさせていただきますわよ?」



 エルセーヌがそう言いながら自分のおっぱいを弾ませる。

 くっ、中々主人の好みを分かっているじゃないか。



「ほう、悪くないな。エルセーヌってば肌がスベスベで髪もサラサラで凄く美人だし、頭の小っちゃい二本の角も超可愛いし、フレンダさんと違っておっぱいだってあるから凄く柔らかい。よし、そうしよう! 良いではないかー!!」

「オホホホ! あーれーですわー!!」

「おい。お前達は私を貶さないと碌に会話も出来ないのですか? まったく…」



 なんて茶番をフレンダさんに暖かい目で見守られつつ楽しんでいると、俺が目を覚まし隣のベッドでボタンさんが寝ている事に気がついた。

 見たところ息はある様だが、あまり顔色は良くない。



「フレンダさん。ボタンさんは一体……」

「フーマもボタンが魔法とは異なる力を使うところを見たでしょう? あれの副作用だそうです」

「副作用って、命に別状は無いんですか?」

「体力…この場合は生命力と言った方が適切でしょうか。ともかく、良く寝て良く食べて安静にしていれば治ると言っていましたよ。後遺症も無いそうです」

「そうですか。それなら良かった」



 初めはアメネア……さんを救出するために始まった作戦だったが、俺たちは無事に生き残った。

 そして色々と紆余曲折はあったみたいだが、なんとフレンダさんは自身の体を取り戻している。



「フレンダさん。俺、喜んでも良いんですよね?」

「はい。フーマは到底成し得ない筈の奇跡を掴み取りました。今だけは素直に褒めてやりましょう。良く頑張りましたね」

「……はい。ありがとうございます」



 今回は本当に辛かった。

 何度も死ぬ目に遭わされ、何度も強大な壁に立ち塞がれて挫けそうになった。

 それでも、フレンダさんにそう言われただけで、全てが報われた気がした。



「オホホホ。よしよしですわ」

「なんだろう。エルセーヌが優しすぎて胸が苦しい」

「オホホ。それは恋ですわね。マイ様を捨てて私に乗り換える事をオススメいたしますの」

「それはない」

「オホホホ。また振られてしまいましたわ」



 ペイっと俺に引き剥がされてベッドの上に投げ出されたエルセーヌがわざとらしくシーツを噛みながら悔しそうなアピールをする。

 はいはい。

 シーツが傷んじゃうから程々にな。



「さて、それじゃあ皆の無事も確認できましたし、ラングレシア王国に帰りますか。ここってまだ、帝国の中なんですよね?」

「はい。ここは帝都から少し東に行ったところにある宿場町の宿屋です。あの後、私とエリスで気を失ったフーマとボタンを連れて帝都を抜け出しました」

「ん? 抜け出したって事は誰かに追われてたんですか?」



 俺達が生きているという事はレイザードがあの後も猛威を振るったという訳では無いと思うが……



「オホホホ。セイラム将軍ですわ。レイザードが倒れて私達も満身創痍のところを()(さら)おうとしたわけですわね」

「あぁ、なるほど。まぁ、その話は後でゆっくり聴くとして、今はさっさと王国に帰ろうぜ。まだ帝国の中だと思うと、落ち着いて話もできない」

「それは構いませんが、まずは服を着たらどうですか?」

「………ママー。着せれー」

「お前の様な手のかかる子を産んだ覚えはありません」

「オホホホ。それでは甘えん坊の弟は私が着せてあげますわね。まずは下着からですわよー」

「はーい」

「どうしましょう。フーマがあまりにも辛い経験をしたからか幼児退行してしまっています。これは、フーマの言う通りに甘やかしてやるべきでしょうか……」



 なんて事をぶつぶつ言い始めてしまったチョロ吸さんを横目に自分で手早く着替えを済ませ、持ち帰るべき荷物を片っ端からアイテムボックスに詰め込んでいく。

 良かった。

 今回は魔法が使えなくなったりとかはしていないみたいだな。



「ほら、エルセーヌもさっさと服を着てくれ」

「オホホホ。私のドレスは全て傷んでしまいましたし、王国に帰ってからにいたしますわ」

「そっか。じゃあスッポンポンのままでいいな」

「オホホ。困りましたわね。お母様に教わった殿方を魅了する技が全く効きませんの」

「どうした? やっぱり着替えるのか?」

「オホホホ。地味な服装は好みではありませんが、仕方ありませんわ」



 そう良いながらエルセーヌも着替えを始め、ゆっくりと自分の髪を結い始める。

 ドリルヘアの時は変身ヒロイン並みのスピードでヘアセットをしていたのに、それ以外の髪型は地道に手作業で進める必要があるらしい。

 あの結い方は、お団子でも作るつもりなのだろうか。

 こうして大人しく髪を結ってると、普通の年頃の女性にしか見えないな。

 ちゃんと普通に可愛い。



「さて、後はボタンさんの荷物だけど…」



 そんな事をつぶやきながらボタンさんの方へ近づいて行くと、眠っていたボタンさんがゆっくりと目を開けて柔らかく微笑んだ。



「おはよう。体調はどうだ?」

「あらあらあら。フーマはんの方が重症やったのに、心配させてしまったみたいやね」

「当然だろ? ボタンさんは大切な仲間なんだから」

「あらあら。フーマはんたら、男前やねぇ」

「はいはい、ありがとさん。それより、このままラングレシア王国に移動しようと思うんだけど、問題ないか?」

「問題あらへんよぉ。ただ…」

「ただ?」

「うちの手を握ってくれへん?」

「ああ、お安い御用だ」

「あぁ。フーマはんの手は暖かいなぁ」



 ボタンさんはそう言うと、再び目を閉じてゆっくりと寝息を立て始めた。

 少しだけこのまま死んでしまうんじゃないかと思ってゾッとしたが、豊かな胸がボタンさんの呼吸に合わせて上下しているし、きっと心配は要らないのだろう。



「さて、二人とも準備は出来たか?」

「オホホホ。私は済みましたわ」

「え? あ、私はまだ準備が………」

「よし、大丈夫そうですね。それじゃあ行きますよー」

「お、おい待ちなさいフーマ!!」

「テレポーテーション!!」



 こうして、振り返ってみれば怒涛の日々だったスカーレット帝国の帝都での生活を終えた俺達は、しっかりと四人揃ってラングレシア王国に帰還したのだった。


 それなのに………



「高音様。これは一体どういう事なのか、説明してくださいますよね?」



 現在、俺は何故かお姫様に土下座させられています。


 あれぇ?

 どうしてこうなったんだっけ?




 ◇◆◇




 舞



 風舞くんの帰還を心待ちにしながら、明日香ちゃん達と一緒に朝食を食べていたその時だった。



「この気配は!」



 大好きな風舞くんの気配を感じとった私は思わずその場で立ち上がり、椅子が倒れるよりも先に食堂を出て風舞くんの部屋に向かう。


 帰って来た!

 風舞くんが帰って来た!

 アメネアとかいういけ好かない女を救出する作戦の3日前だったし、風舞くんは無事に作戦を成功させて帰って来たのだ!

 中々帰って来ないから凄く心配したけれど、本当に無事で良かった!


 風舞くんに会ったら何を話そう?

 まずは明日香ちゃん達がぐんぐん強くなっている事の報告だろうか?

 それともミレンちゃんが自分の机を自ら掃除したこと?

 それともシルビアちゃんが勇者の皆の影響で少しだけチャラくなっちゃった事なんて、インパクトがあって良いかもしれない。


 でも、まずは「お帰りなさい」って言って優しく抱きしめてあげるのが最初よね!

 きっと風舞くんは激しい戦闘の後で疲れているでしょうし、今日ぐらいは思う存分甘やかしてあげても…


 そんな事を考えながら風舞くんの部屋の前にたどり着いた私は、勢いよく風舞くんの部屋のドアを開けてそのまま中に飛び込んだ。



「お帰りなさい風舞くん! さぁ、風舞くんがいなくて寂しかった私を好きなだけ甘やかしてって…………何をやっているのかしら?」

「さ、さぁ? 何をやっているんだろうね?」



 風舞くんの部屋に入ると、壁中に赤い槍で貼り付けにされた黒づくめの人達と、いつもとは違った格好のエルセーヌ、それと何故か風舞くんのベッドの上で眠るボタンさんと、大人バージョンのローズちゃんに似た綺麗な女性。

 そして床に額を擦りつけながら土下座する風舞くんと、その風舞くんに剣を向けるエスくんと拳を向けるヒルデさんの後ろに、腕を組んで仁王立ちをするお姫様の姿があった。



「えぇっと。もう一度聞くのだけれど、これは一体何をやっているのかしら? とりあえず風舞くんの絶対的な味方であるところの私は、エスくんとヒルデさんを倒せば良いのかしら?」

「頼むからそれだけはやめてくれ。余計ややこしい事になる」

「そう。それじゃあとりあえず私も風舞くんと一緒に謝る事にするわね。この度はご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした」

「おいフーマ。この小娘、フーマが何故頭を下げているのか分からないままに土下座しましたよ?」

「舞はそういう奴なんです。知ってるでしょう?」



 私が風舞くんの横で土下座をし始めたのを見て、ローズちゃんに似た美人さんが驚いた様な声をあげる。

 もしかしてこの人は……

 そんな事を考えている間にお姫様は一つ咳払いをして皆の注目を集めると、これまでに見たこともないほど腹ただしげな様子で口を開いた。



「高音様。高音様達にも何か事情がおありの様でしたから、私もミレン様やエルセーヌ様の件には出来るだけ目を瞑って来ました。私は勇者様方を無理矢理に召喚した大罪人です。その償いとして、勇者様である高音様のご意向には出来るだけ沿おうと少しでも努力して来たつもりです。しかし、しかしですよ高音様。今回はいくらなんでも度が過ぎるのではありませんか?」

「はい。返す言葉もありません」

「ププッ。あのフーマが小娘如きに言い負かされています」

「……チョロ吸さんは黙っていてください」

「おい! たった今聞き捨てならない様な事を言われた気がするのですが!」

「黙らなければコスプレの件をあらゆる知り合いにバラす」

「ふ、フーマがそこまでそう言うのなら黙っていて差し上げましょう」

「オホホ。あのお母様がご主人様に言い負かされていますわ」

「コホン。お話を続けても?」

「は、はい。すみません」



 隣の風舞くんが恐怖のあまりにプルプル震えているわ。

 安心してちょうだい!

 何があっても私は風舞くんの味方よ!



「確かに高音様のおっしゃる様にそちらの吸血鬼のご婦人に我々を害するつもりは無い様ですが、ここまでの大物に堂々とされていては私達の方でただの噂として処理するのも無理があるのです」

「はい。おっしゃる通りかと」

「ん? 大物って、この美人さんはそんなに有名な方なのですか?」

「土御門様はご存知無いのですか。そうですね………」



 そう言って一度居住まいを正すお姫様。

 この美人さんはローズちゃんに何となく似ている気がするけれど、流石にそれはあり得ないでしょうし……



「この度高音様がお連れになったお方は、かのスカーレット帝国の建国に携わり大魔帝の側近として建国から長きに渡って国を支え続けた他、内政や農業や工業、果ては文学から外交まで、個人としてだけでなく国家としてもありとあらゆる事業を展開し、学者によってはスカーレット帝国の実権を握っているのは彼女であると言わせるほどの女傑。その名も、フレンダ・スカーレット様です」



 完全に予想以上の人物の名を挙げられて思わずフレンダさんの方に顔を向けると、美しすぎるドヤ顔を浮かべる彼女と目があった。

 流石はローズちゃんの妹さん、ただのドヤ顔でも光輝いて見えるわ。



「あのー。それで、俺達はこの後どうなるのでしょうか?」

「そうですね……本来なら国家反逆罪で即処刑とするところですが………」

「なんですって!?」

「ほう。この私を処刑するつもりですか」

「オホホホ。面白くなってきましたわ」

「……逆に返り討ちにあってしまいそうですし、大変困りました」

「は、ははは。本当に困っちゃいますよねー」

「元はと言えば誰のせいだと!!」

「落ち着いてください姫様」

「コホン、申し訳ありません。いささか不条理な出来事に心を乱してしまいました」

「い、いえ。どうかお気になさらず」



 ヒルデさんに宥められたお姫様と風舞くんがそんなやり取りをしていたその時だった。



「むぅ。こんな朝早くから何の騒ぎじゃ? 妾は昨晩遅くまでダンジョンに潜っておったからまだ眠いんじゃが……」



 私が開けっ放しにしていたドアからローズちゃんが自分の目を擦りながら入ってくる。

 パジャマ姿のローズちゃんはまだまだ眠たい時間らしい。

 しかし、そんなローズちゃんの眠気は一人の女性の言葉で全て吹っ飛ぶ事となった。



「お姉様…」

「お姉様じゃと? 妾の妹がここにいるはずが…………………………………………ぬあっ!?」

「あぁ、お姉様! お会いしとうございました!! お姉様!!」



 フレンダさんが驚愕の顔を浮かべるローズちゃんに全力で飛びかかる。

 ふふ、もう何ヶ月も顔を合わせていないんだものね。

 あぁ、なんて素敵な姉妹愛なのかしら。

 そう思いながら二人の感動の再会を頭の中で思い描いていたのに……



「お主の様な阿呆など妾は知らん!!」

「なっ!?」



 ローズちゃんがバタリとドアを締めてフレンダさんを拒絶し、空中で硬直してしまったフレンダさんはそのままドアにぶつかってズルズルと崩れ落ちてしまった。

 そんなフレンダさんに風舞くんが声をかける。



「えぇっと。大丈夫ですか?」

「……おいそこの小娘。確かセレスティーナと言いましたか?」

「はい。まさかフレンダ様に私の名を覚えていただいているとは思いもしませんでしたが……何の御用でしょう?」

「もう生きている意味を失いました。煮るなり焼くなり切り刻むなり好きにしてください。願わくば苦しまずに死ねる方法で………」

「ちょ、ちょっとフレンダさん! まだ諦めるのは早っ」

「フーマ。その子の事は頼みました。手のかかる子ではありますが、胸以外は私の全てを引き継いだ優しい子です。どうか幸せな人生を送らせてあげてください。それでは……」

「ちょ、ちょっと待ってください! すみません殿下! どの様な罰でも受けますので、まずは事情の説明をさせてください! それとエルセーヌ! そこのすっとこどっこい吸血鬼を止めろぉぉぉ!!」

「オホホホ。承知いたしましたわ」



 そうして自分の首筋に赤いナイフを当てようとするフレンダさんをエルセーヌがオホホと笑いながら止め始め、調度品や家具がバタバタ倒れるのを見て風舞くんは嘆き声をあげる。

 その光景を見ているとなんだか急に風舞くんが帰って来たことの実感が湧いてきて、私はムンクの叫びみたいになっている風舞くんの顔を見ながらこう言った。



「お帰りなさい風舞くん! 風舞くんの帰りを心待ちにしていたわ!!」

「なんでこの忙しいタイミングでそれを言い出したのか分かんないけど、ただいま!!」



 ふふ、風舞くんったらそんなに大慌てで私に返事を返しちゃって……

 あぁ、愛される女は嬉しすぎるわ!!

次回25日予定です

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― 新着の感想 ―
[一言] >この度高音様がお連れになったお方は、かのスカーレット帝国の建国に携わり大魔帝の側近として建国から長きに渡って国を支え続けた他、内政や農業や工業、果ては文学から外交まで、個人としてだけでなく…
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