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[お前]は[異世界]で[命]を[守る]。[其れ]が[お前]の――  作者: 土野狐 ウナム
[お前]は[荒廃した大地]で[命]を[紡ぐ]。[其れ]が[お前]の――
2/32

000-一日目

[お前]は[目を開く]と[異世界]に[立っていた]。

[お前]は[何]も[思い出]せないことに[気が付いた]。

[お前]は[革袋]を[1個][装備]していることに[気が付いた]。

―――

《収納/革袋》

【紐で腰や肩などに巻き付けて装着する革製の袋。それなりの道具が入る】

―――

[目の前]には[荒廃した大地]が[広がっている]。

その[荒れ果てた][景色]を[見る者]は[自ず]と[寂しさ]を[覚える]だろう。

―――

[正面]は[荒廃した大地]が[広がっている]。

[右側]を[見る]と[町]が[見える]。[左側]を[見る]と[谷]が[見える]。

[上]を[見る]と[大空]が[見える]。[下]を[見る]と[大地]が[見える]。

[後ろ]に[振り返る]と[変わらない][荒廃した大地]が[広がっている]。

―――

[太陽]を見る限り、[最初]は[北]を[向いていた]ようだ。

―――

[正面]は[北]。

[後ろ]は[南]。

[右側]は[東]。

[左側]は[西]。

―――

このように[考えられる]。

[今]から[どうする]のか[選択]する[必要]が[有る]ようだ。

―――

[選択]

[■■■■][北に進む][■■■■]

[西に進む][探索する][東に進む]

[野営する][南に進む][休憩する]


[下に進む][思考する][上に進む]

―――

[お前]は[上に進む]ことにした。

―――

[お前]は[跳躍]する。

[お前]は[飛べない]!

―――

[お前]は[跳躍Lv01]を[獲得]した。

―――

[お前]は[無駄]な[行動]をした。

いや……[経験]を[積んだ]のだから[無駄]ではない。

しかし[何]とも[空しい]ことをしているのだ。

―――

[選択]

[■■■■][北に進む][■■■■]

[西に進む][探索する][東に進む]

[野営する][南に進む][休憩する]


[下に進む][思考する][上に進む]

―――

[お前]は[上に進む]ことにした。

―――

[お前]は[跳躍]する。

[お前]は[飛べない]!

―――

[お前]は[何故][同じ]ことをしているのだ?

[お前]は[無駄]に[時間]を[過ごした]。

―――

[選択]

[■■■■][北に進む][■■■■]

[西に進む][探索する][東に進む]

[野営する][南に進む][休憩する]


[下に進む][思考する][上に進む]

―――

[お前]は[東に進む]ことにした。

―――

[町]が[存在]するのであれば[人]も[存在]する

[人]は[徒党]を組んで[生活]をしているのだから[お前]の[判断]は[人間]として[正しい]。

[歩こう]としたとき、[足元]に[何か][落ちている]ことに[気が付いた]。

―――

[足元]には[本]が[存在]していた。

[本]を[見つけた][お前]は[本]をどうするのか。

[拾う]のも[無視する]のも[お前][次第]だ。

[選択]は[お前]に[委ねられている]。

―――

[選択]

[本を拾う]

[本を無視する]

[本を踏みつける]

[本を燃やす]

[本を蹴っ飛ばす]

[本を埋める]

[本を食べる]

[本を破る]

―――

[お前]は[本を燃やす]ことにした。

―――

[お前]は[燃やす][道具]を[持っていない]。

[何故][お前]は[燃やす][道具]を[持っていない]というのに[本]を[燃やす]ことにしたのだ?

[常人]では[理解]に[苦しむ][行為]であろう。

―――

[選択]

[本を拾う]

[本を無視する]

[本を踏みつける]

[本を蹴っ飛ばす]

[本を埋める]

[本を食べる]

[本を破る]

―――

[お前]は[本を拾う]ことにした。

―――

[本]の[表紙]を見れば[異世界案内本Ver1.0]と[書かれている]。

[此処]が[異世界]であるというのに、その[文字]は[お前]が知る[文字]であった。

だが[お前]は[本]を[読む]ことが[出来る]ことには[変わりない]。

―――

[選択]

[本を開く]

[本を開かない]

[本を捨てる]

[本を破る]

[本を食べる]

―――

[お前]は[本を食べる]ことにした。

―――

[お前]は[本]を[口]にする。

―――

ハムハム。

―――

[それ]は[圧倒的]な[紙]!

[食料]ではないことは[確実]だ!

―――

[お前]は[本を食べる]ことを[止めた]。

―――

[選択]

[本を開く]

[本を開かない]

[本を捨てる]

[本を破る]

―――

[お前]は[本を開く]ことにした。

―――

[本]はこう記されていた。

『[お前]は[異世界]の[中]にいると[気付いた]だろう。

 [此処]で[お前]は[生きなければ]ならないのだ。


 [お前]が[死]を[迎える]とき、それ[限り]だ。

 [お前]の[死]によって[全て]の[時]が[巻き戻る]。

 [お前]の[記憶]も[肉体]も、[生まれ落ちる]ときまで[時]が[巻き戻る]のだ。


 [それ]では[死]を[繰り返す]だけになってしまう。

 [私]は[それ]が[耐えられない]。


 しかし[お前]が[死んだ]とき、[残せる][モノ]が[三つ]ある。

 [お前]は[死んだ]とき、[それまで]に[手に入れた][所有物]を[その場]に[落とす]。

 [お前]は[死んだ]とき、[命]から[溢れた][魂魄]を[残す]。

 [お前]は[死んだ]とき、[それ]までの[経験]を[覚えている]。


 そして[お前]は[新たな][命]を[宿し]、[生まれ落ちる]のだ。

 [手に入れた][所有物]は、その[場所]に[辿り着いた]ときに[回収][出来る]。

 [新たな][命]は[魂魄]の[力]を[受けて]、[強い][肉体]と[意志]を[齎す]。

 [覚えた][経験]は[生き延びる][(すべ)]として[手助け]してくれる。


 だから[お前]は[お前]の[運命]を[選択]しなければらない。

 その[選択]は[お前]の[意志]で[決めなければ]ならない。


 [お前]は[生き続ける]のか[死に続ける]のか。

 [お前]は[英雄]に[成り上がろう]とするのか、[凡人]に[成り下がろう]とするのか。

 [お前]は[人間]であるべきなのか、[人外]であるべきなのか。


 [お前]が[選択]を[続ける]ことで[私]に[出会う]こともあるかもしれない。

 [その時]は[私]は[お前]を[歓迎]しよう。


 この[本]は[お前]と[共]にある。

 このことを[死]によって[忘却]したとき、この[事実]を[思い出]せるように。


 この[本]に[記した]、[私]が[分かる]ことを[お前]は[お前]の[意思]で[見て]、[知る]ことが[出来る]。

 [お前]が[選択]した[運命]は[見る]のか[見ない]のか。どうするのかは[お前][次第]だ。


 [最初]は[一日]を[生き延び]られれば[良い]。

 [二回目]は[二日]も[生き延び]られれば[良い]。

 [繰り返される][死]の中で[一日]でも[多く][生き延び]れば……。

 [お前]は[お前]を[取り戻す]のではないだろうか?』

―――

[お前]は[本]を[捲った]。

[本]には[目次]として[幾つ]か[記されている]。

―――

[お前]は[何者]なのか?

[私]は[何者]なのか?

[死]とは[何]なのか?

[命]とは[何]なのか?

[魂魄]とは[何]なのか?

[魂魄]の[入手][手段]。

[種族]とは[何]なのか?

[性別]とは[何]なのか?

[職業]とは[何]なのか?

[寿命]とは[何]なのか?

[カルマ]とは[何]なのか?

[レベル]とは[何]なのか?

[STR]とは[何]なのか?

[VIT]とは[何]なのか?

[MAG]とは[何]なのか?

[MND]とは[何]なのか?

[DEX]とは[何]なのか?

[AGI]とは[何]なのか?

[生命力/HP]とは[何]なのか?

[精神力/MP]とは[何]なのか?

[持久力/SP]とは[何]なのか?

[EXP]とは[何]なのか?

[魔物]とは[何]なのか?

[戦闘]とは[何]なのか?

―――

[選択]

[未読を全て読む]

[既読も全て読む]

[読まずに閉じる]

―――

[お前]は[読まずに閉じる]ことにした。

―――

[お前]は[本]を閉じて[考える]。

[お前]は[異世界]を[知らない]。

[お前]はそれで[良い]のか?

―――

[お前]は[知らない]ままでは[不安]になった。

[お前]はもう[一度][本を開く]ことにした。

―――

[選択]

[未読を全て読む]

[既読も全て読む]

[読まずに閉じる]

―――

[お前]は[既読も全て読む]ことにした。

―――

[お前]は[本]を[一度]も[読んでいない]ではないか。

[お前]は[大人しく][未読を全て読む]ことにする。

―――

[お前]は[何者]なのか?

『[私]は[お前]をよく[知っている]。しかし[私]は[お前]を[語る]ことは[出来ない]。

 [私]では[お前]を[こうする]ことしか[出来なかった]。だから[お前]は[異世界]に[居る]のだ』

―――

[私]は[何者]なのか?

『[私]は[お前]をよく[知っている][者]だ。しかし[お前]に[私]の[全て]を[語る]ことは[出来ない]。

 [語れる]ことは[私]もまた、[お前]と[同じ]ような[存在]であることだけである。

 そしてこの[本]に[記せる]ものだけしか[語る]ことが[出来ない]。

 もし[お前]が[死]を[迎え]てしまったとき、[語られる]ことは[増える]だろう』

―――

[死]とは[何]なのか?

『[死んで]しまえば[命]を[失う]。

 そして[時]は[巻き戻り]、[再度][お前]はこの[異世界]に[生まれ落ちる]。

 [そこ]に[救い]は[存在]せず[希望]も[無い]。[絶望]しかないからこそ[足掻く]のだ。

 それでも[私]は[お前]が[足掻き続ける]ことを[希う]』

―――

[命]とは[何]なのか?

『[お前]が[守り抜かねば]ならないものだ。

 [お前]と[命]は[一心同体]。[付かず離れず]、[お前]と[共]にある。

 [お前]に[命]が[有る]ように[私]も[命]が[有る]。

 [故]に[私]は[お前]をよく[知っている]のだ』

―――

[魂魄]とは[何]なのか?

『[魂魄]とは[死]によって[発生]する[命]の[残留]。

 この[魂魄]の[消費]すれば[お前]はより、[強き][肉体]と[意志]を[持って][生まれ落ちる]ことが[出来る]。

 [強き][肉体]で[更に][生き延び]、この[異世界]を[知り]、そして[最後]に[お前]は[思い出]すだろう。

 これは[推測]にしか[過ぎない]。[少なく]とも[私]は[お前]が[思い出]すことを[願っている]』

―――

[魂魄]の[入手][手段]。

『[大きく][三つ]の[手段]がある。


 [一つ目]は[お前]が[死]を[迎えた]ときだろう。

 その[お前]の[レベル]の[数]だけ[増える]のだ。

 [お前]の[意志]の[強さ]は[レベル]の[上限]に[影響]する。

 だからこそ[意志]だけは[強く][持つ]と[良い]だろう。


 [二つ目]は[強敵]を[殺した]とき、その[強敵]も[魂魄]を[落とす]であろう。

 [強敵]は[何]の[為]に[存在]するのか[私]は[推測]しか[出来ない]。

 [神]の[悪戯]か? [運命]の[導き]か? [異世界]の[影響]か?

 [何れ]にせよ[お前]は[強敵]から[魂魄]を[奪う]ことが[出来る]ことを[覚えて]いて[欲しい]。


 [最後]は[寿命]である。

 [生まれ落ちて]から[生き延び]れば[生き延び]るほど、その[命]は[成熟]する。

 [成熟]した[命]は[死]を[迎えた]ときに[濃密]な[魂魄]として[残る]のだ。

 [レベル]が[1]で[一日]しか[生きていない]のであれば[得られない]。だが[十日]では[一つ][位]は[手に入る]かもしれない。

 [無駄]に生き延びるのも、[一つ]の[選択]なのだ』

―――

[種族]とは[何]なのか?

『[お前]は[生まれ落ちる]とき、[何か]の[種族]として[生まれ落ちる]ことが[出来る]。

 だが[最初]は[選択][出来る][種族]は[少ない]。[様々]な[経験]と[発見]によって[知らなければ]ならないのだ。


 この[異世界]に[存在]する[人間]を[基本]として[獣人][魔人][竜人]といった[様々]な[種族]がある。

 また[ゴブリン]や[オーガ]と言った[邪悪]とされる[種族]として[生まれ落ちる]こともあるだろう。


 [種族]によって[肉体]の[限界]が[劇的]に[変化]する。

 [人間]ならば[頑張れ]ば[200][程度]まで[上げられる]かもしれない。[逆]に[ゴブリン]では[80][程度]が[限界]かもしれない。


 [種族]によって[特徴]も[違ってくる]。

 [レベルアップ]が[早い]。[嗅覚]に[優れる]。[身軽い]。[毒]に[強い]。[多腕]。[尻尾]が[有る]。[虚弱体質]。

 [目]に[見えて][分かる][特徴]から[目]に[見えない][特徴]が[有る]のだ。


 [お前]が[何]を[選択]するのも[自由]であろう。しかし[種族]を[変える]には[魂魄]を[消費]しなければならない。

 [強靭]で[長寿]の[種族]であれば、それだけ[魂魄]の[消費]する。

 だが[お前]は[人間]だけは[魂魄]を[消費]しないようだ。


 また[人生]を[大きく][変転]させる[切欠]によって[種族]が[変わる]こともある』

―――

[性別]とは[何]なのか?

『[お前]は[生まれ落ちる]とき、[種族]と[共]に[性別]を[決める]。

 [男性]であれば[STR][VIT][AGI]が[高く]なる[傾向]にある。

 [女性]であれば[MAG][MND][DEX]が[高く]なる[傾向]にある。


 [女性]は[様々]な[境遇]があるだろう。

 [人型]の[敵]に[負け]れば[強姦]されることもある。

 [金]が[無く]て[娼婦]として[肉体]を[売らなければ]ならないときもある。

 また[商人]に[奴隷]として[捕縛]されることもあるだろう。


 だが[女性]でしか[出来ない]こともある。

 [男性]では[聖女][巫女][首魁][娼婦]と言った[特殊]な[職業]になることは出来ない。

 また[一部]の[種族]では[女性]が[異常]なまでに[強靭]である。[ゴブリン][アマゾネス][ドラゴン][ノフォス][デュラハン]等が[挙がる]だろう。


 そして[最後]に[女性]の方が[魂魄]を[多く][残す]のだ』

―――

[職業]とは[何]なのか?

『[職業]は[お前]が[レベルアップ]したときの[肉体]の[成長]を[決める]ものである。

 だが[最初]は[選択][出来る][職業]は[少ない]。[様々]な[経験]によって[知らなければ]ならないのだ。


 [職業]には[得手]と[不得手]が[存在]する。

 [戦士]は[STR]と[VIT]が[上がりやすい]が[MAG]と[MND]が[上がりにくい]。

 [魔術師]は[STR]と[VIT]が[上がりにくい]が[MAG]と[MND]が[上がりやすい]。

 このように[成長]の[仕方]が[違う]故に[戦闘]も[変わってくる]であろう。


 しかし[職業]を[選択]するには[魂魄]を[消費]しなければならない。

 [成長]が[良い]ものや[絶対数]が[少ない]ものならば、それだけ[魂魄]を[消費]する。

 だが[お前]は[無職]だけは[魂魄]を[消費]しないようだ。


 また[人生]を[大きく][変転]させる[切欠]によって[職業]が[変わる]こともある』

―――

[寿命]とは[何]なのか?

『[お前]は[命]を[持っている]。

 [勿論]だが[日]を[跨げ]ば[寿命]が[増え]、そして[寿命]を[満たした]とき[死神]が[迎え]に[来る]だろう。


 この[寿命]が[存在]する[限り]、[思い出]す[為]の[時]は[限られている]。

 それまでに[思い出]さなければならない。


 もし[お前]に[遣り残した]ことがないのであれば、[自殺]して[次のお前]に[託す]のも[選択]の一つだ。

 [他]に[人間][以外]の[種族]で[生まれ落ちる]ならば……[寿命]を[短く]したり、[長く]することも[出来る]はずだ。

 そう――[獣人]や[竜人]。[悪魔]や[天使]という[存在]だ。


 そして[健康]に[悪い][行動]は[寿命]の[限界]を[減らす]ことになる。

 [傷]を[負って][重傷]になることや、[毒]や[病]を[患う]と[寿命]の[限界]が[減って]しまう。

 [早急]に[治し]、[寿命]を[限界]を[減らさない]ように[心掛けなければ]ならない』

―――

[カルマ]とは[何]なのか?

『[カルマ]とは[お前]がどれだけ[罪深い]かを[表している]。

 [カルマ]の[上限]は[決まって]おり[善行]をすれば[減り]、[悪行]をすれば[増える]。

 それは[人類]にとっての[善行]か[悪行]かである。


 [善行]や[悪行]は、[今後]の[お前]の[行動]に[大きく][影響]するだろう。

 しかし[カルマ][自体]が[お前]に[影響]を[与える]ことは[無い]。


 だが[カルマ]の[量]で[種族]や[職業]に[新たな][選択]が[生まれる][可能性]もある。

 そう――[天使][悪魔]、[聖職者][盗賊]だ』

―――

[レベル]とは[何]なのか?

『[レベル]とは[お前]の[強さ]を[表す][数字]である。

 [レベル]は[様々]な[経験]をすることで[溜まる][EXP]によって[上昇]する。

 [EXP]が[一定の値]まで[上がる]と[お前]は[レベルアップ]し、[著しく][成長]するだろう。

 [レベル]には[上限]が[存在]するが[お前]の[意志]が[強ければ][上限]は[高く]なる』

―――

[STR]とは[何]なのか?

『[お前]の[筋力]を[示している]。

 [単純]に[お前]が[攻撃]する際に[使用]される[力]であり、[様々]な[物]を[持ち運ぶ]ための[上限]である。

 [物理]で[幻想]を[再現]する[武技]の[威力]に[反映]される。[高く]て[損]することなど、[殆ど無い]であろう』

―――

[VIT]とは[何]なのか?

『[お前]の[耐久力]を[示している]。

 [敵]の[攻撃]に[対して]の[ダメージ]の[軽減]に[役立ち]、また[走る]ことでの[持久力/SP]にも[関わってくる]だろう。

 [若干]だが[猛毒]や[出血]等の[肉体]に[対する][状態異常]の[耐性]や[快復]にも[影響]する。

 また[生命力/HP]に[大きく][影響]している』

―――

[MAG]とは[何]なのか?

『[お前]の内に[秘める][幻想]の[力]を[示している]。

 その[幻想]の力を[魔術]として扱い、[敵]を[攻撃]することにも、[生活]を[役立てたり]することが[出来る]。

 [但し][魔術]を[知らなければ]、[使う]ことも[許されない]。なんとも[非情]で[異世界]らしい[力]である』

―――

[MND]とは[何]なのか?

『[お前]が[幻想]の[力]に[抵抗]する[精神力]を[示している]。

 [決断力]や[判断力]に[影響]し、[様々]な[面]で[役に立つ]だろう。

 [若干]だが[混乱]や[恐慌]等の[精神]に[対する][状態異常]の[耐性]や[快復]にも[影響]する。

 どうにもならない[場合]は、[全く][無駄]な[数値]である』

―――

[DEX]とは[何]なのか?

『[お前]がどれだけ[器用]なのかを[示している]。

 [攻撃]を[命中]させるとき、[細かな][作業]をするときに[必要]になるだろう』

―――

[AGI]とは[何]なのか?

『[お前]がどれだけ[素早く][動ける]のかを[示している]。

 [攻撃]を[回避]するとき、そして[逃げ出す]ときに[必要]となるだろう。

 また[早ければ][戦闘]で[先]に[行動]することが[出来る]が、[遅ければ][行動]が[遅れる]だろう。

 また[敵]と[圧倒的]に[差]が[開いている]と何も[行動][出来ない]ときがある』

―――

[生命力/HP]とは[何]なのか?

『[お前]の[生命力/HP]そのものだ。

 この[数値]が[少なく]なれば[命]の[危機]に[瀕している]と[言え]よう。

 また[寿命]が[近づけ]ば[徐々]に[最大値]が減り、やがて[最大値]すらも[0]になり[寿命]を[迎え]て[死]となる。

 [命]に最も[関わる][数値]故に、[常]に[気にしておく]べきだろう。

 この[数値]は[VIT]に[大きく][依存]している』

―――

[精神力/MP]とは[何]なのか?

『[お前]がもし[魔術]を[知っていた]ときに[消費]される[精神力/MP]だ。

 その[数値]が[0]になるまで[お前]は[魔術]を[使う]ことが[出来る]。

 この[数値]は[MND]に[大きく][依存]している』

―――

[[持久力/SP]とは[何]なのか?

『[お前]が[肉体]を[用いて][武技]を[行使]したときに[消費]される[持久力/SP]だ。

 [0]になるまで[お前]は[全力]で[走る]ことが[出来る]。また[戦闘]でも[武技]を[使う]ことが[出来る]。

 この[数値]は[VIT]に[大きく][依存]している』

―――

[EXP]とは[何]なのか?

『[お前]が[様々]な[経験]をすることで[溜まる]、[一種]の[通過点]。

 [一定]の[数値]を[超える]ことで[レベル]が[上昇]し、[飛躍的]に[能力]が[向上]する。

 この[数値]を[溜める]ことが[生き延びる][鍵]であろう』

―――

[魔物]とは[何]なのか?

『[魔物]とは[異世界]に[存在]する[生物]。

 [異世界]の[空気中]に漂う[魔素]によって[変質]し[強大]な[力]を[得た][生物]。[基本的]には[人類]とは[敵対]している。

 [魔素]で[変質]しなかった[生物]は[魔物]ではなく[動植物]として[考えられている]。

 [人間]や[獣人]、[妖精]と言った[知的生命体]も[魔物]には[含まれていない]為に[安心]するべきところだ。


 [敵対]していない[魔物]も[存在]する。

 [スノウガール]や[ノフォス]に[分類]する[魔物]が[良い][例]だろうか。

 そういった[魔物]は[最低限]の[知恵]を[持ち]、[此方][側]から[攻撃]しなければ[敵対]はしない。だが[攻撃]すれば[襲い掛かる]だろう。


 また[魔素]に[適応]する[為]の[実験]によって[生まれた][魔人]は[魔物]の[特徴]を[持つ]が[魔物]ではない。

 [魔人]は[人類]の[立場]であり[攻撃]すれば[加害者]として[非難]を[浴びる]だろう』

―――

[戦闘]とは[何]なのか?

『[お前]が[生き延びる]には[敵]と[戦わなければ]ならないときが[やってくる]。

 [お前]の[肉体]と[経験]が[モノ]を[言う]ことになる。


 [お前]の[レベル]が[高く][肉体]が[強靭]であれば、[敵]に[遅れを取る]ことは[無い]だろう。

 [お前]が[経験]を[積んでいれば]、[不測]の[事態]にも[対応][出来る]だろう。


 どんな[手段]を[取る]のかは[お前][次第]だ。

 [気に食わない][敵]であれば[力]で[捻じ伏せ]、[殺す]ことがあるだろう。

 [無駄]な[戦闘]を[避ける]為に[言葉]で[説得]し[交渉]するのも[良い]だろう。

 [勝てない]と[感じた]場合、[逃げる]ことも[考え]なければならないだろう。


 だが……[お前]にそれが[出来る]のであれば[敵]も[同じ]ことが[出来る]というわけだ。


 [自身]の[力]で[お前]を[叩きのめす]ことがあるだろう。

 [言葉]で[お前]と[交渉]し、[取引]を[行う]ことがあるだろう。

 [お前]に[勝てない]と思ったとき、[逃げる]こともあるだろう。


 もし[敵]が[食える]のであれば[食事]を行っても[良い]。

 [敵]が[装備]を[身に付けている]のであれば、[迷わず][剥ぎ取る]ことも[必要]だ。

 [敵]が[異性]であれば……[生け捕り]にして[欲を満たす]のも[良い]だろう。


 [戦闘]は[非情]だ。どうするのかは[お前][次第]なのだ』

―――

[お前]は[本]の[最後]まで[読んだ]。

―――

[お前]は[本]を[閉じよう]とした。

すると[最後の頁]に[小さく][何か]が[書き記されている]ことに[気が付いた]。

―――

『この[異世界]に[夢]も[希望]もない。

 それでも[荒廃]した[異世界]の[中]で[お前]は[生きなければ]ならない。


 [生きて]こそ、[生き抜いて]こそ。[本当]の[お前]が[見つかる][筈]だ』

―――

[本]は[此処]で[終わっていた]。

―――

[お前]は[文字Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[記録Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[解読Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[読書Lv01]を[獲得]した。

―――

[お前]は[閉じた][本]を[革袋]に[入れた]。

―――

[選択]

[■■■■][北に進む][■■■■]

[西に進む][探索する][東に進む]

[野営する][南に進む][休憩する]


[下に進む][思考する][上に進む]

―――

[お前]は[東に進む]ことにした。

―――

[本]を[拾った][お前]はこれから[町]の[見える][東]に[向かう]。

[意外]と[距離]は[遠く][慣れぬ土地]では[一日]で[辿り着けない]かもしれない。

[慣れぬ旅]による[悪路]は、それだけ[お前]を[苦しめる]ことになる。

―――

それでも[お前]は[東]に向かって[歩み][始める]。

[足]に[肉刺]が[出来る]のではないか、と[思う]までに[悪路]である。

だが[お前]は[荒廃した大地]を[抜ける]為に[歩み]を[止めない]。

―――

[お前]は[健脚Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[歩行Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[3]の[EXP]を[獲得]した。

[お前]は[空腹]の[状態]になった。

―――

[お前]が[歩いている]と、やがて[日]が[暮れてきた]。

[一日]では[町]に[辿り着けなかった]。

―――

[選択]

[■■■■][北に進む][■■■■]

[西に進む][探索する][東に進む]

[野営する][南に進む][休憩する]


[下に進む][思考する][上に進む]

―――

[お前]は[思考する]ことにした。

―――

[疲弊]した[頭]で[考える]。

このまま[歩く][選択]も[お前][次第]だろう。しかし[夜]の[活動]は[何処]であろうと[危険]。

[下手]に[活動]するよりも[休める][場所]を[作った][方]が[良い]に[決まっている]。

―――

[野営]を[行う]ことで[食事]や[暖を取る]ことが[出来る]だろう。

[お前]に[対して][害]を及ぼす[魔物]から[身を守る][為]の[対策]が[出来る]。

また[野営]では[寝床]を[作っておく]ことで[寝る]ことも[出来る]。

[お前]は[日が暮れる][中]で[考える]。

―――

[選択]

[■■■■][北に進む][■■■■]

[西に進む][探索する][東に進む]

[野営する][南に進む][休憩する]


[下に進む][思考する][上に進む]

―――

[お前]は[野営する]ことにした。

―――

[選択]

[外敵対策を行う]

[寝床を作る]

[竈を作る]

[火を起こす]

[食事を行う]

[寝る]

[野営を止める]

―――

[お前]は[火を起こす]ことにした。

―――

[夜]が[近づいている]ことで[気温]が[下がって来ている]。

[お前]の[体感]では[春]の[四月][位]だろうか。

[暖]を[取らなければ][寒冷]によって[体力]を[奪われる]だろう。

[お前]はそんなことを[考え]ながら[火を起こす]ことに[決めた]。

―――

[お前]は[感覚Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[発見Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[目利Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[判断Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[直感Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[6]の[EXP]を[獲得]した。

―――

[お前]は[木の枝]を[集めた]。しかし[火を起こす][道具]を[持っていない]。

[必死]に[お前]は[火を起こす]為に[試行錯誤]したが[火を起こす]ことは[出来なかった]。

―――

[お前]は[必死]に[木の枝]を[集めた]が[火を起こす]ことは[出来なかった]。

[お前]の[必死]な[努力]は[報われなかった]。それはとても[悲しい]ことだ。

[異世界]だからといって[甘い]わけが[無い]。

―――

そんな[都合]の[良い][異世界]は[心]の[貧しい][人間]が[作り出した][妄想]の[産物]。

[お前]に[突き付ける]ような[非情]で[理不尽]な[現実]が[襲い掛かった]……[気がした]。

―――

[お前]が[時間]を[浪費]している間に[夜の帳]が[降りた]。

[火を起こす]ことで[暖を取る]ことが[出来なかった][お前]はこれからどうするのか[考える]。

[夜]になったことで[寒く]なってきているようだ。

―――

[選択]

[外敵対策を行う]

[寝床を作る]

[竈を作る]

[火を起こす]

[食事を行う]

[寝る]

[野営を止める]

―――

[お前]は[寝床を作る]ことにした。

―――

だが[寝床]となるものを[持っていない]。

それでも[作る]ことが[出来る]かもしれない。

だからこそ[お前]は[挑戦]する!

―――

[お前]は[3]の[EXP]を[獲得]した。

―――

[お前]は[寝床]をどう[作ればいい]のか分からず、[作る]ことは[出来なかった]。

[寝床]となるものを[持っていない]というのに、どうやって[作ろう]としていたのだろう。

[腹]が[減ってきた]ことで[食料]も[必要]だと[お前]は[感じた]。

―――

[選択]

[外敵対策を行う]

[寝床を作る]

[竈を作る]

[火を起こす]

[食事を行う]

[寝る]

[野営を止める]

―――

[お前]は[食事を行う]ことにした。

―――

だが[お前]は[食料]を[持っていない]。

[食料]を[探す][必要]がある。

―――

[選択]

[食べない]

[食料を探す]

―――

[お前]は[食料を探す]ことにした。

―――

[荒廃]した[大地]に[食べられる][草]でもあるのだろうか?

[お前]は[必死]に[食料]を[探す]。

―――

[お前]は[細長い草]を[1個][獲得]した。

[お前]の[発見Lv01]は[発見Lv02]に[上昇]した。

[お前]は[2]の[EXP]を[獲得]した。

―――

《植物/細長い草》

【細長い植物。何の草なのか分からない】

―――

[お前]は[食料]になりそうな[草]を[手に入れた]。

[食べられる]のか。それは[分からない]。

―――

[選択]

[細長い草を食べる]

[食べない]

[食料を探す]

―――

[お前]は[細長い草を食べる]ことにした。

―――

[お前]は[細長い草]が[食べられる]のか[分からない]。

[お前]は[本当]に[細長い草を食べる]と言うのか?

―――

[選択]

[細長い草を食べる]

[食べない]

[食料を探す]

―――

[お前]は[細長い草を食べる]ことにした。

―――

[お前]は[調理器具]を持たない。

ならばそのまま[ムシャムシャ]と[食べる]しかない。

―――

[空腹]の[お前]は[食が進む]!

―――

ムシャムシャ、ゴックン。

―――

[お前]は[細長い草]を[未調理]で[食べた]。

―――

[お前]は[食事Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[腐食Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[悪食Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[消化Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[病魔耐性Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[薬毒耐性Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[4]の[EXP]を[獲得]した。

[お前]は[不調]の[状態]になった。

―――

[お前]は[レベルアップ]した。

[STR]が[1]ほど[上昇]した。

[VIT]が[1]ほど[上昇]した。

[MAG]が[1]ほど[上昇]した。

[MND]が[1]ほど[上昇]した。

[DEX]が[1]ほど[上昇]した。

[AGI]が[1]ほど[上昇]した。

[HP]が[12]ほど[上昇]した。

[MP]が[7]ほど[上昇]した。

[SP]が[11]ほど[上昇]した。

―――

[お前]は[食料]を[食べて]から[数分後]に[嘔吐]や[眠気]が[襲ってきた]。

[気分]の[悪さ]に[お前]は[嘔吐]した。

―――

[お前]は[嘔吐耐性Lv01]を[獲得]した。

[お前]は[睡眠耐性Lv01]を[獲得]した。

[お前]の[空腹]の[状態]が[悪化]した。

―――

[細長い草]は[何かの毒]を[持ち]、[腐っている]のかもしれない。

[吐いてしまった][お前]は[余計]に[腹]が[減ってきた]。

―――

[選択]

[食べない]

[食料を探す]

―――

[お前]は[食べない]ことにした。

―――

[お前]の[孤独]な[食事]の[時間]は[終わった]。

[お前]は[空腹を満たす]ことが[出来なかった]。

―――

[お前]は[嘔吐]したことで[余計]に[空腹]になった。

[食べない][方]が[良かった]。そう[お前]は[思った]。

―――

[食料]を[探した]り、[腹痛]に[耐えている][完全]に[真夜中]になった。

[月明かり]が[お前]を[照らす]。

[不用意]に[活動]すれば[危険]な[時間]だ。

―――

[選択]

[外敵対策を行う]

[寝床を作る]

[竈を作る]

[火を起こす]

[食事を行う]

[寝る]

[活動する]

―――

[お前]は[寝る]ことにした。

―――

[お前]は[安全]に[寝る][対策]を[取っていない]。

それに[寝床]も[用意]していない[状態]だ。

そのまま[寝る]とすれば、[寒冷]に[体]を[晒し]、[体調]が[悪くなる]だろう。

―――

[選択]

[外敵対策を行う]

[それでも寝る]

[それでは寝ない]

―――

[お前]は[それでも寝る]ことにした。

―――

[異世界]の[夜]を[何]も[対策]せずに[一人]で[寝る]とは[狂気の沙汰]。

[お前]は[我慢]して[寝る]と[言う]のか?

[お前]は[自殺]の[志願者]とでも[言う]のか?

―――

[選択]

[それでも寝る]

[それでは寝ない]

[自殺する]

―――

[お前]は[それでも寝る]ことにした。

―――

[お前]は[月明かり]に[照らされる]中、[不安]になりながらも[寝る]ことにした。

―――

ズーズー、ムニャムニャ

―――

[お前]は[慣れない][旅]で[疲れきった]のか[寝る]ことが[出来た]。

―――

[寝床]を[満足]に[作れなかった]ことで[眠り]が[浅い]。

[空腹]を[満足]に[満たせなかった]ことで[眠り]が[阻害]される。

[夜中]は[寒い]。[暖]を[取っていれば]それなりに[防げた]だろう。

―――

[お前]は[睡眠不足]の[状態]になった。

[お前]は[不調]の[状態]が[悪化]した。

[お前]の[不調]は[衰弱]に[変化]した。

―――

[お前]は[夜行性]の[何か]に[襲われる]ことなく[夜を過ごす]ことに[成功]した。

―――

[一日]が[終わった]。

―――

[お前]は[夢]を[見た]。

―――

『寂しい』

『寂しいよ』

[お前]はその[言葉]に[耳]を[傾け]――

―――

[お前]は[目]を[覚ます]。




[寿命]が[1][増加]した。




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