000-一日目
[お前]は[目を開く]と[異世界]に[立っていた]。
[お前]は[何]も[思い出]せないことに[気が付いた]。
[お前]は[革袋]を[1個][装備]していることに[気が付いた]。
―――
《収納/革袋》
【紐で腰や肩などに巻き付けて装着する革製の袋。それなりの道具が入る】
―――
[目の前]には[荒廃した大地]が[広がっている]。
その[荒れ果てた][景色]を[見る者]は[自ず]と[寂しさ]を[覚える]だろう。
―――
[正面]は[荒廃した大地]が[広がっている]。
[右側]を[見る]と[町]が[見える]。[左側]を[見る]と[谷]が[見える]。
[上]を[見る]と[大空]が[見える]。[下]を[見る]と[大地]が[見える]。
[後ろ]に[振り返る]と[変わらない][荒廃した大地]が[広がっている]。
―――
[太陽]を見る限り、[最初]は[北]を[向いていた]ようだ。
―――
[正面]は[北]。
[後ろ]は[南]。
[右側]は[東]。
[左側]は[西]。
―――
このように[考えられる]。
[今]から[どうする]のか[選択]する[必要]が[有る]ようだ。
―――
[選択]
[■■■■][北に進む][■■■■]
[西に進む][探索する][東に進む]
[野営する][南に進む][休憩する]
[下に進む][思考する][上に進む]
―――
[お前]は[上に進む]ことにした。
―――
[お前]は[跳躍]する。
[お前]は[飛べない]!
―――
[お前]は[跳躍Lv01]を[獲得]した。
―――
[お前]は[無駄]な[行動]をした。
いや……[経験]を[積んだ]のだから[無駄]ではない。
しかし[何]とも[空しい]ことをしているのだ。
―――
[選択]
[■■■■][北に進む][■■■■]
[西に進む][探索する][東に進む]
[野営する][南に進む][休憩する]
[下に進む][思考する][上に進む]
―――
[お前]は[上に進む]ことにした。
―――
[お前]は[跳躍]する。
[お前]は[飛べない]!
―――
[お前]は[何故][同じ]ことをしているのだ?
[お前]は[無駄]に[時間]を[過ごした]。
―――
[選択]
[■■■■][北に進む][■■■■]
[西に進む][探索する][東に進む]
[野営する][南に進む][休憩する]
[下に進む][思考する][上に進む]
―――
[お前]は[東に進む]ことにした。
―――
[町]が[存在]するのであれば[人]も[存在]する
[人]は[徒党]を組んで[生活]をしているのだから[お前]の[判断]は[人間]として[正しい]。
[歩こう]としたとき、[足元]に[何か][落ちている]ことに[気が付いた]。
―――
[足元]には[本]が[存在]していた。
[本]を[見つけた][お前]は[本]をどうするのか。
[拾う]のも[無視する]のも[お前][次第]だ。
[選択]は[お前]に[委ねられている]。
―――
[選択]
[本を拾う]
[本を無視する]
[本を踏みつける]
[本を燃やす]
[本を蹴っ飛ばす]
[本を埋める]
[本を食べる]
[本を破る]
―――
[お前]は[本を燃やす]ことにした。
―――
[お前]は[燃やす][道具]を[持っていない]。
[何故][お前]は[燃やす][道具]を[持っていない]というのに[本]を[燃やす]ことにしたのだ?
[常人]では[理解]に[苦しむ][行為]であろう。
―――
[選択]
[本を拾う]
[本を無視する]
[本を踏みつける]
[本を蹴っ飛ばす]
[本を埋める]
[本を食べる]
[本を破る]
―――
[お前]は[本を拾う]ことにした。
―――
[本]の[表紙]を見れば[異世界案内本Ver1.0]と[書かれている]。
[此処]が[異世界]であるというのに、その[文字]は[お前]が知る[文字]であった。
だが[お前]は[本]を[読む]ことが[出来る]ことには[変わりない]。
―――
[選択]
[本を開く]
[本を開かない]
[本を捨てる]
[本を破る]
[本を食べる]
―――
[お前]は[本を食べる]ことにした。
―――
[お前]は[本]を[口]にする。
―――
ハムハム。
―――
[それ]は[圧倒的]な[紙]!
[食料]ではないことは[確実]だ!
―――
[お前]は[本を食べる]ことを[止めた]。
―――
[選択]
[本を開く]
[本を開かない]
[本を捨てる]
[本を破る]
―――
[お前]は[本を開く]ことにした。
―――
[本]はこう記されていた。
『[お前]は[異世界]の[中]にいると[気付いた]だろう。
[此処]で[お前]は[生きなければ]ならないのだ。
[お前]が[死]を[迎える]とき、それ[限り]だ。
[お前]の[死]によって[全て]の[時]が[巻き戻る]。
[お前]の[記憶]も[肉体]も、[生まれ落ちる]ときまで[時]が[巻き戻る]のだ。
[それ]では[死]を[繰り返す]だけになってしまう。
[私]は[それ]が[耐えられない]。
しかし[お前]が[死んだ]とき、[残せる][モノ]が[三つ]ある。
[お前]は[死んだ]とき、[それまで]に[手に入れた][所有物]を[その場]に[落とす]。
[お前]は[死んだ]とき、[命]から[溢れた][魂魄]を[残す]。
[お前]は[死んだ]とき、[それ]までの[経験]を[覚えている]。
そして[お前]は[新たな][命]を[宿し]、[生まれ落ちる]のだ。
[手に入れた][所有物]は、その[場所]に[辿り着いた]ときに[回収][出来る]。
[新たな][命]は[魂魄]の[力]を[受けて]、[強い][肉体]と[意志]を[齎す]。
[覚えた][経験]は[生き延びる][術]として[手助け]してくれる。
だから[お前]は[お前]の[運命]を[選択]しなければらない。
その[選択]は[お前]の[意志]で[決めなければ]ならない。
[お前]は[生き続ける]のか[死に続ける]のか。
[お前]は[英雄]に[成り上がろう]とするのか、[凡人]に[成り下がろう]とするのか。
[お前]は[人間]であるべきなのか、[人外]であるべきなのか。
[お前]が[選択]を[続ける]ことで[私]に[出会う]こともあるかもしれない。
[その時]は[私]は[お前]を[歓迎]しよう。
この[本]は[お前]と[共]にある。
このことを[死]によって[忘却]したとき、この[事実]を[思い出]せるように。
この[本]に[記した]、[私]が[分かる]ことを[お前]は[お前]の[意思]で[見て]、[知る]ことが[出来る]。
[お前]が[選択]した[運命]は[見る]のか[見ない]のか。どうするのかは[お前][次第]だ。
[最初]は[一日]を[生き延び]られれば[良い]。
[二回目]は[二日]も[生き延び]られれば[良い]。
[繰り返される][死]の中で[一日]でも[多く][生き延び]れば……。
[お前]は[お前]を[取り戻す]のではないだろうか?』
―――
[お前]は[本]を[捲った]。
[本]には[目次]として[幾つ]か[記されている]。
―――
[お前]は[何者]なのか?
[私]は[何者]なのか?
[死]とは[何]なのか?
[命]とは[何]なのか?
[魂魄]とは[何]なのか?
[魂魄]の[入手][手段]。
[種族]とは[何]なのか?
[性別]とは[何]なのか?
[職業]とは[何]なのか?
[寿命]とは[何]なのか?
[カルマ]とは[何]なのか?
[レベル]とは[何]なのか?
[STR]とは[何]なのか?
[VIT]とは[何]なのか?
[MAG]とは[何]なのか?
[MND]とは[何]なのか?
[DEX]とは[何]なのか?
[AGI]とは[何]なのか?
[生命力/HP]とは[何]なのか?
[精神力/MP]とは[何]なのか?
[持久力/SP]とは[何]なのか?
[EXP]とは[何]なのか?
[魔物]とは[何]なのか?
[戦闘]とは[何]なのか?
―――
[選択]
[未読を全て読む]
[既読も全て読む]
[読まずに閉じる]
―――
[お前]は[読まずに閉じる]ことにした。
―――
[お前]は[本]を閉じて[考える]。
[お前]は[異世界]を[知らない]。
[お前]はそれで[良い]のか?
―――
[お前]は[知らない]ままでは[不安]になった。
[お前]はもう[一度][本を開く]ことにした。
―――
[選択]
[未読を全て読む]
[既読も全て読む]
[読まずに閉じる]
―――
[お前]は[既読も全て読む]ことにした。
―――
[お前]は[本]を[一度]も[読んでいない]ではないか。
[お前]は[大人しく][未読を全て読む]ことにする。
―――
[お前]は[何者]なのか?
『[私]は[お前]をよく[知っている]。しかし[私]は[お前]を[語る]ことは[出来ない]。
[私]では[お前]を[こうする]ことしか[出来なかった]。だから[お前]は[異世界]に[居る]のだ』
―――
[私]は[何者]なのか?
『[私]は[お前]をよく[知っている][者]だ。しかし[お前]に[私]の[全て]を[語る]ことは[出来ない]。
[語れる]ことは[私]もまた、[お前]と[同じ]ような[存在]であることだけである。
そしてこの[本]に[記せる]ものだけしか[語る]ことが[出来ない]。
もし[お前]が[死]を[迎え]てしまったとき、[語られる]ことは[増える]だろう』
―――
[死]とは[何]なのか?
『[死んで]しまえば[命]を[失う]。
そして[時]は[巻き戻り]、[再度][お前]はこの[異世界]に[生まれ落ちる]。
[そこ]に[救い]は[存在]せず[希望]も[無い]。[絶望]しかないからこそ[足掻く]のだ。
それでも[私]は[お前]が[足掻き続ける]ことを[希う]』
―――
[命]とは[何]なのか?
『[お前]が[守り抜かねば]ならないものだ。
[お前]と[命]は[一心同体]。[付かず離れず]、[お前]と[共]にある。
[お前]に[命]が[有る]ように[私]も[命]が[有る]。
[故]に[私]は[お前]をよく[知っている]のだ』
―――
[魂魄]とは[何]なのか?
『[魂魄]とは[死]によって[発生]する[命]の[残留]。
この[魂魄]の[消費]すれば[お前]はより、[強き][肉体]と[意志]を[持って][生まれ落ちる]ことが[出来る]。
[強き][肉体]で[更に][生き延び]、この[異世界]を[知り]、そして[最後]に[お前]は[思い出]すだろう。
これは[推測]にしか[過ぎない]。[少なく]とも[私]は[お前]が[思い出]すことを[願っている]』
―――
[魂魄]の[入手][手段]。
『[大きく][三つ]の[手段]がある。
[一つ目]は[お前]が[死]を[迎えた]ときだろう。
その[お前]の[レベル]の[数]だけ[増える]のだ。
[お前]の[意志]の[強さ]は[レベル]の[上限]に[影響]する。
だからこそ[意志]だけは[強く][持つ]と[良い]だろう。
[二つ目]は[強敵]を[殺した]とき、その[強敵]も[魂魄]を[落とす]であろう。
[強敵]は[何]の[為]に[存在]するのか[私]は[推測]しか[出来ない]。
[神]の[悪戯]か? [運命]の[導き]か? [異世界]の[影響]か?
[何れ]にせよ[お前]は[強敵]から[魂魄]を[奪う]ことが[出来る]ことを[覚えて]いて[欲しい]。
[最後]は[寿命]である。
[生まれ落ちて]から[生き延び]れば[生き延び]るほど、その[命]は[成熟]する。
[成熟]した[命]は[死]を[迎えた]ときに[濃密]な[魂魄]として[残る]のだ。
[レベル]が[1]で[一日]しか[生きていない]のであれば[得られない]。だが[十日]では[一つ][位]は[手に入る]かもしれない。
[無駄]に生き延びるのも、[一つ]の[選択]なのだ』
―――
[種族]とは[何]なのか?
『[お前]は[生まれ落ちる]とき、[何か]の[種族]として[生まれ落ちる]ことが[出来る]。
だが[最初]は[選択][出来る][種族]は[少ない]。[様々]な[経験]と[発見]によって[知らなければ]ならないのだ。
この[異世界]に[存在]する[人間]を[基本]として[獣人][魔人][竜人]といった[様々]な[種族]がある。
また[ゴブリン]や[オーガ]と言った[邪悪]とされる[種族]として[生まれ落ちる]こともあるだろう。
[種族]によって[肉体]の[限界]が[劇的]に[変化]する。
[人間]ならば[頑張れ]ば[200][程度]まで[上げられる]かもしれない。[逆]に[ゴブリン]では[80][程度]が[限界]かもしれない。
[種族]によって[特徴]も[違ってくる]。
[レベルアップ]が[早い]。[嗅覚]に[優れる]。[身軽い]。[毒]に[強い]。[多腕]。[尻尾]が[有る]。[虚弱体質]。
[目]に[見えて][分かる][特徴]から[目]に[見えない][特徴]が[有る]のだ。
[お前]が[何]を[選択]するのも[自由]であろう。しかし[種族]を[変える]には[魂魄]を[消費]しなければならない。
[強靭]で[長寿]の[種族]であれば、それだけ[魂魄]の[消費]する。
だが[お前]は[人間]だけは[魂魄]を[消費]しないようだ。
また[人生]を[大きく][変転]させる[切欠]によって[種族]が[変わる]こともある』
―――
[性別]とは[何]なのか?
『[お前]は[生まれ落ちる]とき、[種族]と[共]に[性別]を[決める]。
[男性]であれば[STR][VIT][AGI]が[高く]なる[傾向]にある。
[女性]であれば[MAG][MND][DEX]が[高く]なる[傾向]にある。
[女性]は[様々]な[境遇]があるだろう。
[人型]の[敵]に[負け]れば[強姦]されることもある。
[金]が[無く]て[娼婦]として[肉体]を[売らなければ]ならないときもある。
また[商人]に[奴隷]として[捕縛]されることもあるだろう。
だが[女性]でしか[出来ない]こともある。
[男性]では[聖女][巫女][首魁][娼婦]と言った[特殊]な[職業]になることは出来ない。
また[一部]の[種族]では[女性]が[異常]なまでに[強靭]である。[ゴブリン][アマゾネス][ドラゴン][ノフォス][デュラハン]等が[挙がる]だろう。
そして[最後]に[女性]の方が[魂魄]を[多く][残す]のだ』
―――
[職業]とは[何]なのか?
『[職業]は[お前]が[レベルアップ]したときの[肉体]の[成長]を[決める]ものである。
だが[最初]は[選択][出来る][職業]は[少ない]。[様々]な[経験]によって[知らなければ]ならないのだ。
[職業]には[得手]と[不得手]が[存在]する。
[戦士]は[STR]と[VIT]が[上がりやすい]が[MAG]と[MND]が[上がりにくい]。
[魔術師]は[STR]と[VIT]が[上がりにくい]が[MAG]と[MND]が[上がりやすい]。
このように[成長]の[仕方]が[違う]故に[戦闘]も[変わってくる]であろう。
しかし[職業]を[選択]するには[魂魄]を[消費]しなければならない。
[成長]が[良い]ものや[絶対数]が[少ない]ものならば、それだけ[魂魄]を[消費]する。
だが[お前]は[無職]だけは[魂魄]を[消費]しないようだ。
また[人生]を[大きく][変転]させる[切欠]によって[職業]が[変わる]こともある』
―――
[寿命]とは[何]なのか?
『[お前]は[命]を[持っている]。
[勿論]だが[日]を[跨げ]ば[寿命]が[増え]、そして[寿命]を[満たした]とき[死神]が[迎え]に[来る]だろう。
この[寿命]が[存在]する[限り]、[思い出]す[為]の[時]は[限られている]。
それまでに[思い出]さなければならない。
もし[お前]に[遣り残した]ことがないのであれば、[自殺]して[次のお前]に[託す]のも[選択]の一つだ。
[他]に[人間][以外]の[種族]で[生まれ落ちる]ならば……[寿命]を[短く]したり、[長く]することも[出来る]はずだ。
そう――[獣人]や[竜人]。[悪魔]や[天使]という[存在]だ。
そして[健康]に[悪い][行動]は[寿命]の[限界]を[減らす]ことになる。
[傷]を[負って][重傷]になることや、[毒]や[病]を[患う]と[寿命]の[限界]が[減って]しまう。
[早急]に[治し]、[寿命]を[限界]を[減らさない]ように[心掛けなければ]ならない』
―――
[カルマ]とは[何]なのか?
『[カルマ]とは[お前]がどれだけ[罪深い]かを[表している]。
[カルマ]の[上限]は[決まって]おり[善行]をすれば[減り]、[悪行]をすれば[増える]。
それは[人類]にとっての[善行]か[悪行]かである。
[善行]や[悪行]は、[今後]の[お前]の[行動]に[大きく][影響]するだろう。
しかし[カルマ][自体]が[お前]に[影響]を[与える]ことは[無い]。
だが[カルマ]の[量]で[種族]や[職業]に[新たな][選択]が[生まれる][可能性]もある。
そう――[天使][悪魔]、[聖職者][盗賊]だ』
―――
[レベル]とは[何]なのか?
『[レベル]とは[お前]の[強さ]を[表す][数字]である。
[レベル]は[様々]な[経験]をすることで[溜まる][EXP]によって[上昇]する。
[EXP]が[一定の値]まで[上がる]と[お前]は[レベルアップ]し、[著しく][成長]するだろう。
[レベル]には[上限]が[存在]するが[お前]の[意志]が[強ければ][上限]は[高く]なる』
―――
[STR]とは[何]なのか?
『[お前]の[筋力]を[示している]。
[単純]に[お前]が[攻撃]する際に[使用]される[力]であり、[様々]な[物]を[持ち運ぶ]ための[上限]である。
[物理]で[幻想]を[再現]する[武技]の[威力]に[反映]される。[高く]て[損]することなど、[殆ど無い]であろう』
―――
[VIT]とは[何]なのか?
『[お前]の[耐久力]を[示している]。
[敵]の[攻撃]に[対して]の[ダメージ]の[軽減]に[役立ち]、また[走る]ことでの[持久力/SP]にも[関わってくる]だろう。
[若干]だが[猛毒]や[出血]等の[肉体]に[対する][状態異常]の[耐性]や[快復]にも[影響]する。
また[生命力/HP]に[大きく][影響]している』
―――
[MAG]とは[何]なのか?
『[お前]の内に[秘める][幻想]の[力]を[示している]。
その[幻想]の力を[魔術]として扱い、[敵]を[攻撃]することにも、[生活]を[役立てたり]することが[出来る]。
[但し][魔術]を[知らなければ]、[使う]ことも[許されない]。なんとも[非情]で[異世界]らしい[力]である』
―――
[MND]とは[何]なのか?
『[お前]が[幻想]の[力]に[抵抗]する[精神力]を[示している]。
[決断力]や[判断力]に[影響]し、[様々]な[面]で[役に立つ]だろう。
[若干]だが[混乱]や[恐慌]等の[精神]に[対する][状態異常]の[耐性]や[快復]にも[影響]する。
どうにもならない[場合]は、[全く][無駄]な[数値]である』
―――
[DEX]とは[何]なのか?
『[お前]がどれだけ[器用]なのかを[示している]。
[攻撃]を[命中]させるとき、[細かな][作業]をするときに[必要]になるだろう』
―――
[AGI]とは[何]なのか?
『[お前]がどれだけ[素早く][動ける]のかを[示している]。
[攻撃]を[回避]するとき、そして[逃げ出す]ときに[必要]となるだろう。
また[早ければ][戦闘]で[先]に[行動]することが[出来る]が、[遅ければ][行動]が[遅れる]だろう。
また[敵]と[圧倒的]に[差]が[開いている]と何も[行動][出来ない]ときがある』
―――
[生命力/HP]とは[何]なのか?
『[お前]の[生命力/HP]そのものだ。
この[数値]が[少なく]なれば[命]の[危機]に[瀕している]と[言え]よう。
また[寿命]が[近づけ]ば[徐々]に[最大値]が減り、やがて[最大値]すらも[0]になり[寿命]を[迎え]て[死]となる。
[命]に最も[関わる][数値]故に、[常]に[気にしておく]べきだろう。
この[数値]は[VIT]に[大きく][依存]している』
―――
[精神力/MP]とは[何]なのか?
『[お前]がもし[魔術]を[知っていた]ときに[消費]される[精神力/MP]だ。
その[数値]が[0]になるまで[お前]は[魔術]を[使う]ことが[出来る]。
この[数値]は[MND]に[大きく][依存]している』
―――
[[持久力/SP]とは[何]なのか?
『[お前]が[肉体]を[用いて][武技]を[行使]したときに[消費]される[持久力/SP]だ。
[0]になるまで[お前]は[全力]で[走る]ことが[出来る]。また[戦闘]でも[武技]を[使う]ことが[出来る]。
この[数値]は[VIT]に[大きく][依存]している』
―――
[EXP]とは[何]なのか?
『[お前]が[様々]な[経験]をすることで[溜まる]、[一種]の[通過点]。
[一定]の[数値]を[超える]ことで[レベル]が[上昇]し、[飛躍的]に[能力]が[向上]する。
この[数値]を[溜める]ことが[生き延びる][鍵]であろう』
―――
[魔物]とは[何]なのか?
『[魔物]とは[異世界]に[存在]する[生物]。
[異世界]の[空気中]に漂う[魔素]によって[変質]し[強大]な[力]を[得た][生物]。[基本的]には[人類]とは[敵対]している。
[魔素]で[変質]しなかった[生物]は[魔物]ではなく[動植物]として[考えられている]。
[人間]や[獣人]、[妖精]と言った[知的生命体]も[魔物]には[含まれていない]為に[安心]するべきところだ。
[敵対]していない[魔物]も[存在]する。
[スノウガール]や[ノフォス]に[分類]する[魔物]が[良い][例]だろうか。
そういった[魔物]は[最低限]の[知恵]を[持ち]、[此方][側]から[攻撃]しなければ[敵対]はしない。だが[攻撃]すれば[襲い掛かる]だろう。
また[魔素]に[適応]する[為]の[実験]によって[生まれた][魔人]は[魔物]の[特徴]を[持つ]が[魔物]ではない。
[魔人]は[人類]の[立場]であり[攻撃]すれば[加害者]として[非難]を[浴びる]だろう』
―――
[戦闘]とは[何]なのか?
『[お前]が[生き延びる]には[敵]と[戦わなければ]ならないときが[やってくる]。
[お前]の[肉体]と[経験]が[モノ]を[言う]ことになる。
[お前]の[レベル]が[高く][肉体]が[強靭]であれば、[敵]に[遅れを取る]ことは[無い]だろう。
[お前]が[経験]を[積んでいれば]、[不測]の[事態]にも[対応][出来る]だろう。
どんな[手段]を[取る]のかは[お前][次第]だ。
[気に食わない][敵]であれば[力]で[捻じ伏せ]、[殺す]ことがあるだろう。
[無駄]な[戦闘]を[避ける]為に[言葉]で[説得]し[交渉]するのも[良い]だろう。
[勝てない]と[感じた]場合、[逃げる]ことも[考え]なければならないだろう。
だが……[お前]にそれが[出来る]のであれば[敵]も[同じ]ことが[出来る]というわけだ。
[自身]の[力]で[お前]を[叩きのめす]ことがあるだろう。
[言葉]で[お前]と[交渉]し、[取引]を[行う]ことがあるだろう。
[お前]に[勝てない]と思ったとき、[逃げる]こともあるだろう。
もし[敵]が[食える]のであれば[食事]を行っても[良い]。
[敵]が[装備]を[身に付けている]のであれば、[迷わず][剥ぎ取る]ことも[必要]だ。
[敵]が[異性]であれば……[生け捕り]にして[欲を満たす]のも[良い]だろう。
[戦闘]は[非情]だ。どうするのかは[お前][次第]なのだ』
―――
[お前]は[本]の[最後]まで[読んだ]。
―――
[お前]は[本]を[閉じよう]とした。
すると[最後の頁]に[小さく][何か]が[書き記されている]ことに[気が付いた]。
―――
『この[異世界]に[夢]も[希望]もない。
それでも[荒廃]した[異世界]の[中]で[お前]は[生きなければ]ならない。
[生きて]こそ、[生き抜いて]こそ。[本当]の[お前]が[見つかる][筈]だ』
―――
[本]は[此処]で[終わっていた]。
―――
[お前]は[文字Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[記録Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[解読Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[読書Lv01]を[獲得]した。
―――
[お前]は[閉じた][本]を[革袋]に[入れた]。
―――
[選択]
[■■■■][北に進む][■■■■]
[西に進む][探索する][東に進む]
[野営する][南に進む][休憩する]
[下に進む][思考する][上に進む]
―――
[お前]は[東に進む]ことにした。
―――
[本]を[拾った][お前]はこれから[町]の[見える][東]に[向かう]。
[意外]と[距離]は[遠く][慣れぬ土地]では[一日]で[辿り着けない]かもしれない。
[慣れぬ旅]による[悪路]は、それだけ[お前]を[苦しめる]ことになる。
―――
それでも[お前]は[東]に向かって[歩み][始める]。
[足]に[肉刺]が[出来る]のではないか、と[思う]までに[悪路]である。
だが[お前]は[荒廃した大地]を[抜ける]為に[歩み]を[止めない]。
―――
[お前]は[健脚Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[歩行Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[3]の[EXP]を[獲得]した。
[お前]は[空腹]の[状態]になった。
―――
[お前]が[歩いている]と、やがて[日]が[暮れてきた]。
[一日]では[町]に[辿り着けなかった]。
―――
[選択]
[■■■■][北に進む][■■■■]
[西に進む][探索する][東に進む]
[野営する][南に進む][休憩する]
[下に進む][思考する][上に進む]
―――
[お前]は[思考する]ことにした。
―――
[疲弊]した[頭]で[考える]。
このまま[歩く][選択]も[お前][次第]だろう。しかし[夜]の[活動]は[何処]であろうと[危険]。
[下手]に[活動]するよりも[休める][場所]を[作った][方]が[良い]に[決まっている]。
―――
[野営]を[行う]ことで[食事]や[暖を取る]ことが[出来る]だろう。
[お前]に[対して][害]を及ぼす[魔物]から[身を守る][為]の[対策]が[出来る]。
また[野営]では[寝床]を[作っておく]ことで[寝る]ことも[出来る]。
[お前]は[日が暮れる][中]で[考える]。
―――
[選択]
[■■■■][北に進む][■■■■]
[西に進む][探索する][東に進む]
[野営する][南に進む][休憩する]
[下に進む][思考する][上に進む]
―――
[お前]は[野営する]ことにした。
―――
[選択]
[外敵対策を行う]
[寝床を作る]
[竈を作る]
[火を起こす]
[食事を行う]
[寝る]
[野営を止める]
―――
[お前]は[火を起こす]ことにした。
―――
[夜]が[近づいている]ことで[気温]が[下がって来ている]。
[お前]の[体感]では[春]の[四月][位]だろうか。
[暖]を[取らなければ][寒冷]によって[体力]を[奪われる]だろう。
[お前]はそんなことを[考え]ながら[火を起こす]ことに[決めた]。
―――
[お前]は[感覚Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[発見Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[目利Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[判断Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[直感Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[6]の[EXP]を[獲得]した。
―――
[お前]は[木の枝]を[集めた]。しかし[火を起こす][道具]を[持っていない]。
[必死]に[お前]は[火を起こす]為に[試行錯誤]したが[火を起こす]ことは[出来なかった]。
―――
[お前]は[必死]に[木の枝]を[集めた]が[火を起こす]ことは[出来なかった]。
[お前]の[必死]な[努力]は[報われなかった]。それはとても[悲しい]ことだ。
[異世界]だからといって[甘い]わけが[無い]。
―――
そんな[都合]の[良い][異世界]は[心]の[貧しい][人間]が[作り出した][妄想]の[産物]。
[お前]に[突き付ける]ような[非情]で[理不尽]な[現実]が[襲い掛かった]……[気がした]。
―――
[お前]が[時間]を[浪費]している間に[夜の帳]が[降りた]。
[火を起こす]ことで[暖を取る]ことが[出来なかった][お前]はこれからどうするのか[考える]。
[夜]になったことで[寒く]なってきているようだ。
―――
[選択]
[外敵対策を行う]
[寝床を作る]
[竈を作る]
[火を起こす]
[食事を行う]
[寝る]
[野営を止める]
―――
[お前]は[寝床を作る]ことにした。
―――
だが[寝床]となるものを[持っていない]。
それでも[作る]ことが[出来る]かもしれない。
だからこそ[お前]は[挑戦]する!
―――
[お前]は[3]の[EXP]を[獲得]した。
―――
[お前]は[寝床]をどう[作ればいい]のか分からず、[作る]ことは[出来なかった]。
[寝床]となるものを[持っていない]というのに、どうやって[作ろう]としていたのだろう。
[腹]が[減ってきた]ことで[食料]も[必要]だと[お前]は[感じた]。
―――
[選択]
[外敵対策を行う]
[寝床を作る]
[竈を作る]
[火を起こす]
[食事を行う]
[寝る]
[野営を止める]
―――
[お前]は[食事を行う]ことにした。
―――
だが[お前]は[食料]を[持っていない]。
[食料]を[探す][必要]がある。
―――
[選択]
[食べない]
[食料を探す]
―――
[お前]は[食料を探す]ことにした。
―――
[荒廃]した[大地]に[食べられる][草]でもあるのだろうか?
[お前]は[必死]に[食料]を[探す]。
―――
[お前]は[細長い草]を[1個][獲得]した。
[お前]の[発見Lv01]は[発見Lv02]に[上昇]した。
[お前]は[2]の[EXP]を[獲得]した。
―――
《植物/細長い草》
【細長い植物。何の草なのか分からない】
―――
[お前]は[食料]になりそうな[草]を[手に入れた]。
[食べられる]のか。それは[分からない]。
―――
[選択]
[細長い草を食べる]
[食べない]
[食料を探す]
―――
[お前]は[細長い草を食べる]ことにした。
―――
[お前]は[細長い草]が[食べられる]のか[分からない]。
[お前]は[本当]に[細長い草を食べる]と言うのか?
―――
[選択]
[細長い草を食べる]
[食べない]
[食料を探す]
―――
[お前]は[細長い草を食べる]ことにした。
―――
[お前]は[調理器具]を持たない。
ならばそのまま[ムシャムシャ]と[食べる]しかない。
―――
[空腹]の[お前]は[食が進む]!
―――
ムシャムシャ、ゴックン。
―――
[お前]は[細長い草]を[未調理]で[食べた]。
―――
[お前]は[食事Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[腐食Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[悪食Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[消化Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[病魔耐性Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[薬毒耐性Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[4]の[EXP]を[獲得]した。
[お前]は[不調]の[状態]になった。
―――
[お前]は[レベルアップ]した。
[STR]が[1]ほど[上昇]した。
[VIT]が[1]ほど[上昇]した。
[MAG]が[1]ほど[上昇]した。
[MND]が[1]ほど[上昇]した。
[DEX]が[1]ほど[上昇]した。
[AGI]が[1]ほど[上昇]した。
[HP]が[12]ほど[上昇]した。
[MP]が[7]ほど[上昇]した。
[SP]が[11]ほど[上昇]した。
―――
[お前]は[食料]を[食べて]から[数分後]に[嘔吐]や[眠気]が[襲ってきた]。
[気分]の[悪さ]に[お前]は[嘔吐]した。
―――
[お前]は[嘔吐耐性Lv01]を[獲得]した。
[お前]は[睡眠耐性Lv01]を[獲得]した。
[お前]の[空腹]の[状態]が[悪化]した。
―――
[細長い草]は[何かの毒]を[持ち]、[腐っている]のかもしれない。
[吐いてしまった][お前]は[余計]に[腹]が[減ってきた]。
―――
[選択]
[食べない]
[食料を探す]
―――
[お前]は[食べない]ことにした。
―――
[お前]の[孤独]な[食事]の[時間]は[終わった]。
[お前]は[空腹を満たす]ことが[出来なかった]。
―――
[お前]は[嘔吐]したことで[余計]に[空腹]になった。
[食べない][方]が[良かった]。そう[お前]は[思った]。
―――
[食料]を[探した]り、[腹痛]に[耐えている][完全]に[真夜中]になった。
[月明かり]が[お前]を[照らす]。
[不用意]に[活動]すれば[危険]な[時間]だ。
―――
[選択]
[外敵対策を行う]
[寝床を作る]
[竈を作る]
[火を起こす]
[食事を行う]
[寝る]
[活動する]
―――
[お前]は[寝る]ことにした。
―――
[お前]は[安全]に[寝る][対策]を[取っていない]。
それに[寝床]も[用意]していない[状態]だ。
そのまま[寝る]とすれば、[寒冷]に[体]を[晒し]、[体調]が[悪くなる]だろう。
―――
[選択]
[外敵対策を行う]
[それでも寝る]
[それでは寝ない]
―――
[お前]は[それでも寝る]ことにした。
―――
[異世界]の[夜]を[何]も[対策]せずに[一人]で[寝る]とは[狂気の沙汰]。
[お前]は[我慢]して[寝る]と[言う]のか?
[お前]は[自殺]の[志願者]とでも[言う]のか?
―――
[選択]
[それでも寝る]
[それでは寝ない]
[自殺する]
―――
[お前]は[それでも寝る]ことにした。
―――
[お前]は[月明かり]に[照らされる]中、[不安]になりながらも[寝る]ことにした。
―――
ズーズー、ムニャムニャ
―――
[お前]は[慣れない][旅]で[疲れきった]のか[寝る]ことが[出来た]。
―――
[寝床]を[満足]に[作れなかった]ことで[眠り]が[浅い]。
[空腹]を[満足]に[満たせなかった]ことで[眠り]が[阻害]される。
[夜中]は[寒い]。[暖]を[取っていれば]それなりに[防げた]だろう。
―――
[お前]は[睡眠不足]の[状態]になった。
[お前]は[不調]の[状態]が[悪化]した。
[お前]の[不調]は[衰弱]に[変化]した。
―――
[お前]は[夜行性]の[何か]に[襲われる]ことなく[夜を過ごす]ことに[成功]した。
―――
[一日]が[終わった]。
―――
[お前]は[夢]を[見た]。
―――
『寂しい』
『寂しいよ』
[お前]はその[言葉]に[耳]を[傾け]――
―――
[お前]は[目]を[覚ます]。
[寿命]が[1][増加]した。