双曲線の融解。角砂糖のように双子は離れていく。透明な石鹸はレモンの香り。夜の歩道橋は私だけの舞台。だから、あなたには関係ないの。失われた円錐は注射では戻らないの。私は右手に持っていた鋏を投げつける。
ワイルドストロベリーのカップにダージリンを淹れる。白く、胸にフリルの付いたブラウスと生成りのジャンパースカートに香りが移る。一番星だから。十時の微睡みは綿菓子のよう。透明な薔薇が囁いた――Drink me.Drink me.Drink me.反転した世界なんて知らずに……。
平行世界に花が咲いたらしい。始まるよ。今日は酷く寒い。
