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2014年/短編まとめ

黒原 珠理の存在

作者: 文崎 美生

私にとって彼女は休息の地だ。


ふわふわした綿菓子みたいに柔らかくて甘い存在。


彼女は誰よりも自由なのだ。


縛られずに生きている彼女の傍だから、警戒心を捨ててボクも休める。


ふらりと何処かへ行っては帰って来ないような自由人。


いつだってのらりくらりとして笑っている。


自由人で食えない子。


根拠のない大丈夫だけど彼女が言えば気持ちが丸くなる。


ただ問題としては、本当に何を考えているのかわからない時があることだ。


いつも通りの笑顔にごまかすような適当な言葉。


何が本心で何が嘘なのかが危うい。


それが彼女だ。


クスクスと笑いながら周りを引っ掻き回すことだってある。


その度に彼女は満面の笑みでボクを見るんだ。


「どうかな?楽しかった?予想外だったよね?」


そういった雰囲気を出すのだ。


そしていたずらっ子みたいな顔をする。


ボクの予定通りだった創作が崩される時。


それは彼女が引っ掻き回す時なのだ。


苦笑するボクを見て彼女は何よりも楽しそうに笑う。


彼女はボクにとっていつだって予想外の存在なのだ。

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