急接近
また夏恋が何かを考えてますね・・・
ところで湊也君の思いが少しだけ香奈恵のほうにいっているような・・・
次の日ー
この日は休日だったから久しぶりに妹・美月と一緒にショッピングに行った。
といってもどーせいつもの「アレ」が出るんだから・・・まったく。
妹との買い物中湊也君に会った。
「何しにここに?」
「あぁ、実を言うと夏恋と来てるんだよ。」
「えっ、じゃあ夏恋ちゃんは?」
「んー・・・わかんねぇー」
「うちも探してあげるよ。」
「えっ、でも妹いるじゃん。」
「妹は一人でも平気よ。ねっ!美月。」
「うん。じゃあここで待ってるね。」
私は妹とのショッピングを今だけ投げ捨て湊也君と一緒に夏恋を捜しに行った。
その頃妹は・・・
「ねぇ、笹波さんの妹よね?」
「そうですけど・・・どうかしました?」
「背の高い男子と笹波さんどこに行った?」
「どこに行ったかは知りませんよ。」
「ありがとう。」
夏恋と話していた。
「一緒に捜してくれてありがとな。」
「いえいえ。でも速水さん、湊也君から離れて何してたの?」
「可愛い服いっぱいあったから色々とお店回ってただけよ。」
夕暮れ・・・私と湊也君の家が近かったから一緒に帰った。もちろん妹も連れて・・・。
「香奈恵、今日は色々・・・本当にありがとう。感謝してるよ。」
「いえいえ。困ったときはお互い様ってことでいいじゃん。」
「うん。そうだな。お前らしいな。」
「そうかな?」
「そうだろ!」
こんな小さな会話だけでもすーっごく嬉しかった。